和歌山県は5日、新型コロナウイルスに感染したことがある県民216人にアンケートを行い、回答を得られた163人の46%に当たる75人が「退院後も何らかの症状が継続している」と答えたと発表した。残る88人は「症状なし」だった。
調査は、陰性となって退院した後、9月14日時点で2週間以上が経過していた人を対象に10月中旬まで実施。75人にどのような症状が継続しているか複数回答で尋ねると、嗅覚障害が最も多く30人。続いて倦怠(けんたい)感(26人)、味覚障害(20人)、呼吸困難感(20人)などの順に多かった。嗅覚症状が残る人を年齢別に見ると20代が最多の12人だった。
県は「年代を問わずさまざまな症状が継続している。感染予防の啓発と、患者の退院後のケアを引き続き進める」としている。(共同)