インフルエンザワクチンを正しく理解していますか?
接種した後はお風呂に入っていいいのか、妊婦は接種していいのか、みなさんの疑問に応えます。
三宅 真人 記者:「接種する人が増えているインフルエンザワクチン。その真相に迫ります」
厚生労働省によりますと、2020年8月末から10月25日までのインフルエンザの感染者数は全国でわずか92人。
2019年は3万6000人あまりで、400分の1にすぎません。
新型コロナウイルスの感染防止対策の意識が高まっているのが要因とみられていますが、インフルエンザと新型コロナウイルスの両方に感染し重症化することを防ぐため、高齢者などに早めのワクチン接種が勧められています。
そのインフルエンザワクチン、市民に話を聞くと様々な疑問が聞こえてきました。
ギモン1:接種当日の入浴は?
この時期気になるインフルエンザワクチン。
市民:「その日はお風呂はいけないといわれていました」
市民:「昔は風呂は入らない方がいいといわれたことある。今は何も言われない」
ワクチンを接種した当日、入浴は問題ないのか、それともお風呂に入ってはダメなのか。
札幌の医大前南4条内科の田中裕士院長に話を聞きました。
医大前南4条内科 田中 裕士 院長:「風呂は入っても構いません。ただしゴシゴシこすったりするとばい菌が入ったり、刺激が加わって腫れがひどくなることもある」
入浴自体に問題はないといいます。
田中院長は、副作用で熱が出たのを風呂のせいと勘違いする人が多いのではないかとみています。
体の負担にならない程度なら少量の飲酒や運動も問題ないということです。
ギモン2:注射した所を自分でもむ?もまない?
市民:「ワクチンはもまないほうがいいのではないでしょうか?」
市民:「あんまり聞いたことないが触らない方がいいんじゃないか」
ワクチンを接種した直後、腕をもんだことがあるという人がいる一方、もまないでくださいと言われたことがある人もいます。
医大前南4条内科 田中 裕士 院長:「もまないでください。(注射した所に)抗体を作る細胞が寄ってくる。もんでしまうと働こうとしているのにバラバラにされる」
インフルエンザワクチンは、もむと抗体を作る細胞の働きを邪魔する可能性があるといいます。
少し腫れたりかゆかったりしても、炎症がひどくならないようにあまり触らず、冷やす程度にしてほしいということです。
ギモン3:妊婦は接種OK?
妊婦はワクチンを接種してはいけないのでしょうか。
医大前南4条内科 田中 裕士 院長:「妊婦は打っても構いません。授乳中も全く問題ないです。妊婦は(インフルエンザが)重症化する方が多い。胎児には悪いので打ったほうがいい」
田中院長は、妊娠初期の場合は避けたほうがいいとしながらも接種を推奨しています。
【インフルエンザワクチンの注意点】医大前南4条内科 田中 裕士 院長
・発熱など副作用が出た人は今後接種しない
・卵アレルギーもNG
→周りの人が摂取すれば感染防止になる