今回はブレンデッドスコッチウイスキー、ハンティングロッジ12年を飲みます。

英王室離宮にある高品質の狩猟小屋から肖ったウイスキー

hunt_12a_ハンティングロッジとは文字通り「狩猟小屋」という意味ですが、具体的には、イギリス王室の離宮となっている、スコットランド中東部にあるバルモラル城にある狩猟小屋を指します。

バルモラル城は、1848年にヴィクトリア女王が買収して以降、イギリス王室において夏の避暑地となっています。
その中に、訪れる人たちが狩猟や釣りを快適に楽しめる場所を提供しようと、こだわりぬいた狩猟小屋を設置しました。

ウイスキーのハンティングロッジは、この狩猟小屋のようなこだわりと品質追及にあやかって名付けられたとされています。

販売はフランスのフォコニエ社ですが、ラインナップとしては、ノンエイジ、3年、12年の3種類をそろえています。

12年物として申し分ない出来

グラスからの香り、液色

香りは、リンゴとブドウが半々に感じられます。液色は中庸な琥珀色です。

ストレート

香りとしては、リンゴが先に訪れ、比較的フレッシュな印象のブドウの香りが続きます。後々になるとカラメルの甘い香りがやってきます。

味わいは、アルコールからの辛みは少なめで、多少の苦みを持ちつつも全体的には甘い印象です。

ロック

先にライムやオレンジのさわやかな香りが揮発し、リンゴやブドウは抑え気味になります。その奥からは紅茶の香りが表れ、香ばしさが加わります。

味わいは、ほろ苦さが感じられるものの、甘みが比較的強く感じられます。

ハイボール

先にブドウの香りが広がりますが、今まで感じられなかったピートのスモーキーさも現れてきて、リンゴ、樽香も得られます。

味わいは、苦みが少々目立ちますが、その後は酸味が中心となり、甘みも若干感じられます。

まとめ

日本では無名のボトルですが、12年物表記は伊達ではなく、ストレートでも比較的まろやかでリンゴ、ブドウ、そして柑橘系の香り、そしてピートのスモーキーさが兼ね備えられているため、特別不満を持つようなボトルではないと思います。
700mL、アルコール度数40度、価格は2100円ほどです。

<個人的評価>

  • 香り C: リンゴ、ブドウ、カラメルが主体。加水で柑橘系とピート。
  • 味わい C: ほろ苦さが先んじた後、甘みが全体に広がる。加水だと酸味が増す。
  • 総評 C: 12年物として及第点を挙げられる出来。