「コロナで生活苦しかった」ベトナム人デリヘル嬢3人と経営者2人を逮捕

2020年11月10日 11時20分

関係先に家宅捜索に入る警視庁の捜査員

 技能実習ビザで入国したベトナム国籍の女を派遣型風俗(デリヘル)店で働かせたとして、警視庁は10日、入管難民法違反(不法就労助長)の疑いで、東京都荒川区の風俗店「美ワンダフル」経営者でいずれも住居不詳、中国籍の張維君(34)、川口宣之(48)の両容疑者を逮捕したと発表した。
 また、就労資格がないのに働いたとして、同法違反(資格外活動)容疑で、チャン・ティ・ヴァン容疑者(24)らいずれもベトナム国籍の女3人も逮捕した。
 捜査関係者によると、チャン容疑者は新型コロナウイルスの感染が拡大した4月に入店していた。「コロナで生活が苦しく、実家への仕送りもあり、金を稼ぎたかった」と容疑を認めているという。
 逮捕容疑では、張、川口両容疑者は今年8~10月、チャン容疑者ら3人をデリヘル店で働かせたとされる。張、川口両容疑者はいずれも容疑を否認している。
 店は2014年ごろから営業を始め、ベトナム人女性を雇うことが常態化していた。約30人が登録し、JR日暮里駅近くの待機場所から、指定のレンタルルームなどに派遣していた。今年の売り上げは約9000万円に上るとみられる。

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