いつもご支援ありがとうございます。プロジェクトスタッフの渡邊です。
前回から始まりましたプロジェクトコラムの第二回をお届けいたします。音楽プロデューサー細江慎治さんの爆弾発言から突如スタートすることになったファーストソロアルバム制作プロジェクト。ならばと、1年にわたる平山笑美さんのプロデュース計画を打ち出したのですが、その後も色々な問題に直面しながら進んでいくプロジェクトの行方をお話ししていこうと思います。
▶︎ ファーストソロアルバム制作プロジェクト立ち上げ
新曲を何曲か作ってソロライブに臨む、というところから、一気に「ソロアルバムを作り、それを引っさげてのソロライブ」とグレードアップした平山笑美応援プロジェクト。それは、もちろん細江さんの覚悟なくしては出来ないことです。フルアルバムを1枚作るというのは、それこそ普通なら1年近くを費やすものです。
ボーカリストのアルバム制作は、色々なケースがありますが、ざっと考えて次のような工程を経て、皆さまのお手元に届きます。
※小さい字が多く、申し訳ありません。ご興味がある方は、ズームしてご確認ください。
こうして見ていただければ分かると思いますが、1枚のCDを作るのには、本当に多くの工程が必要です。そして、音楽プロデューサーである細江さんは、1年近くかかるこのプロジェクトの音楽面を陣頭指揮してくれる、ということになります。
こうなると、私も企画面やクラウドファンディング運用等で頑張らなければ、と覚悟を決めるしかありません。
そして、どうせやるなら・・・ということで、ソロボーカリストとしての平山さんに、1年後にどのような状態になって頂いたら素敵かな、という目線で「平山笑美さんのプロデュース1年計画」をまとめることにしました。前回もお見せした、計画書の最初のページを再掲します。
私が作った計画草案をもとに平山さん細江さんと様々な協議を重ね、プロデュースビジョンを「ファンの皆さまと一緒に、平山笑美さんを次のステージへ」と定めました。
▶︎ ファーストソロアルバムの企画とA&R
さて、プロデュース計画の次は、いよいよアルバム企画です。
平山笑美さんは、これまで『アイドルマスター ミリオンライブ!』の北上麗花や、『拡張少女系トライナリー』の卯月神楽など、キャラクターとしての歌を多く歌ってこられましたが、「平山笑美さん自身」として歌う機会は、それほど無かったように感じています。
つまり、誤解を恐れずに言うと、素のままの平山笑美さんの魅力は、この段階では測定不能の「未知数」、ということになります。
そこで、今回のアルバムは「キャラクターを背負わない平山笑美さんの魅力を探る一枚」というコンセプトのもと、アルバムとしての統一した方向性を敢えて持たず、曲を制作するクリエイターの皆さんそれぞれが「平山さんに歌って欲しい曲」をある程度自由に作っていただく、という方針を固めました。
さて、アルバム企画もまとまったので、ここからは細江さんにバトンタッチして、A&Rがはじまりました。
A&Rとは「アーティスト&レパートリー」の略で、本来は音楽制作の広い範囲を示す言葉ですが、今回のプロジェクトでのA&Rは、「ボーカリスト・平山笑美」のアルバムに適したクリエイターアサイン、交渉、契約から、楽曲制作のプロデュース等を指します。
1980年代から数多くのゲームやアニメなどに楽曲提供してきた細江さんということで、数多くのクリエイターの方々とのコネクションがあります。今回は、アルバム企画に合うように、広いジャンルを網羅できるようなクリエイターをチョイスして、交渉を開始しました。
交渉した中には、とても参加したいけれど多忙でスケジュールが合わない、という方もいらっしゃいましたが、多くの方が今回のプロジェクトに賛同して下さって、とてもバリエーション豊かなクリエイターラインナップが揃いました!
▶︎ クラウドファンディング設計
A&R進行と並行して、私はクラウドファンディングの設計に取り掛かりました。
本プロジェクトはライブだけでなくアルバム制作も行うことになったため、早い段階からクラウドファンディングを採用することを決めていました。
実は当初、Fanbeatsではない他のクラウドファンディングサービスを使う予定でした。しかし、一般的なクラウドファンディングは1プロジェクトで完結してしまうため、今回のように「アルバム制作」と「ライブ開催」を続けて行う上で問題がありました。
クラウドファンディングでは、支援者の皆さんから一時的にメールアドレス等個人情報をお預かりして、そのプロジェクト実施中はメール等でご連絡を取ることができますが、プロジェクトが完了した際には個人情報保護法に基づき、メールアドレスを含む個人情報を全て破棄する必要があります。このため、次のプロジェクトを開始する際にはもう一度皆さんに周知して頂く作業を一からやり直すことになり、少人数で運営している私たちにとって大きな負担となってしまいます。
そんな中、Fanbeatsの責任者であるグリーの福田智史さんからお話しを伺ったところ、Fanbeatsでは確かに他のサービス同様、クラウドファンディングの個人情報は同様に破棄することになりますが、ファンとの繋がりはSNS上で残るため、単発ではなくクリエイターの連続した活動をサポートできるとのこと。「まさに、探していたのはこれだ!」と感じ、本プロジェクトをFanbeats上で展開することを決定しました。
そして、プロデュースビジョン「ファンの皆さまと一緒に、平山笑美さんを次のステージへ」を実現するために、単にアルバムやグッズだけではなく、ファンの皆さまに色々とご参加いただき、ファンの皆さまと一緒に平山さんを次のステージにお連れできるようなプランを考えることにしました。それが、「コーラス参加権」「プロデューサー権」などのリターン品です。
アルバムのコーラスは基本的にプロにお任せしますし、今回も多くの楽曲でそうしておりますが、細江さんから「コール&レスポンス的な要素を盛り込んだ曲を作って、ファンの皆さんに参加して貰ったらどうかな」というお話しをいただき、スタジオとも調整して実現しました。
また、プロのレコーディングに参加することはなかなか出来ることではありませんが、それをプロデューサーの立場で参加できたとしたら・・・ということを考え、平山さん、細江さんに相談した上で「プロデューサー権」を考案しました。
こうした計画を仕上げ、着々と準備が整っていったのですが、平山さんとしては「私にそんなにたくさん支援集まるかな・・」と心配なご様子でした。
この少し前に、Fanbeatsのアカウントを作成して、平山さんがTwitterで「これから色々挑戦していこうと思うのでフォローお願いします」と告知したのですが、なかなかフォロワーが集まらず、平山さんとしても不安だったのだろうと思います。
確かにほぼ前例のないプロジェクトですから、ファンの皆さまも何が起きるのかなかなか分からないだろうと思い、平山さんを交えて、どのように皆さんにお伝えしていくのが良いのか、何度もアイディア会議を行いました。
その中で生まれた企画の1つが、平山さんがご出演することが決定していた、2019年5月のマチ☆アソビのステージでの新曲披露でした。急なお話しとなりましたが、その声に佐宗綾子さん、オノダヒロユキさんが応えて下さって、普通では考えられないスピードで「for the Future」が完成。この曲をステージでお披露目することになりました!
マチ☆アソビでの新曲披露は現地に来ていたファンの皆さんの間で話題となり、それが平山笑美さんのファンの方々に伝わることで、Fanbeatsフォロワーも徐々に増えていきました。
▶︎ 今回はここまで
コラム第二回目はここまでとなります。
プロジェクトを開始する前まで約半年かかりましたが、日々の仕事をしながら皆でプロジェクトの準備を着々と進めていきましたが、同時に新しい挑戦だけに成否の予想がつかず不安も大きかったのを覚えています。
次回は、いよいよ始まったプロジェクトから、ライブの準備についてもお話ししていければと思います。
ちなみに、セカンドアルバム制作につきましては、現段階でA&Rまでがほぼ完了し、現在は一部プリ制作に着手しつつ、クラウドファンディングプロジェクトの準備を進めております。社会情勢を鑑みつつの進行となりますが、可能であれば5月には開始できればと考えております。
引き続き、何卒よろしくお願いいたします。
平山笑美応援プロジェクトの運営を担当しております。
平山笑美さんの活動を応援し、平山笑美さんが次のステージに上がられるように、全力で応援をしてまいります。