地域政党「大阪維新の会」(代表・橋下徹大阪市長)の飯田哲史大阪市議(28)は3日、記者会見し、支援者から受け取った計24万円の政治献金を返還すると明らかにした。同市議は支援者の親族から事務所を賃借し、家賃の大半に政務調査費を充当。家賃の引き上げ後に支援者から献金を受けていた。飯田市議は「増額分が献金で還流したとの疑念を抱かれるなら、返還手続きをとる」と説明している。
飯田市議によると、昨年4月の市議選に立候補した際、支援者の息子が所有する同市内のビル1階を選挙事務所として月額10万円で借りた。初当選後の同5月、再契約にあたり支援者から「息子の顔を立ててくれ」と言われ賃料を12万円に増額、同市議は賃料の9割(10万8千円)を政調費から支出、残りを自己負担した。支援者は昨年末、計24万円を同市議の後援会に献金したという。
1階は飯田市議が借りる以前、同9万円で別のテナントに貸し出されていた。今年初めまで同市議の後援会会長だった男性は「支援者から、家賃に上乗せした3万円の(5~12月までの)8カ月分、計24万円を献金したと聞いた。飯田市議側に『(値上げ分を献金の形で還流させたと受け止められかねず)不適切だ』と指摘した」と話した。
同市議は「家賃交渉は後援会の元会長に任せており詳しく知らない。献金は支援者のポケットマネーから頂いたもので、還流には当たらない」と話している。