ロンドン=下司佳代子
英国のEU離脱を長年訴えてきた「ブレグジット(EU離脱)党」のファラージ党首は、2日付の英紙デイリー・テレグラフへの寄稿で、党名を「リフォーム(改革)UK」に変更することを、選挙管理委員会に申請したと明かした。党名変更の理由は、「非情で不必要なロックダウン(都市封鎖)と闘うため」だと説明している。
新型コロナウイルスの感染急拡大で、英国では5日からイングランド全域で、商店の閉鎖や外出制限を伴う春以来2回目のロックダウンが始まる。
ファラージ氏はこれらについて、「規則、規制、脅しの集中砲火で国を恐怖に陥れ、服従させる政府の悲惨な対応」だと主張。「ロックダウンは利益より害の方が大きい」として、ロックダウンをしないスウェーデンにならい、集団免疫を獲得して「ウイルスと一緒に暮らす勇気が必要だ」と述べている。
英国では、経済的な打撃が大きいサービス業の従業員らの間でロックダウンへの不満が高まっている。政界では与党・保守党の中で、EUとの決別を望んでいた強硬離脱派の議員が、反ロックダウンを主張する傾向がある。(ロンドン=下司佳代子)
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