ただ純粋に好き。そう思えた18歳の夏の恋。
- 公開日:2018年05月01日
- 最終更新日:2018年05月08日
私は今30歳のシングルマザーです。そんな私が今だに忘れられない恋愛についてお話ししたいと思います。
私が彼と出会ったのは高校を卒業してとりあえずやりたいこともなく、アルバイトで働いていた18歳の夏の頃でした。出会いのきっかけは教習所でした。私はアルバイトしながら普通免許をとるため教習所に通っていました。そこでは合宿免許もあり、地元ではない人もわりとたくさん通っていました。ここで出会って仲良くなった友達もいます。
そんなある日、友達が先に授業が終わり帰ってしまい、私は次の帰りのバスを待っている時でした。
「今帰り?」若い男の人に話しかけられました。
「はぁ…。」私は軽く返事をしました。
その時の彼に対しての第一印象は女の子慣れしてそうな人だなという感じでした。
彼は私より一つ上でした。
名前をかわしたくらいで大した会話もなくバスもきたのでその日はそのまま帰りました。
次の日、教習所につくと昨日話しかけてきた彼がいました。けど目立つグループにいたし、私は自分から話しかけられないので教室にそのまま向かおうとしました。
すると!私に気づいた彼が私のほうに向かってきたのです。
彼「おはよう!昨日話したんだけど名前覚えてくれた?」
私「〇〇〇〇ですよね?ちゃんと覚えてますよ!」
彼も私も1限目は授業がなかったので一緒に自習室で勉強することにしました。
そこから私たちはなんとなく話すようになりました。次第に会話も増えて、お昼になると近くのコンビニへ一緒にいって一緒にご飯をたべたり。
仲良くなるのがあっという間な感じでした。
そんなある日。二人とも仮免試験の日がきました。彼は筆記試験で落ちてしまい、私は実技試験で落ちてしまいました。
彼はかなり落ち込んでいて、私はどう声をかけてあげたらいいかわかりませんでした。
すると「今日もう寮帰るけどお前もくる?みんな受かってるから俺以外いないし。」と彼が言いました。
(さすがに寮はやばいよな…)
けど1人にしたくなくて私は寮へとついていきました。
最初は明るくしていましたがやっぱりどことなく元気がないように見えました。
私「…大丈夫?」
彼「ん?まぁ…延泊になっちゃったけど仕方ないよな。次は絶対受からないと…」
落ち込んでるの見たら私は頭より体が先に動いて自分から彼をぎゅっとしていました。
彼は「ありがとう」と言いながらしばらくそのままでいました。
私はもうこの時すでに好きになっていたのかもしれません。
すると今度は彼の顔が近づいてきてそのままキスをしてしまいました。
私は嫌ではなく、むしろ嬉しくて。彼の気持ちが知りたいと思いました。
けどその時は怖くて…。落ち込んでたからなんとなくしたとかだったら嫌で本人には聞けませんでした。
それから時間になり帰ろうとしたら彼が連絡先を教えてくれて、「ちゃんとうちに着いたら連絡して」と言いそのまま自分の寮へと戻っていきました。
私は家に帰り、彼にメールを送りました。
「今日はお互いに残念だったね…!けど次は絶対受かるように頑張ろう!」
あの事は怖くてやっぱり聞けれません。
次の日、私は彼に早く会いたくて会いたくて、朝一番のバスで教習所に向かいました。
バスが教習所に着くと私は真っ先に彼を探しました。
見つけるとなんだか嬉しくて、けど恥ずかしくて。
それに私はもう一つし不安なことがありました。
それは彼は免許が受かったら地元に帰ってしまうということ。
私とは付き合えたとしても遠距離になってしまうということです。私はなんとなく彼に聞いてみました。
私「遠距離恋愛とかってどう思う?(笑)」
彼「なに?(笑)心配?」
彼は私の頭をポンポンしながら子どもをあやすように「心配ないよ!」と言ってくれました。
まだ子どもだった私は心配と不安でいっぱいで、他の合宿免許で来ていた男の子に彼とのことを相談しました。
その子は彼のことを信じてやれよと言ってくれました。
それからは彼とは普通に仲良くしていました。
ところがある日事態は最悪な方へ向かっていきました…。
それは私が相談した男の子が彼に色々話して彼と揉めてしまったのです…。なんでもこの2人は寮でも仲が悪かったらしく私は一番相談してはいけない人に話してしまったみたいです。
それを聞いて私は彼に謝ろうと思い彼を探しました!
けど彼は見つからず、電話しようと思い携帯を出すとメールが。
「お前最低だな。」
その一言だけ彼から送られてきていました。
私は教習所で泣き崩れてしまいました。
もちろん授業を受けれるわけもなく、その日は実技以外の授業は全部さぼりました。
連絡も返ってきません。
教習所で顔を合わせても無視をされ、とても仲直りできるような状態ではありませんでした。
彼と話さなくなってからあっという間に時間が過ぎ、気がつけばお互いに卒業試験の日になっていました。
私は実技が終わり、急いで彼を探しました!
(このまま終わったら絶対後悔する)
そんな気持ちでいっぱいでした。
けど彼を見つけることは出来ず、駅へと向かうバスはいってしまいました。
すると携帯がなりました。
私はベンチに座り、携帯を広げると彼から一通だけメールが届いていました。
「試験お疲れさま。色々あってこんな風になってしまったけど、俺はお前のこと本当に好きだったよ。」
泣きました。
なんでもっと早く彼に聞けなかったんだろう。
なんで早く謝れなかったんだろう。
そんな後悔の気持ちしかでてきませんでした。
私は泣きながら電話をしました。
私「…もしもし?なんで最後にあんなメールすんのさぁ(泣)しかも探してたのに…。」
彼「まじ?俺も、お前探してたんだよ。」
最後まですれ違っていた私たちでした。
彼が地元に帰ってから最初は頻繁に連絡を取り合っていましたが、なかなか会う事はできず、結局彼とは自然消滅みたいな形になってしまいました。
こんな彼との思い出ですが、今でも夏になると思い出すくらい私にとっては大切で今までで一番恋愛に対して純粋だったなって思います!
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