23日は息子との面会日でした。

 

到着早々看護師さんに、

「悪いお知らせがあります。」

と言われ、面会室に通されて、テレビの請求書をもらいました。

 

40.700円でした。

 

 

この病院に入院してから7台目です。

2年半で7台のテレビを破壊。

全く状態が改善しません。

 

 

入院の回数が増えていく度に、段々悪くなっていっています。

(かなり薬で脳をごちゃこちゃいじられていますからね。)

 

 

 

 

 

「なんでテレビを壊しちゃうの?」

 

と聞くと、

 

「アタッカーが来るからしょうがないんだ。やりたくてやってるんじゃない。」

 

と答える息子。

 

 

「金払うの大変なんだから、もう壊すなよ。」

 

と主人。

 

 

息子は真面目な顔をして、

 

「ここを出たらバイトして返すよ。」

 

と言っていました。

 

 

 

本人もやりたくてやってるんじゃない。

体が勝手に動いてしまう。

自分でやっている感覚がないので、反省の念も出にくく、何か他人事のようになってしまっています。

 

 

 

 

「アタッカーが(脳に)来るからしょうがないんだ。俺がやりたくてやってるんじゃない。」

 

という息子の言葉は、淡路島5人殺人事件の犯人の言葉と重なります。

 

 

犯人の平野達彦は裁判で、

 

「私は無実です、私の体が被害者5人の命を奪ったとするならば、それは工作員が私の脳を電磁波兵器でブレインジャックしたからです。」

 

と言っています。

 

 

平野はリタリン中毒になった後、リタリンの規制で投与が中止になり、離脱症状で状態が悪化、その後精神病院に入退院を繰り返すようになります。

 

そして通院を中断(断薬)した後、8か月後に犯行に及んでいます。

 

 

多分体に残っていた薬が抜けて、離脱症状が出たのでしょう。

 

 

 

息子の場合は常用量離脱として出ているのでそこまで非道なことはしないかと思いますが、テレビやいすを破壊してしまうくらいですから軽い離脱症状というわけでもありません。

 

 

自室で引きちぎったというTシャツも見せてもらいました。

 

ただのボロボロの布切れになるまでTシャツが引き裂かれていました。

 

 

 

今外に出したら他害があるかもしれないと思うと病院から出すのは躊躇してしまいます。

だけどこのままここに閉じ込められていたらどんどん悪くなってしまうでしょうし、息子の体のことも思うと、やはり来年中には出してあげたいと思います。

 

 

 

 

 

ちなみに、京アニ犯人も経緯を見てみると、服薬中断による離脱症状としての犯行のようです。

 

 

薬が脳から抜けて、薬で痛めつけられた脳細胞で動かなければならなくなった人間と言うのは、場合によっては非情な殺人マシーンや破壊ロボットになってしまいます。

 

そこには人間としての理性や情、そして恐れなどはありません。

 

 

息子を真近で見ていると、精神薬の悪影響を受けた時、そこには肉体としての息子は存在するけれども、中身は別の物になってしまうのだ、と感じます。

 

 

精神障害者だから事件を起こすのではありません。

 

精神薬を飲んでしまったから事件を起こすのです。

 

 

過食症の患者さんの3分の1には窃盗癖があるそうですが、このうち3割ほどは抗不安薬などの処方薬乱用を合併しており、一部の患者は明らかに処方薬の「酩酊下」で万引きを行なっている、という話もあります。

 

 

 

 

 

体質によっては精神薬を飲むと犯罪者になってしまうことがあるのだということを、もっと多くの人に知ってもらいたいと思います。

 

 

そして被害に合われた方には本当に申し訳ないのですが、精神薬を飲んで凶悪事件を起こした犯人達に、私はどうしても同情してしまいます。

 

経緯や言動などをつぶさに調べてみると、うちの息子と似通ったところが多いのです。

 

 

 

 

いまさらながらですが、精神薬というのは本当に怖いと思いますし、これから少しでも多くの人が精神薬を服用しないで済むような、社会を作っていくべきだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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