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4期16年石井知事 県庁に別れ

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富山2020.11.06 19:07

 4期16年にわたって富山県政をかじ取りしてきた石井隆一知事が退任です。石井知事は、最後の登庁日となる6日、退任のあいさつや記者会見をした後、多くの職員や県民に見送られ、県庁を後にしました。

 午後2時半、県の幹部職員が集まる中、石井知事が退任のあいさつをしました。

 石井知事
「わたくしも生まれ育った富山県に、誇りと愛着を人一倍持っている。そういう面で県政の最終責任者である県知事という仕事を4期16年やらせていただいた。大変光栄に思っております。お支え頂いた職員のみなさんにあらためてお礼を申し上げたい」

 これまでの取り組みを振り返りながら、涙をこらえる場面もありました。この様子は、庁内のテレビで放送され、職員らが見入っていました。

 続いて、午後3時から最後の知事会見に臨みました。

 Q保守分裂となった選挙戦のしこりについては。

 石井知事
「富山県を県民のみなさんにとって、もっと幸せになる基盤をつくるとか、富山県の更なる飛躍をめざすとか、多少中身はずれがあっても、大きな方向はそんなに違わないと思うので、それぞれの立場で誠意を持って、公平公正、私心なしにやっていけばおのずと解決する話ではないか」

 Q今後について、どちらでどういう生活を送られるのでしょうか。

 石井知事
「これはね、いろいろ思案している。富山に生まれ育った人間なので、骨は富山に埋めたい、終焉の地は富山にしたいと思っていますが、できるだけ生きているうちは、世の中のプラスになる、多少でも世の中に貢献できるような人生を共に歩んでいきたいなと思います」

 その後、県議会の各会派へ退任のあいさつに回りました。

 先月の知事選で自らを推薦した自民党会派では、議員一人ひとりに声をかけて回りました。

 最後に、知事選で新人の新田八朗さんを支援した議員が設けた自民党新令和会では、中川県議ら会派の4人と握手を交わしました。

 「午後4時半、石井知事が知事室から出てきました。廊下には知事をねぎらおうと多くの職員が出て拍手で見送っています」

 正面玄関の階段を下りた石井知事は秘書課の職員から花束を受け取りました。

 「ありがとう、ありがとう」

 「集まった県民からありがとうの声があがっています。手を振って応える石井知事の表情はにこやかです。会場には奥さんの志保子さんの姿があります。目には涙があふれています」

 石井知事は5期目を目指して先月の知事選に臨みましたが、保守分裂の激戦の末に敗れ、6日県庁を後にします。県庁前には、多くの県民も集まって石井知事をねぎらいました。

 「石井知事が、今、迎えの公用車に乗り込みました。充実した表情が見えます」

 6期24年務めた中沖豊元知事の後を継ぎ、富山県知事歴代2番目の4期16年を務めた石井知事。多くの人に見送られて県庁に別れを告げました。

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