「国際芸術祭あいち」に改称 トリエンナーレ、芸術監督に片岡氏
2020年11月11日 16時00分 (11月11日 16時01分更新)
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愛知県内で三年に一度開催している国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」について、次回の二〇二二年開催の組織委員会が名称を「国際芸術祭あいち2022」とする方針を固めたことが、関係者への取材で分かった。また組織委は十一日、芸術監督に森美術館(東京)の館長、片岡真実氏(55)を選んだと発表した。
芸術祭は一九年開催時に一部の展示作品を巡って混乱が生じており、「トリエンナーレ」の名を使わないことでイメージの刷新を図る。
関係者によると、海外では従来の名称が浸透しているため、英語名は「トリエンナーレ」の表記を残す方向で検討している。
片岡氏は名古屋市出身で愛知教育大美術科卒。〇三年に森美術館に入り、二〇年から同館長。国際美術館会議(CIMAM)の会長を務め、京都芸術大大学院と東京芸術大の客員教授でもある。県出身で経験や芸術界のネットワークを持つことなどから選ばれた。一〇年の初開催以来、女性の芸術監督は初めて。
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