市長就任会見(令和2年10月21日開催)
1 概要
令和2年10月21日 水曜日に開催された市長就任会見です。
内容は下記のとおりです。
⑴ 冒頭あいさつ
⑵ 質疑応答
2 内容
冒頭あいさつ
みなさん、おはようございます。
市民の皆様方に確かな事実、情報をお伝えいただく大変重要な役割を担っていただいている記者クラブの皆様方にこうして改めて市長としてお目にかかり、また、これから連携関係をとらせていただくということにつきまして心から感謝を申し上げますと共にぜひ今後、様々なご指導を賜りますようによろしくお願い申し上げます。
18日の選挙で市民の皆様方からご付託をいただき内田市長を継ぐ形で本日から市長に就任させていただいた中根康浩でございます。選挙中にお訴えを申し上げた公約を1つ1つ確実に実現をしていくために全力を尽くして参りたいと思っております。それにつきましては市民の皆様のご理解とご支援、また議会の皆様のご指導やご理解をぜひいただけるように誠心誠意努力して参りますのでどうぞよろしくお願い申し上げまして冒頭のあいさつとさせていただきます。
質疑応答(一部抜粋)
市長に就任しての気持ちと意気込み
責任重大だと。様々な公約を掲げて市民の皆様にぜひ市長にならせていただきたい、岡崎を良くする役割を担わせていただきたいと言うことをお願いをして就任をさせていただいているのでやりがいのある立場につかせていただいたと言う思いである。
私が選挙で掲げた公約と言うのは決して自分の独りよがりのものではない、あるいは選挙向けだけのものではないと言うことは理解いただきたい。3年前に国会議員を辞めてからひたすら市内を自分の足で歩いて、そこでお会いをした方々の声を1つ1つ漏らさず今回の公約づくりに反映させた。だからこれは私の考えではなく市民の皆様方のまさに熱望であるので、市民の幸せのために必ず1つ1つ確実に実現をしていかなくてはならない。そうしなければ市民の皆様のお声が置き去りにされかねないと言うことなので、困難を伴うこともあるだろうが必ず1つ1つ実現させていきたい。
最優先で進めたい事業は?
まず年内に行いたい事業の中から、コロナ対策として全ての市民の皆様に元々市民のものである税金を5万円ずつお返しさせていただき、年末の不安を解消して、年越しを迎えていただきたい。
このことについては副市長に特命チームを立ち上げたいと伝えた。来週までに特命チームのメンバーを人選してもらう。このチームを中心に具体的な制度設計を早く作って、議会の承認が必要なものについては議案を作成し、11月の臨時議会で諮りたい。
もう一つは、30人学級を来年度少しでも実現させたい。岡崎市はもともと人づくり・教育の力が大きな強みでそこに魅力を感じて岡崎に住んでいただいていると思っている。岡崎が西三河の中核都市として成長・発展してきたのはこの人づくり・教育の力だと思う。教育と言うことについてぜひやりたい。コロナと言うこともあり子どもたちに大きな負担がかかっているので、先生の指導が十分手厚く届くようにするためにも少人数学級が不可欠である。これが2つ目の最優先課題だと思っている。
5万円は現金で配るのか?12月25日までに配るのか?
現金と言うことは重要なポイントだと思っている。現金でお返しすることを通じて様々な状況に対応していただけると思っている。現金でお返しするのが一番分かりやすいと思っている。地元でお使いいただければ地元の企業が活性化する。岡崎で好循環を作り出すことができる。生活支援が一番のポイントであるが経済対策と言うことも含めて現金でお返しをするのがふさわしいと思っている。年末に使っていただくことを考えると12月25日頃までにお届けをした方がいいと思うが、最終的に12月31日なっても年内にこだわりたい。
5万円給付の財源について、財政調整基金の取り崩しで市民サービスの低下を招くのではないか?
財政調整基金の取り崩しで市民サービスの低下を招くと言う理屈は全く納得できない。財政調整基金は元々いざと言う時のために積み立てているものであって、まさにこのコロナ危機はそのいざと言う時でここを乗り越えないと岡崎の未来は見えてこないと言う重大局面であると思っている。今こそ財政調整基金を有効に活用させていただく時だと思っている。そのことが福祉や教育や建設などの予算まで食いつぶしてしまうのではないかとご懸念があるのかもしれないが、そう言ったところを削ってここに充てるつもりはないと明言しておく。財源は財政調整基金をはじめとする可能な基金の取り崩し、年度末に生じる予定の繰越額・不用額。特に今年は大きなイベントが軒並み中止になっているので例年以上に不用額が生じているはずだと見込んでいる。もう一つはコンベンションホールの建設計画を取りやめる。これが大雑把な財源構成である。詳細は特命チームで精査していきたい。
5万円給付の実現性はこれから考えていくのか?もうすでに見通しがついているのか?
年内にどうしても実現をしたいのでそれができるメンバーを人選してほしいと副市長にお願いした。
実施を予定をしている事業も変更がありえるのか?
すぐにお金が出てくるわけではないが行政のコスト削減・改革は必要になってくると思う。
コンベンション施設のストップはいつ指示するのか?
コンベンションホールは公約で建設しないと約束して当選させていただいた。市民の皆様からのご支持のポイントだと思うので建設は取りやめさせていただく。
早急に担当者からヒアリングをして手続きに入っていきたい。
来週中くらいには関係の方に私の気持ちは伝えないといけないと思う。
今止めれば何かしらの賠償が必要になると思うがどう思っているのか?
そういうことがありえると言うことは念頭に置いている。将来に向けて不必要なものを止めることの方がトータルで考えれば岡崎市のためになると考えている。
賠償責任が生じたときには合理的な理由のあるものについてはお応えしていく。
5万円給付への覚悟を改めて聞かせてください。
選挙での公約と言うのは政治家にとって極めて重いものである。これが実現できず、市民の皆様への重大な裏切り行為だと受け止められれば、市民の気持ちの発露としてリコールを受けても当然の話だと思う。そういったことも含めてなんとしてでも公約どおり実行していきたい。
コンベンションは将来負担なので80億円が手元にあるわけではないのにどうやって財源にするのか?
コンベンションは今目の前にお金があるわけではないので、この分を金融機関から借り入れをする形などで賄えないか専門家に確認をしていきたい。
岡崎市は財政調整基金から毎年40億円取り崩して一般予算を作っている。それが0円になれば、その40億円は取り崩せなくなる。さらに税収が来年76億円減る見込みで、合わせて110億円来年は今年よりも少ない予算を作らないといけないが何を削るのか?逆に何を削らないのか?
財政調整基金を全額取り崩すことは想定する必要はないと考えているが、40億が一般財源に取り入れられているのは事実なので、そこは十分念頭において、総合的にどう影響するかはもう少し時間をかけて考える。
市債は建設事業にしか発行できないがどうやって借り入れるのか。
市債以外で何とかできないか専門家と検討する。
特命チームについて、どのようなメンバーでいつから始動するのか?
財源調達のために財務・企画の専門家は必要と考える。実際にお返しをするとなると、国の10万円給付の時に担当した職員の経験を活用するのは重要だと思う。気持ちの上で言うと、生活支援の側面が強いので福祉の専門性の高い職員の意見を聞く必要もあると考える。5~6人程度が望ましいと考える。
5万円給付がどれくらい実現可能だと思うのか?
自分1人の力では言うだけで終わってしまうが、市役所職員と言う強力な政策スタッフを活用できる立場になったので100%できると考えている。
女性の副市長はいつごろから?
年度代わりを目途に行いたい。現在想定している人はいない。
想定している税収減や議会での承認などを考えたうえでの実現100%か?
特命チームで精査した上で遠からず報告できるようにさせていただく。
議会の皆様にもご理解いただけるように説明責任を果たしていきたい。
もしご理解いただけない時には改めて考えていきたい。
いつまでに行うなどリミットを設けることはしないのか?
議案などが必要であれば11月5日の臨時議会に提出していけるようなスケジュールで考えている。
PCR検査をいつでも誰でもできるようにしたいとのことだが、それにかかる費用や市民の利用頻度などはどのように考えているのか?
PCR検査の体制強化がコロナの感染防止対策と経済を回していくことへの大前提だと思うので、何とかPCR検査を受けたい人は受けられるようにしていきたい。
医療関係者などと詰めて実現可能か話していきたい。
今のところ詳細についてはまだ持ち合わせていない。