東北大学附属図書館本館、同大学教員向けに「授業支援のための蔵書電子化サービス」を開始:「授業目的公衆送信補償金制度」に基づく試行サービス
2020年11月9日、東北大学附属図書館本館は、同大学教員向けの新サービスとして「授業支援のための蔵書電子化サービス」を開始することを発表しました。
「授業支援のための蔵書電子化サービス」は、東北大学で授業を実施する教員・TA等の支援者に対して、同館蔵書をスキャンしたPDF等の電子ファイルを授業教材用に提供するサービスです。2018年の著作権法改正で創設された「授業目的公衆送信補償金制度」に基づくもので、2020年度中は試行サービスとして運用されます。
対象となる教員等は、授業で必要とする日の5日前までに専用のフォームから図書館へ申込する必要があります。サービスの利用に当たって費用はかかりません。スキャン可能な範囲は、同館のILLサービスの運用に基づき、図書は半分まで、雑誌論文は論文全体となっています。
お知らせ(東北大学附属図書館)
http://www.library.tohoku.ac.jp/news/news.html
※2020/11/09欄に「【本館】教員向け新サービスのご案内(授業支援のための蔵書電子化サービス)」とあります。
【本館】教員向け新サービスのご案内(授業支援のための蔵書電子化サービス)(東北大学附属図書館)
http://www.library.tohoku.ac.jp/news/2020/20201109.html
授業支援のための蔵書電子化サービス(試行)(東北大学附属図書館)
http://www.library.tohoku.ac.jp/research/faculty/pubtracopy.html
参考:
デジタル化・ネットワーク化の進展や障害者の情報アクセス機会の拡充等に対応した改正著作権法が成立
Posted 2018年5月23日
http://current.ndl.go.jp/node/36038
著作物の教育利用に関する関係者フォーラム、「改正著作権法第35条運用指針(令和2(2020)年度版)」を公表:授業目的公衆送信補償金制度は2020年4月28日に施行
Posted 2020年4月20日
https://current.ndl.go.jp/node/40808
E373 - 教育目的でのスキャニングに関する包括ライセンス(英国)
カレントアウェアネス-E No.65 2005.09.07
https://current.ndl.go.jp/e373
E564 - 授業教材の電子化と著作権:コーネル大学がガイドラインを公表
カレントアウェアネス-E No.94 2006.11.9
https://current.ndl.go.jp/e564
CA1528 - 研究文献レビュー:図書館と著作権問題 / 村上泰子
カレントアウェアネス No.280 2004.06.20
https://current.ndl.go.jp/ca1528
- 参照(484)
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