Roppongi Audio:六本木オーディオ

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PCDP

SONY Discman 4機種聴き比べ

2017/02/15

Walkman?いえDiscmanです。

ジャンクのPCDPを漁っていたらSONY PCDP10台まとめ売り!なんてのがありましたので、そのまま勢いで落札したものが届きました。

そのうちひとまず問題なく動作するものが3つありましたのでせっかくですから以前購入していたD-11を含めてDiscmanの聴き比べをしてみようかと思います。

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ということで左からD-265、D-235、D-22、D-11です。

では早速それぞれ見ていきましょう。

D-265

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1996年発売だそうです。操作系統が全て蓋の部分にありますね。

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裏には電池ケースと各表記。右上にAVLS(自動音量制限機能)のスイッチがあります。

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メイドインマレーシア。

D-235

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1994年発売。

こちらは蓋と操作系統が分かれていますね。このアングルでは見えませんが、停止、再生の下にAVLSのスイッチがあります。

制限の段階が2種類あるようで、「OFF」「1」「2」となっています。その左にはBASS BOOSTスイッチが。こちらも「NORM」「MID」「MAX」の3種類。

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D-265同様に電池ケースは裏。他には特にスイッチ類はなく注意等の各種表記のみ。

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メイドインジャパン。

D-22

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1989年発売。

PCDPなのに据え置きを思わせるようなこの四角いフォルムに主要操作系統を前面に集約させた思い切りの良いデザイン。たまらなく好きです。

(なおBASS BOOSTは右側面にあります。「NORM」「MID」「MAX」3段階。)

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底面の蓋は金属製。電池ケースは底面側ではなく上蓋を開けるとCDの下に入れられるようになっています。

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メイドインジャパン。

D-11

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1990年発売。

D-22を思わせる全体的に四角いデザイン。ですがD-11の方が角の落とし方が急で柔和はイメージを抱きます。

BASS BOOSTはやはり右側面に。蓋のロックスイッチは左側面にあります。

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底面はこちらも金属製。電池ケースもCD下になっているため全体的な配置はD-22を大きく継承した感じです。

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メイドインジャパン。

では聴いていきましょう

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水樹奈々/Vitalizationを4機種それぞれで聴いていきます。BASE BOOSTは全てOFF(NORM)、イヤホンはKZ EDR2で。

 

まずはD-265。

定位はしっかりしており音の粒立ちが良く音域のバランス良し。低音はバスドラのアタックが強くボーカルは前の方で鳴っています。シンセはキラキラしていて全体的に元気ですね。

そしてD-235。

低音はBOOSTを切っていても強め。多少ボケている感があります。中音、ボーカルは覇気がありキレ良し。高音はストリングやシンセに芯があって全体的に派手なイメージです。

D-22。

上手く表現できない自分に腹が立つのですが一言で表現するならば「最高」。全音域が激流となって流れ込んでくるような感じです。その中でも特に中音の艶っぽい表現が素晴らしい。D-22は恐らくDAPでは経験できないような音を鳴らします。

最後にD-11。

D-22ほどではないものの、粒立ちがとても良く、ベースは前に出すぎず全体を支え、ボーカルは主役然と中央に構え、ストリングスは伸びやかに、シンセはキラキラとしていてその濃さに圧倒されます。

 

総評としては明るいポップスならばD-265、ドンシャリで派手なロックなどにはD-235。D-11は恐らくどのようなジャンルでもそつなく堅実に鳴らし、D-22はそんなD-11の音を更に数段上回る質、という感じでしょうか。個人的には製造年を遡るほど良くなる印象でした。もっとも音の良さと引き換えに携帯性は下がりますが…。

世間はDAP中心のハイレゾブーム真っ盛りですが、この機器比べを通して改めてCDの良さを痛感いたしました。

<文:かえる>

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-PCDP

:)
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