moto g PROとHuawei NoVA 5Tをコスパ観点で徹底比較

この記事では共にミドルエンド機種帯に位置するmoto g PROと、Huaweiから発売されているHuawei NoVA 5Tについて、どちらがコスパ観点で総合的に優れているか徹底比較していきます。

moto g PROは2020/10に発売された端末で、国内ではmoto g8 powerなど国内でも発売されているmotorolaから発売された機種です。

一方のHuawei NoVA 5Tは2019年末に発売されて以降、コスパの高さから人気が高いHuaweiのスマホになります。

各機種に特徴がありますので、ぜひこの記事を参考に自分に合う機種を選択してみてください。

moto g PROとHuawei NoVA 5Tのパフォーマンス比較

早速、両者のパフォーマンス比較を始めます。価格はいずれも約3万円台とミドルレンジ帯のAndroidスマホになっています。

項目	moto g PRO	Huawei NoVA 5T
OS	Android10	Android10
カラー	ミスティックインディゴ	クラッシュグリーン ミッドサマーパープル ブラック クラッシュブルー
価格	約32000円	約38000円
ディスプレイ	6.4インチ フルHD+ （2300x1080ピクセル）	約6.26インチ フルHD+ （2340x1080ピクセル）
リフレッシュレート	不明	60Hz
プロセッサー	Qualcomm® Snapdragon 665（オクタコア）	HUAWEI Kirin 980（オクタコア）
RAM	4GB	8GB
アウトカメラ	メイン：4800万画素 超広角：1600万画素 マクロ：200万画素	メイン：4800万画素 超広角：1600万画素 被写界深度：200万画素 マクロ：200万画素
インカメラ	1600万画素	3200万画素
ストレージ	128GB	128GB
サウンド	通常	ハイレゾ対応
SIMカードスロット	nanoSIM	nanoSIM
デュアルSIM	あり（DSDV）	あり（DSDV）
SDカードスロット	microSDスロット(最大512GB)	非対応
認証	指紋認証	指紋認証、顔認証
バッテリー	4000mAh	3750mAh
コネクター	USB-C™ USB	USB-C™ USB
重さ	192g	174g
幅 高さ 厚み	75.88mm 158.55mm 9.2mm	73.9mm 154.2mm 7.87mm
ヘッドホンジャック	あり	なし
通信機能	Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac	Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth	Bluetooth 5.0	Bluetooth 5.0
ネットワーク	4G	4G
防水	非対応	非対応
防塵	非対応	非対応
おサイフケータイ	非対応	非対応
FeliCa⁷	非対応	非対応
NFC	対応	対応
ワイヤレス充電	非対応	非対応
急速充電	対応	対応

moto g PROとHuawei NoVA 5Tのスペックの違い

OS moto g PROはOSアップデート保証あり

moto g PRO、Huawei NoVA 5Tともに発売当時で最新のOSとなるAndroid10が搭載されています。

またmoto g PROは、Android Oneに追随しており、3年間の月次セキュリティーパッチと2世代のOSアップグレード（Android 12までのOSアップグレード）が可能です。

そのため最新OSとなるAndroid11配信も保証されています。

Huawei NoVA 5TはAndroid9搭載ですが、2020年3月31日にアップデートが配信されており、購入後にアップデートすることでAndroid10利用可能となっています。Android11の提供は未定です。

Huaweiについて、Googleの制裁が気になるところではありますが、制限を受けるのは新機種の話であり、今回紹介しているHuawei NoVA 5Tは問題なくアップデート対応やGooglePlayの利用が可能です。

新OSのほうが動作性能や機能アップデートが行われるものの、既に主要機能は搭載されており使い勝手が大きく向上するものではありません。強いこだわりがない方以外は他の性能で見ることをお勧めします。

ディスプレイ性能

ディスプレイサイズはmoto g PROは6.4インチ、Huawei NoVA 5Tは6.26インチと、若干moto g PROのほうが大きいサイズとなっています。

液晶部分に関しては、同じフルHD+対応の解像度です。

またスマホの大きさと比較したディスプレイの画面占有率はmoto g PROは約89%、Huawei NoVA 5Tは約91.7％と、共に高い画面占有率です。

特にHuawei NoVA 5Tの画面占有率は高く、他のAndroidスマホと比べてもトップクラスの比率となっています。

moto g PROはスタイラスペンが標準搭載されているAndroidスマホであり、画面の比率が高いのは嬉しいポイントです。

プロセッサー、RAM（性能）はHuawei NoVA 5T

スマホの動作性能はmoto g PROはAntutuスコアが約17万程度と比べて、Huawei NoVA 5Tは約40万台と比較するとHuawei NoVA 5Tのほうが圧倒的に優れた性能となっています。
※Antutuスコア＝性能を数値化したベンチマークスコア

Kirin980はHuawei P30などのハイエンド機種などに組み込まれているプロセッサーと同じものであり、同価格帯ではトップクラスの性能です。

RAMの搭載も4GBと6GBの違いがあり、大きく差が出ている点です。

moto g PROは、通常のブラウザによるWeb閲覧、動画閲覧などでは問題ないですが、ゲーム利用する方には若干物足りない性能です。

重たいゲーム利用や、日常利用で少しでも動作性能が良いスマホを望んでいる方は、Huawei NoVA 5Tを選択しましょう。

カメラ性能はHuawei NoVA 5T

Huawei NoVA 5Tはメインカメラ4800画素を含めたクアッドカメラが搭載されており、moto g PROよりも優れたカメラ性能です。

加えてインカメラの性能も高く、3200万画素搭載とインカメラ重視の方には非常に人気が高く、コスパに優れたAndroidスマホです。

一方のmoto g PROも比較するとカメラ数の違いはあるものの性能は高く、インカメラも1600万画素搭載と、今回の2機種はカメラ性能に特徴があるスマホとなっています。

デュアルSIM仕様

moto g PRO、Huawei NoVA 5TともにDSDV形式に対応しているため、4G回線にてSIMカードの2枚利用が可能になっています。詳しく知りたい方は以下記事を参考にしてみてください。

DSDV徹底解説 DSDSとDSDVの違いとは？

内部ストレージ・SDカードスロット対応

moto g PRO、Huawei NoVA 5Tともに内部ストレージは128GBを搭載されています。

またmoto g PROの外部ストレージの対応容量は、512GBが搭載されており、大容量の外部ストレージに対応しています。

一方のHuawei NoVA 5Tは外部ストレージのSDカードスロット非対応です。

今回の2機種はカメラ性能が高いこともあり、内部ストレージを使い切ってしまうことも考えられるため、Huawei NoVA 5Tの外部ストレージ非対応の点は一つのマイナスポイントです。

認証方式

Huawei NoVA 5Tは指紋認証＋顔認証に対応しています。

昨今の顔認証技術の進歩は早く、誤検知無し・一瞬でロック解除できるレベルなので、顔認証だけでも何不自由ないですが、暗闇だったりサングラスや眼鏡有無などで効きづらい場面もあるため指紋認証もあるのは嬉しいポイントです。

各アプリ内の認証は指紋認証のみ対応しているケースも多いため、利用シーンによっては指紋認証機能があることは大きなメリットとなります。

一方のmoto g PROは背面の指紋認証のみ対応です。

バッテリー性能

moto g PRO、Huawei NoVA 5Tともに約4000mAhのバッテリー容量となっており、一般的なAndroidスマホの性能です。

フル充電しておくと、通常利用では1日以上は持つので、日常利用においてバッテリー容量で困ることはないでしょう。

重さ、幅、高さ、厚み

ディスプレイサイズの若干の違いはあるものの、幅・高さ・厚みや重みはHuawei NoVA 5Tのほうがコンパクトな作りになっています。

特に厚さは8mmを切っており、非常に持ちやすさの観点でも優れたスマホです。

少しでも軽く持ちやすいスマホを探している場合は、Huawei NoVA 5Tがおススメです。

防水・防塵機能

moto g PRO、Huawei NoVA 5Tともに防水・防塵機能に非対応です。防水機能がないため、お風呂利用や台所での利用は気を付けて利用する必要があります。

今回の2機種の価格帯では防水・防塵機能に対応しているスマホも多いため、比較するとマイナスポイントです。

おサイフケータイ、Felica、NFC対応

moto g PRO、Huawei NoVA 5TともにNFC機能のみ対応、おサイフケータイには非対応です。

価格帯で考えると、おサイフケータイ対応できている機種は少ないですが、必要な場合は同価格帯でおサイフケータイ対応されているOPPO系の端末など検討してみてください。

急速充電・ワイヤレス充電対応

moto g PRO、Huawei NoVA 5Tともにワイヤレス充電に未対応、急速充電に対応しています。

両機種ともにバッテリー容量も少なくないため、日常利用においてバッテリー面で困るケースは少ないでしょう。

対応バンド/band（4G）

キャリア	moto g PRO	Huawei NoVA 5T
ドコモ(1,3,19)	〇	〇
au / UQモバイル(1,18 or 26)	〇	〇
ソフトバンク / ワイモバイル(1,3,8)	〇	〇
Rakuten Mobile(3,18 or 26)	〇	〇

※カッコ書きは重要な対応band数字

moto g PRO、Huawei NoVA 5TともにSIMフリー版での記載となります。

どちらの機種も4社の重要なband対応が出来ており、国内利用に関しては全く問題ありません。

ただmoto g PROについては、公式ページにて「楽天モバイルを除く日本国内の通信キャリアで使用可能」と記載があるため、楽天モバイル利用の場合は気を付けてください。

5G対応

moto g PRO、Huawei NoVA 5Tともに5Gネットワーク非対応です。

発売時点では5Gネットワークに対応している範囲が非常に狭いため、国内利用における大きなデメリットはありませんが、詳しく知りたい方は以下記事も参考にしてみてください。

5Gスマホの選び方や買い時、各キャリアの5G状況も合わせて紹介しています。

上記記事にも記載していますが、5Gネットワークを利用するには5G対応のスマートフォンとキャリアでの5G加入の両方が必須となっています。

moto g PROとHuawei NoVA 5Tのコスパ比較まとめ

共にミドルレンジ同価格帯のmoto g PROとHuawei NoVA 5Tの比較を行いました。以下に内容をまとめます。

上記比較を見ると分かる通り、価格に大きな違いはないものの、Huawei NoVA 5Tのほうが様々な観点から優れています。

OSアップデート保証やスタイラスペン搭載のビジネス向けスマホという特徴はあるものの、コスパ観点では価格面を考慮してもHuawei NoVA 5Tのほうが圧倒的に上です。

価格面で考えると、Huawei NoVA 5Tは高いスマホ・カメラ性能であり、ゲーム用途から日常利用まで、良コスパの機種です。

ともに防水・防塵機能やおサイフケータイに非対応と特徴が近しい2機種のため、コスパ面での優劣が分かりやすい結果となりました。

また注意点として、Huawei NoVA 5Tはイヤホンジャック非搭載です。最近ではBlueToothによる無線利用が増えてきているものの、有線利用を考えている人は注意してください。

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