アメリカ大統領選を巡り、「選挙不正があった」として法廷闘争を続ける現職のドナルド・トランプ氏の陣営弁護団が11月7日(現地時間)、アメリカ・フィラデルフィアで記者会見を開いた。
だが、その会場はなぜか、郊外の造園業者の駐車場。近くにはアダルトショップと火葬場がある。
扉が開くと、中からルディ・ジュリアーニ弁護士らが登場…
スーツでバッチリきめた弁護団。コントラストがすごい。
直前に民主党・バイデン氏の当選が確実となったと各社で報道される中で会見はスタート。
ルディ・ジュリアーニ氏は元検察官で、1994年から2001年にかけてニューヨーク市長を務めた大物政治家でもある。
ジュリアーニ氏は会見でトランプ氏が譲歩することは考えていないと強調し、根拠を示すことなくペンシルベニア州では投票用紙が改竄されていたと主張した。
熱弁を奮うジュリアーニ氏。しかし、そこは造園業者の駐車場だ。
「弁護団による記者会見はフィラデルフィアのフォーシーズンズで、午前11時から」
でも、なぜトランプ陣営は駐車場で会見を?
トランプ氏は前日、Twitterでこの記者会見を告知していた。
「弁護団による記者会見はフィラデルフィアのフォーシーズンズで、午前11時から」
会場として指定されていたのは「フィラデルフィアのフォーシーズンズ」。メディアは当然、フィラデルフィアのフォーシーズンズホテルと理解した。
でも、その後、この投稿は削除され…
代わりに投稿されたのは「今日、フィラデルフィアのフォーシーズンズ・トータル・ランドスケーピングで大きな記者会見を開催、午前11:30!」という投稿だった。
ちょっと待って、フォーシーズンズ・トータル・ランドスケーピングってどこ?
フォーシーズンズホテル「会見会場はうちじゃありません」
フィラデルフィアのフォーシーズンズホテルも公式Twitterアカウントでトランプ陣営の会見は予定されていないと投稿。
会場は「フォーシーズンズ・トータル・ランドスケーピング」であると念を押した。
代わりに指定された開催場所はここ。
「トランプ陣営は、"大人の本屋"の隣にある造園会社の外で記者会見を行った」
「トランプ氏チーム、郊外のガーデンセンターで記者会見を開催」
「ジュリアーニが造園業で記者会見、混乱を招く」
この会見の模様を各社はこのように報じている。
トランプ陣営の会見がこのような場所で開かれたことについて、造園業者の隣に店を構えるアダルトショップ「ファンタジーアイランド」の店主は困惑していた。
会場となったフォーシーズンズ・トータル・ランドスケーピングはFaceboookページで「私たちの施設で記者会見を開くように依頼されたことを光栄に思います」とコメント。
「どんな大統領候補者の選挙運動でも、誇りを持って開催します」と語っている。
突然、世界中の注目を集めた同社はその後、通販ページを開設。「MAKE AMERICA RAKE AGAIN」と刻印されたステッカーや同社の名前が入ったパーカーやTシャツの販売を開始している。
現在までに記者会見場を陣営の誰かが間違えて確保したのかどうかは明らかになっていない。わかっているのは、現職の大統領の代理人弁護士らが造園業者の駐車場で会見を開いたということのみだ。
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