大人は“腕時計で遊ぶ”時代。ポール・スミスで読み解く2つの旬な選択肢
昨今の着こなしは“シンプル”がキーワードですが、そこに遊び心がないのは少々退屈。ミニマルに装いつつ洒落感を出すなら、『ポール・スミス』の新作時計が効果絶大です!
シンプルコーデを“単調”で終わらせないために。「腕時計で遊ぶ」という選択
「シンプルライフ」や「ミニマリスト」といった言葉がこれまで以上に定着しつつあるニューノーマル時代。世の中のマインドが“less is more(=少ない方が豊かである)”になっていることもあり、着こなしのシンプル化は加速度的に進んでいます。もちろん、ベーシックな装いは大人っぽく見せるうえで非常に有効ですが、ただ単調なだけで終わってしまうのはいただけません。こなれた大人にとって大事なのは、センスを主張できるひとさじの遊び心。問題はそれをどう打ち出すかですが、程良くデザインの効いた腕時計を活用するのが1番の近道。ウェアはあくまでシンプルにまとめつつ、腕元でピリッとアクセントを付けることで大人っぽさと洒落感を賢く両得できるのです。
遊び心を追求し続けて50年。『ポール・スミス』の腕時計はやっぱり頼もしい
そして、遊び心を纏った洒脱な腕時計を手掛けるブランドとして大人に推奨したいのが、ご存じ『ポール・スミス』です。同ブランドといえば、1970年に設立されて以来“Classic with a twist(=ひねりのあるクラシック)”をテーマに、遊び心溢れるプロダクトを発信し続けてきた英国の雄。生誕50周年を迎えた今なお、ファッションシーンの第一線で支持されています。そのウォッチコレクションは1995年よりスタートしており、洗練と遊び心を兼ね備えた唯一無二なアイテムが揃い踏み。特に、今季よりお目見えする2つのニューモデルは、装いのセンスアップに絶大な効果を発揮してくれます。
ほのかに効かせるか、ストレートに主張するか。好みで選べる2つのチョイス
さっそく、今季熱視線を浴びている『ポール・スミス』の二大新作ウォッチをご紹介しましょう。ほんのり洒落っ気をアピールする「クローズド アイズ」に、腕元から濃厚な存在感を放つ「アーカイヴス」。それぞれ異なる方向性のデザインではありますが、いずれもシンプルコーデの格上げに一役買ってくれること請け合い。両アイテムを駆使した模範コーデと併せて解説していきます!
▼チョイス1:ゴールドカラーの裏で上品な遊びが光る「クローズド アイズ」
1999年に“シンプルモダン、クラシック、スポーティ”をコンセプトに開発された不動の定番シリーズ「クローズド アイズ」の最新版となるこちら。ゴールドカラーのケースでリッチな雰囲気を描き出しながら、交差するストライプが特徴的な文字盤やポール・スミスのシグネチャーであるアーティストストライプのカラーをあしらったインデックスで、茶目っ気を巧妙に注入しています。ビジネス&カジュアル、どちらのオケージョンにも対応できる優れた汎用性も大きな魅力。
コーデ1
ジップブルゾンをスウェットに重ねた、リラクシングな雰囲気の着こなし。いたってカジュアルなスタイルながら、そこへゴールドで彩られた「クローズド アイズ」をプラスすれば、上質さを隙なく加味できます。品行方正さを感じさせる腕時計ですが、遊び心を落とし込んだ文字盤やインデックスのおかげで、変に堅苦しく映ることはありません。
コーデ2
気負わない休日コーデだけでなく、きちんと装いたいビジネスシーンにも「クローズド アイズ」は難なくフィット。着こなしの制約が多いビズスタイルだからこそ、そのスタイリッシュかつ独創的なデザインの腕時計は最高のアイキャッチとなってくれます。厚みを抑えた薄めのケースゆえに、ジャケットの袖にひっかかりにくいというメリットも。
個性が香り立つ“技アリ”のディテールは『ポール・スミス』ならでは
なんといっても目を引くのはその個性的な文字盤。縦横2種類のストライプで切り替えることにより、立体的なニュアンスを演出しています。ブランドのシグネチャーであるアーティストストライプからヒントを得た、カラフルなインデックスも茶目っ気を感じさせるディテールです。さらに、ストラップ部分にもいくつかの仕掛けが。付け根部分に4色の飾りステッチを配したり、バイカラーのベルトループをあしらったりと、遊びの要素をふんだんに封入しています。
カップルで楽しめる。ペアモデル展開もうれしい!
この「クローズド アイズ」は、一回りコンパクトなウィメンズモデルも同時にスタンバイ。パートナーとのペア使いにも対応しています。カップルでのリンクコーデは気恥ずかしい……と考えている方でも、洋服ではなく時計ならば抵抗なく“お揃い”で身に着けられるはずです。ギフトとしても女性に喜ばれること請け合い!
■DATA
ケース径39.5mm(メンズ)/27.5mm(ウィメンズ)、10気圧防水、クォーツ、カーフベルト
▼チョイス2:主張するけど派手すぎない。レトロな配色が映える「アーカイヴス」
ブランドの設立50周年を記念するモデルとしてリリースされた、こちらの「アーカイヴス」。ストップウォッチ機能が付属するクロノグラフタイプとなり、文字盤内には60分計・12時間計・小秒針(スモールセコンド)の3つがサブカウンターとして縦並びに配置されています。デザインは1996年に発表された過去作がモチーフで、ケースの形は現代のトレンドにマッチするよう改良を加えつつも、配色は当時のモデルをそのまま踏襲。'90sレトロなカラーリングが、腕元から確かな存在感を放ちます。
コーデ1
上下ともブラックのウェアでまとめたシックなコーディネート。ストイックに徹した着こなしだからこそ、ピンクの挿し色を効かせた「アーカイヴス」がスパイスとして奏功しています。こんな風に腕時計でアクセントカラーを取り入れるスタイルなら、やりすぎ感も出にくいのでイージーに挑戦することが可能です。
コーデ2
ケーブル編みニットにコーデュロイパンツと、ニュアンス豊かなウェアを駆使した着こなし。落ち着いた色合いも相まって、冬にぴったりの装いです。そこに加えたのは、グリーン×オレンジの「アーカイヴス」。鮮烈な腕時計を投下したことによって、シンプルなスタイリングの腕元にメリハリを与えています。
50周年モデルにふさわしい、こだわり満載の仕様は要チェック
1996年発表のオリジナル版にはゴールドのスクエアケースが採用されていましたが、この「アーカイヴス」はシルバーのクッションケースへとアップデート。当時の文字盤の配色は生かしつつ、シルエットで今どきな要素をプラスしています。また、裏蓋には50周年を祝したスペシャルなロゴを刻印。これは1970年に発表された『ポール・スミス』の初代ロゴで、アンティークのシガレットケースから着想されたデザインとなっています。思わずニヤリとさせるファクターを詰め込んだ1本は、大人の物欲を大いに刺激!
好みに応じてピックアップできる、全4色の豊富なカラーバリエーション
デザイン性の高さのみならず、豊富に用意されたバリエーションも「アーカイヴス」の魅力。グリーン×オレンジ、カーキ×ブルー、ブラック×ピンク、イエロー×カーキの全4色がラインアップされます。それぞれでベルトのカラーが異なるのも心にくい演出! なお、どのモデルも400本のみの限定展開となるので、早めに押さえておくことをおすすめします。
■DATA
ケース径41mm、10気圧防水、クォーツ、カーフベルト
『ポール・スミス』の腕時計が、いつもの着こなしをセンス良く導いてくれる
シンプルなファッションが好まれる時代だからこそ、周囲との差別化はこれまで以上に重要となってきます。周囲に埋もれるコーディネートから脱却するには、小物での味出しは欠かせません。さっぱりしたコーディネートを見違えさせる“プラス1”が欲しいのなら、洗練性と遊び心をクロスオーバーさせた『ポール・スミス』の新作ウォッチは間違いなく最適解! センス溢れるデザインが、一歩先行くあか抜けた装いへといざなってくれます。シンプルだけどカッコイイ。そんなスタイルを目指すなら、ぜひお試しあれ!
▼着用アイテム(冒頭のカット)
腕時計39,000円、コート80,000円、パーカー24,000円
▼着用アイテム(クローズド アイズ/コーデ1)
腕時計31,000円、ブルゾン50,000円、スウェット27,000円、パンツ35,000円
▼着用アイテム(クローズド アイズ/コーデ2)
腕時計31,000円、ジャケット45,000円、シャツ18,000円、メガネ33,000円
▼着用アイテム(アーカイヴス/コーデ1)
腕時計39,000円、ブルゾン50,000円、シャツ18,000円、パンツ22,000円
▼着用アイテム(アーカイヴス/コーデ2)
腕時計39,000円、ニット45,000円、カットソー24,000円、パンツ40,000円
以上すべてポール・スミス(ポール・スミス リミテッド)
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※掲載の金額はすべて税抜価格です
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Photo_Yuichi Sugita[POLYVALENT]
Styling_Eiji Kawasaki
Hair&Make_Ryohei Katsuma
Model_Shogo
Text_Satoshi Yamasaki