国技館内にある相撲博物館が所蔵する3,000点を超える資料の中から、初代館長・酒井忠正氏が収集したコレクションを中心に厳選された作品249点が、『大相撲錦絵 日本相撲協会 相撲博物館コレクション』として至極の1冊になりました。監修は日本相撲協会。
内容のボリュームも横綱級の本書、装丁もとっても豪華に仕上げられています。鮮やかな朱に金箔をふんだんに使用したA3判豪華化粧箱には、オールカラー324ページの画集とB5判48ページの解説、別刷錦絵2点が同梱。150部限定刊行でシリアルナンバー入りでコレクター魂をくすぐります。本体価格は185,000円(税抜)、なかなかのプレミアムプライスです。
歌舞伎とならんで庶民の間でも人気を博した大相撲を描いた錦絵は、総称で「相撲絵」と呼ばれ、名だたる絵師たちが数多くの作品を描きました。人気力士の肖像をはじめ、土俵入りや取組の様子、稽古や巡業の旅、力士たちの日常が垣間見える作品も、本書に数多く収録されています。
本書には、歌川豊国(三代)、勝川春英(初代)、東洲斎写楽ら、誰もが知る有名絵師の手がけた作品たちが並び、軸装や屏風などの大型作品も含めてカバーしています。
左より「大童山」 東洲斎写楽 寛政6年、「荒熊力之助」 歌川豊国(三代) 弘化4年~嘉永5年、「幼遊ひ愛敬角力」 喜多川歌麿 寛政2年~文化元年
江戸時代後期には、大相撲が定期的に開催されて庶民に親しまれ、人気もますます高まっていた時分に描かれた錦絵。当時の人々が楽しんだだけではなく、現代の私たちにさまざまな情報を伝えてくれるメディアとしての意味合いも持っています。
全7章で構成されている本書は「江戸大衆文化の中からとらえた相撲」をコンセプトに、人気力士の肖像、興行の様子などが章立てされています。別冊子となっている解説書は、全て相撲博物館学芸員が執筆し、海外へも相撲文化を広める意味で英文も併記されています。
豪華本『大相撲錦絵 日本相撲協会 相撲博物館コレクション』は、2017年12月26日(火)銀座 蔦屋書店にて販売開始予定。
また、『大相撲錦絵 日本相撲協会 相撲博物館コレクション』を極限まで “大型化”したBIG BOOK『大相撲錦絵 日本相撲協会 相撲博物館コレクション』の刊行も決定しました。横 500㎜ × 縦 700㎜(約B2サイズ)の、大型本はまるでポスター級の迫力。こちらは銀座 蔦屋書店にて5部限定販売、予定価格は350,000円。発売日より予約受付開始となります。
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昭和時代に流行した電化製品といったらどんなものが思い浮かぶでしょうか?レーザーディスク・プレーヤー、カセットウォークマン…いろいろありますよね。
昭和時代に人気だった音楽プレイヤーとして忘れちゃいけないのが、ラジオとカセットプレイヤーが一体型になった「ラジカセ」。ステレオサウンドが楽しめるものや、カセットの内容をダビングできるダブルラジカセなどもありましたね。
あの昭和時代の人気もん「ラジカセ」の機能を備えつつ、平成の世に必須な機能を搭載した製品がありました。それが今回紹介するステレオラジオカセット「SCR-B2」です。
く〜懐かしい。こんな感じの、友達の兄ちゃん持ってたな…。
サンスイから発売されているステレオラジオカセット「SCR-B2」は、ラジオ受信と、カセットテープの再生機能のほか、USB端子又はSDカードからのMP3ファイル再生、Bluetooth接続した音源の出力にも対応しているんです。
最近はカセットテープが密かに盛り上がりを見せていますが、この「SCR-B2」は嬉しいことにラジオ、MP3ファイル音源、Bluetooth接続音源をカセットテープに録音する機能も備えています。
電源はACアダプタと、単1形乾電池 x 4本での使用も可能。野外でも昭和なレトロ感を味わいつつ音楽を楽しめます。カラーはレッドとブルーの2カラーで展開。
ボタン数を減らし可能な限りシンプルなデザインへとトレンドが移行している電化製品界にこのメカメカしいラジカセデザインは逆に新しく感じられるのでは?
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ちょっと!ちょっと!これは傑作のカプセルトイかもしれないですぞ!
フィギュア製作の海洋堂のカプセルトイシリーズ「カプセルQミュージアム」から、葛飾北斎の作品のワンシーンを切り取ったカプセルトイが発売されました。登場したのは「葛飾北斎 浮世絵立体図録」です。
れはヤバイぞ!物欲MAX!
「葛飾北斎 浮世絵立体図録」は全5種のミニフィギュアで構成されており、北斎といえば!の大波や、北斎の自画像、そしてなかなかコアな河童までラインナップされています。
神奈川沖浪裏
北斎の連作「富嶽三十六景」の作品の中で最も人気が高いとも言える神奈川沖浪裏の大波にフィーチャーしたミニフィギュアです。
北斎自画像
葛飾北斎の晩年の自画像。元の作品は色付けはされていませんが、なかなかステキな雰囲気のミニフィギュアに仕上がっています。
雪中虎図
北斎の「雪中虎図」より。画狂・北斎ならではの独特のフォルムと質感で描かれた虎をミニフィギュアに。
河童
北斎漫画の中で描かれた河童さん。体育座りのような姿勢でうつむき加減。ここまで哀愁漂う河童の絵はなかなかありません。
お岩さん
葛飾北斎「百物語」のうちで描かれたお岩さん。このお岩さんのミニフィギュアは嬉しいことに根付タイプになっています。
海洋堂クオリティで作り上げられたこれらのミニフィギュアの中でみなさんはどれがお好みですか?こうやって眺めてみると、個人的には河童の哀愁漂う姿がどうにもこうにも切なすぎてたまらない。。。
海洋堂はこれまでにも日本画に関連したカプセルトイを多数リリースしていますので、今後の日本画関連の新作にも期待ですね。
「海洋堂 カプセルQミュージアム 葛飾北斎 浮世絵立体図録」は全国のカプセルトイ設置店で発売。1回400円。
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前編では、西郷隆盛と大久保利通が薩摩藩内で敵対する権力グループに属していたものの、友情は繋がっていたという話をしました。
さて、その後は光と影のように互いを必要とし、協力して明治維新を成し遂げた二人でしたが、二度目の決別は、明治に入ってからでした。
欧米視察に行った大久保、日本に残った西郷
明治4年、ようやく政府が船出にこぎつけ、これから地盤を固めようという時に大久保は岩倉遣欧使節の一員として、欧米へ渡ります。
同時期、西郷は政治家になるという野心もなく、鹿児島に帰って隠居しようと考えていました。しかし政府の要人の大半が岩倉遣欧使節として欧米に渡る事となり、西郷は隠居どころか、残されたわずかな人数で留守政府の舵取りをしなくてはならなくなりました。
富国強兵のために欧米視察は必須だったとはいえ、居残り組にしてみればたまらない心境だった事でしょう。当時の明治政府はまだ盤石ではなく、農民の一揆は江戸時代より増え、また仕事を無くした不平士族が今にも反乱を起こしそうな雰囲気がありました。その中で重要な政治家たちが大勢で欧米視察に行くという政策は、西郷たちにしてみればあまりにものんきすぎる内容でした。怒った西郷は、彼らの留守中に新しい政策は行わないという約束を破り、征韓論を唱えます。
西郷の考えた征韓論は、まず西郷自身が使節となって、鎖国中の朝鮮へ行って話し合いをして開国させ、ゆくゆくは清国と朝鮮と日本のアジア三国同盟を結び、欧米列強に対抗するというものでした。もし朝鮮との話し合いが上手くいかずに西郷が殺害されれば、日本中でくすぶっている不平士族を出兵し、武力で朝鮮を開国させる事も考えていました。そうすれば士族にも仕事ができ、それはそれで一石二鳥だと考えていたのです。そして実際に、遣欧使節が帰国する直前には、西郷の朝鮮行きは留守政府の中でほぼ決定していました。
しかし帰ってきた遣欧使節の人々はそれを聞いてびっくり。「今そんな風に朝鮮に開国を強いて上手くいくはずがない。親玉の清国やロシア、ひいては欧米列強が黙ってはいない。必ず日本は袋叩きにあい、滅ぼされる」と猛反対し、西郷の征韓論は取り下げられます。
世界を見てきた大久保と、国を守っていた西郷の思想は、すでに相容れないほどかけ離れてしまっていたのです。
それぞれの最期
西郷が下野して数年経った明治10年、西南戦争が勃発。西郷隆盛は大久保が指揮する明治政府軍に追い詰められ、その生涯を終えます。大久保は自ら軍を指揮しながらも、西郷の死を聞いた時には号泣したといいます。
翌年明治11年5月には、東京紀尾井坂にて大久保利通暗殺。銃殺された大久保の服のポケットからは、西郷の手紙が出てきたとか、出ていないとか・・・。二人の友情の真実は今となっては当の二人にしか分からない事ですが、傍目には決別したように見えても、幼い頃からの絆はただの一度も切れる事はなかったのかもしれません。
【参考文献】
東京都歴史教育委員会「一冊でわかるイラストでわかる図解幕末・維新」
晋遊舎「西郷隆盛完全ガイド」
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群馬県に工房を構える「卯三郎(うさぶろう)こけし」による、人気の「創作こけし」シリーズ。創作こけしはこれまでにワンピースやドラゴンボール、ウルトラマンなどの人気キャラを、まん丸く可愛いらしいこけしにし話題を読んできました。
そしてこのほど、創作こけしのキャラクターラインにて、人気キャラクター「リラックマ」とのコラボこけしが発表されました。
相変わらずの可愛さ♪
リラックマとのコラボこけしで登場するのは「リラックマ」「コリラックマ」「キイロイトリ」の3アイテム。リラックマのキャラクターは元々が丸々っとしたフォルムなので、創作こけしにぴったり。
手のひらサイズの小ぶりなこけしで天然木のぬくもりも感じられ、優しさが溢れてますね。職人さんの手仕事で各パーツを丁寧に塗り分けられて、リラックマが再現されています。
「リラックマこけし by 卯三郎こけし」はリラックマ、コリラックマが各4,000円+税。キイロイトリが1,400円+税で発売。12月18日から予約がスタートしており、発送は12月下旬を予定しているとのこと。
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以前Japaaanで紹介させていただいた、仮名の美しさが強調された日本語フリーフォント「しっぽり明朝」。
仮名以外をオープンソースフォント「源ノ明朝」で補うことで、漢字や英数字などにも対応した、上品でとっても美しいフォントです。この「しっぽり明朝」を制作・公開しているフォントダスからまたまたステキすぎる日本語フリーフォントが公開されました。
それが今回紹介する、漫画・絵本向けフリーフォント「しっぽりアンチック」です。
これです!これこれ!
「しっぽりアンチック」は、漫画の吹き出しでよく利用されている、肉太明朝体の仮名とゴシック体漢字を組み合わせた”アンチック体”のフォントで、漫画を読む方にはおなじみのフォントかと思います。
しっぽりフォントシリーズの第2弾として登場した「しっぽりアンチック」は、先に紹介したしっぽり明朝をベースに、肉太にして粘りを効かせた仮名と、源ノ角ゴシックの漢字を組み合わせて制作されています。コミックや漫画の台詞や、絵本の文に最適なフリーフォントとのこと。
明朝体の仮名とゴシック体の漢字を組み合わせて文字組みをするのは、それ相応のデザイン力がないとうまくまとまらず、さらに労力も必要としますが、「しっぽりアンチック」のように無償公開してくれるというのは嬉しい限り。
「しっぽりアンチック」が多くのクリエイターに活用され、日本の漫画文化がさらに発展することを期待したいですね!
ライセンスはSIL Open Font License 1.1準拠。フォント単体での販売やライセンスの変更などを除けば、個人利用、商用利用、国内使用、国外使用問わず、あらゆる条件で無償利用することが可能とのこと。フォントに関してはまず配布元ホームページで確認してください。
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江戸時代の男女は、様々な場所で愛を営んでいたようです。室内だけでなく、屋外でも楽しんでいました。ただ、経済的に余裕がある男女と庶民だと、愛を営む場所も異なるようですね。
裕福な男女はいずこで?
家じゃないところでいちゃいちゃしたいとなると、出会茶屋に行く男女もいたようです。ただ、ここは、15000円~20000円くらいと料金はかなりお高め。食事も付いていたようですが、彼らにとってのお楽しみはほかにあるので、おそらく食事はさっさと済ませていたのではないでしょうか?
一番有名だったのは、上野・不忍池の湖畔にあった出会茶屋です。蓮茶屋または池の茶屋とも呼ばれ、部屋から不忍池に浮かぶ蓮を眺めることもできたよう。出会茶屋だけでは物足りなくなったときは、隅田川の屋根付き船を利用していました。川中まで船を進めさせてから、事に取り掛かったとか。
混浴銭湯も格好のデートスポット。庶民は思うがままにどこでも
では、庶民はどこでいちゃいちゃしていたのでしょうか?ズバリ、「どこでも」あり得るのです。中には、え?こんなところで?という所も。蔵の中や物陰は、当たり前。縁の下でも、行われていたとか。春画では、男だけが縁の下にもぐり込み、縁の先の板に開けた板から一物を出すという光景もちらほら。もしこれが本当のことだとしたら、ビックリですね。
男女混浴だった頃は、銭湯も格好のデートスポット。仲睦まじい人と一緒にお風呂に入ったら、自然といちゃいちゃしてしまうのでしょう。カップルでなくても薄暗い浴槽の中では、女にちょっかいを出す男もいたとか。そんなこともあり、風紀が乱れるという理由で、1791年の寛政の改革で男女混浴が禁止されています。それでも、なかなか完全に男女混浴がなくなることはなかったようですが…。
さらに花見や蛍狩りなど、その季節ならではのイベントにも、つきものでした。お酒を呑んではしゃいでいるうちに…そんな気分になってしまうのかも?当時も芝居などの娯楽はありましたが、お金はかかるから、いつでもというわけにもいきません。その点、愛の営みなら出会茶屋などを除けばお金はかからないし、刺激はあるし、庶民にとって最高の娯楽かもしれませんね。
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12月15日に「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」が公開され、各所では公開イベントが開催され盛り上がりを見せていますが、日本の伝統工芸「江戸切子」を使用したスター・ウォーズアイテムが発売されましたよ。
最新作の公開を記念して15日から発売となったのは、スター・ウォーズの人気キャラクター「ダース・ベイダー」があしらわれた江戸切子グラスです。
この深く鮮やかな深紅、ライトセーバーを感じさせてくれますね。グラスの表面には矢来文様が江戸切子ならではのカットで表現され、中央にはダース・ベイダーのマスクが描かれています。
さらにグラスの底面には帝国軍のマークをサンドブラストで刻印。
江戸切子の職人さんが1点づつ手作りで仕上げたこちらのグラスは限定800点とプレミアムなアイテムになっています。
スター・ウォーズと日本の伝統工芸を組み合わせた限定商品はこれまでにもいろいろ紹介してきましたが、今回の江戸切子グラスは、深紅と暗黒卿のイメージがマッチした、ファン注目のアイテムではないでしょうか。
「STAR WARS™ ダース・ベイダー 江戸切子グラス」はオンラインで購入可能となっています。
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日清から、年末年始好例のスペシャルなどん兵衛が今年も発売です。12月18日(月)から全国で新発売となるのは、「日清のどん兵衛 年明けうどん」。2009年から限定発売されている ”特別などん兵衛” です!
どん兵衛のうどんの飢えには大粒の梅干しが添えられており、年明けにふさわしく紅白の彩りを演出しています。さらに、「よろこぶ」にかけて「とろろ昆布」が添えられており、さらに長寿を願う「寿かまぼこ」もぬかりなく。
もともと純白なうどんは、年の初めに食べることにより、その年の人々の幸せを願うものとされていたそう。さらに、うどんは「太くて長い」ことから、長寿を祈る縁起物でもあるそうです。
年末年始も仕事や受験勉強で夜も大忙し…と言う方への差し入れは、ちょっとした心遣いで「年明けうどん」でもいかがでしょうか?
「日清のどん兵衛 年明けうどん」は12月18日(月)から全国で発売。価格は180円(税別)。
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メイトーの期間限定プリン、お次は「徳島なると金時」登場!
以前Japaaanでご紹介した、協同乳業のブランド「メイトー」の期間限定商品「熊本和栗プリン」。地域のこだわり素材の味を存分に生かした「ご当地プリン」は、それぞれ人気を博してきました。
そして2017年12月4日から、新たな期間限定商品として「徳島なると金時プリン」が登場しました!
このプリンに使用されているのは、契約農家で栽培された、サツマイモのなかでも特に人気の高い「なると金時」。パッケージに「ほっくり濃厚」とあることからも分かるように、焼きいも屋が恋しくなる冬の寒い日に食べたくなるような、濃厚な甘さが魅力です。
優しい甘さのさつまいも味プリン
「徳島なると金時プリン」のパッケージは、大きさも形状も「熊本和栗プリン」と似ています。しかし1口食べると、同じ甘いプリンでも栗ではなくサツマイモの甘さなのだな、ということがはっきりと分かります。
プリンなので、サツマイモのあのホクホクした食感が再現されているとまでは言えませんが、最初のひと口から「サツマイモの甘さ」が存分に楽しめます。
そして食べ進めると、熊本和栗と同じように底からカラメルソースが出てきます。サツマイモとカラメルソースの相性も絶妙です。小さいけれど濃厚で、1つでも満足な食べごたえのプリンでした。
どんなイモなの?徳島なると金時?
ところで「なると金時」とは、どのようなサツマイモなのでしょう?
「なると金時」はその名のとおり、徳島県鳴門市の大毛島が原産と言われている品種です。鳴門市里浦で採れるものは「里むすめ」、松茂町で採れるものは「松茂美人」など、産地によってブランド名が異なっています。ちなみに「金時」というのは、「中身が黄金色をしているイモ」のこと。
四国の温暖な気候に育まれ、糖度が高くホクホクの「なると金時」は、そのまま焼きイモなどとして食べる他、スイートポテトや大学イモなどのお菓子の素材としても人気があります。
今年の冬は、甘〜いおイモのプリンを食べて乗り切りましょう!