今回はテトラのVX-75の流量について。
内容が些か衝撃的?ですが、メーカーから聞いた話なので、疑問に思われる方はメーカーに問い合わせてみてください。
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さて、私がVX-75を購入したのは、現在使用している2213ではサブフィルターとクーラーの同時使用が厳しかったため。
サブを付けただけでも240リットル/hと、ZC-100が要求する300/hを満たせなかった。
(8年使用インペラー交換無し)
(後日エーハに問い合わせると、それだけ無交換だと流量が落ちるとの返信がきた)
その点、VX-75は780リットル/hと流量が非常に多く、多少のロスがあってもサブ+クーラー付きで300以上は出ると踏んでいた。

商品が到着すると断熱シートを張る作業を始めた。
しかし780リットルを試したくなり、風呂場で高低差15cmほどで回してみる事に。
期待に胸躍らせて動かすと、1リットルのペットボトルを満たすのに9秒強かかった。
事前の試算だと5秒ほどなので、この結果には面食らった。
ただこの時は、高低差の無さが影響していると思っていた。

そして本番。
VX75にサブストラットプロを1リットル詰め込み、付属のリングろ材とスポンジろ材も入れて、サブ化2231と接続するという条件で2213と比較した。
(2213はSサイズのリングろ材が8割を占める )
(ストレーナーにはスポンジカバーを使用)

両方とも14秒前半という結果が出た。

はあ?

これが正直な感想だった。
メーカー非推奨の接続方法とはいえ、まさかここまで落ちるとは。
4割減は覚悟していたが、約1/3の250リットル/h。
8年使用インペラー未交換500リットル/hと新品780リットル/hが同じという。
何か頭を抱えてしまった。

2231を外し、ろ材も抜いて単独で測定したが、それでも11秒。
(2213はろ材ありで12秒)

あまりの内容に小売店に質問を送り、連絡を受けたメーカーから電話が来た。

担当の人が言うには、仕様にある流量はモーター単独の仕事量?との事だった。
ホースを繋いでろ材を入れた状態では、最大で?390リットル/hを想定しているという。
なので、2231を繋いだ状態での250リットル/hは正常範囲という話だった。
(記憶は些か曖昧だが)
納得いかないものはあるが、正常と言われては返す言葉もない。
結局サブ化2213+VX75でいくことにした。


流量アップに際しては、2215も検討していた。
2213が現在300リットル/hなのを考えれば、2215なら最低でも370は出ていただろう。
ピートモスの入れ替え易さを考えて、サブ化2231+2215にしておけば良かったか。
今はそう思う。

釈然としない結果に気分は良くないが、一つ断っておくとVX-75は悪い製品では無い。
メンテがし易く、個人的にはエーハイムのエコシリーズより使いやすい。
ろ材容量も悪くなく、静音性と流量を除けば良い製品だろう。
(そこまで五月蝿くはないが、2213からだと気になってしまう。)

どうしてあんな仕様を載せたのか。
がっかり感が抜けない買い物となった。

しかし、よく考えれば仕様でも75のおかしさには気づけた。
クラシックより内部抵抗の大きい75が、抵抗の小さいクラシック2215より少ない電力で、2215以上の水を流せるはずがなかった。
仕様を妄信して疑問を感じなかった故の失敗でもあった。


今回の事では小売店にお世話になった。
メーカーへの連絡はもちろん、「商品紹介に注意書きを」、との要望も即日いれてもらえた。
流石はアクア通販最大手。
メーカーへの信頼は揺らいでしまったが、小売店は逆に高まった。
感謝感謝である。


そういえばワットチェッカーで消費電力を調べていた。
60Hz地域で vx-75 8w  2213 4W。
通水抵抗?に差があるとはいえ、倍も電気を食ってあの結果とは。
ただ、VXシリーズはエコシリーズと比較するのが正しいようだ。




あと少し続く。