10代女子、人気1位 松江出身の俳優・曽田陵介さん

「俳優として頑張っている姿を見せたい」と話す曽田陵介さん=東京都内
 松江市出身の俳優・曽田陵介さん(23)に、若い女性から熱い視線が注がれている。大学時代に始めた動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」をきっかけに芸能界入り。マイナビ(東京都)が発表した、ネット上で影響力を持つインフルエンサーの「10代女子に人気のランキング・10月版」で1位を獲得した。会員制交流サイト(SNS)のフォロワーは合計115万人超と、人気に拍車が掛かっている。

 広島の大学に通っていた3年の時、「有名になりたい」と始めたティックトックが爆発的に拡散。4年だった昨夏、芸能事務所から声が掛かり、「後悔したくない」と企業の内定を断り芸能界入りを決意した。

 人気が高まったのは、インターネットテレビ局「ABEMA」で今年1~3月に配信された恋愛リアリティーショー「月とオオカミちゃんには騙されない」への出演がきっかけ。若い男女の恋愛模様を追う内容で、女子中高生の注目が集まった。

 大学を卒業した今春に上京。現在、フォロワーはティックトック64万人、インスタグラム38万人、ツイッター14万人にまで増えている。

 初仕事が俳優の道を明確にした。昨秋放送のフジテレビ「月9」ドラマに出演。端役だったが、主演のディーン・フジオカさん(40)の現場での姿や丁寧な対応が強く印象に残った。「役者をやってみたい」。気持ちが固まった。

 9月からはABEMAの俳優育成オーディション番組「主役の椅子はオレの椅子」に出演するほか、神奈川県ローカル局の情報番組で週1回リポートを担当。「やれるものは何でもやってみたい」。旺盛なチャレンジ精神で取り組む。

 俳優の目標は、芝居にストイックな小栗旬さん(37)。本格的に芸能活動を始めた今、山陰からの応援は励みになるといい、「いつか地上波のドラマに出て、びっくりさせたい」と意気込む。故郷に凱旋する日を夢見て、挑戦を続けていく。

2020年11月4日 無断転載禁止