在来種黒千石(大豆)を4年前に新品種としての登録申請をした(登録は2019年2月)北竜町の黒千石事業協同組合のそれまでの涙ぐましい話をお聞きしました。
種苗法改定に関わる大変大事な話なので最後まで読んで、シェア拡散していただければありがたいです。...
農水省はホームページに 一般品種(在来種)から新規登録されることはありませんと記載されていますが、これは全く事実に反します。
北竜町では私たちを佐野町長、JA、 黒千石事業協同組合の理事長高田幸男さん達役員総出で迎えてくれました。
黒千石は北海道の北竜町近辺で昔から畦に作られていた小粒の黒大豆で軍馬の飼料や緑肥作物として栽培されていたそうです。
またきな粉にするとたいそう美味だったそうで、たまには食用としても使われていたようです。
1970年代以降に栽培が途絶えて幻の黒千石と言われていましたが、2001年に農業研究家の田中淳さんが 所有していた原種50粒を厳選、28粒の発芽に成功したのです。
美味しい、ポリフェノール含有量が高く栄養価に富む等雑誌などでももてはやされて、北竜町としても生産組合を作り大規模に生産を始めたのです
ところが順調にいっていた栽培が中間業者が倒産して 代金の回収が1億円も滞り、かつその年の晩秋には大雪に見舞われて収穫間近の黒千石は全滅、大変な危機に見舞われたのです。
黒千石事業協同組合の高田幸男理事長は一旦は死を覚悟したものも東奔西走、全国を駆け回り納豆大手の会社への販売に成功窮地を脱することができたのです。
栽培面積、生産者も1/3に減りましたがそれから再スタートしたのです。
良い品種の粒を選別しながら、北海道拓殖短期大学の三分一教授に依頼して共同で改良を重ね、7年かけて在来種黒千石から新品種竜系3号の開発に成功しました。
私は高田幸男理事長に次のようにお聞きしました。
「あなたがたの育種登録した黒千石と、これまで各地で在来種として栽培されてきた黒千石とは区別がつきますか」と。
高田さんは「収穫されたものについては全く区別がつきません」 とはっきり答えました。
現在全国各地で黒千石を在来種だと思って栽培している有機栽培農家は多いと思います。
農水省は有機栽培農家に「あなたがたが作っている在来品種は、種苗法が改定されても何の心配もいりません」と説明しています。
今回の種苗法改定案では、これまでの裁判では育種権侵害の判断は現物を比較しなければならないとされていたのを、特徴を記載した特性表だけでいいことにしています。
法律が改定されれば「皆さんの黒千石の権利がさらに保護されて、組合員でない栽培者には裁判すれば勝つことになるのでは」と話しました 。
彼らは一斉に首を振ってそんなことはいたしませんと。
理事の一人 木村さんが、私達も色々勉強しましたが背後にある大企業による種の支配の方が心配なので種苗法改定に反対ですと。
やませが吹いて急激に冷え込んで きたのですが 私はすっかり嬉しくなって寒さも吹っ飛んでしまいました。
やはり問題なのは 一般品種である在来種から 品種改良を 重ねながら 新しい品種として 登録されていくので 伝統的な品種を守る法律は必要だと思います。
韓国では 伝統的な在来種を守る フードローカル条例がすでにいくつかの道で出来ているそうです。
日本でも多様な在来種を守るための 種苗もしくは環境条例を これから 成立させる 運動を地方から始めようではありませんか。
種子法が廃止されても種子条例が現在18の道県で成立しているように。
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ここが問題ですね。
コロナで、pcr検査で遺伝子調査が簡便にできることが知れ渡りました。
権利侵害と権高に利益を取ろうとするなら、遺伝子検査位しないといけませんよね。
似ている雰囲気だけで、罰金だ!禁固刑だ!なんて、ありえないと思います。
なう
2020-07-10 07:00:13
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