2020年4月、岩手県奥州市の山中で女性の遺体が見つかった事件で、警察は10月14日夜、37歳の夫を死体遺棄の疑いで逮捕した。夫は調べに対し殺害についても、ほのめかしているという。

逮捕されたのは、平泉町平泉の会社員・千葉祐介容疑者(37)。

奥州市の山中に妻・恵さん(当時36)の遺体を遺棄した疑いがもたれている。

2020年4月、恵さんの白骨化した遺体が見つかったことから、警察が捜査本部を設置し調べを進めていた。

遺体が見つかってから約半年で急展開を迎えた今回の死体遺棄事件。

地元では驚きが広がっている。夫婦の間に何があったのか?

内記和人記者

「女性の白骨化した遺体が発見された現場には、花が手向けられています」

人気のない山中で遺体が見つかってから約半年での今回の逮捕。

事件当時ふたりが住んでいた一関市では驚きが広がっている。

近所の人は…

「びっくりです、ビックリの一言です」

子供が同じ保育園の保護者は…

「(被害者の恵さんは)印象としては割と静かな方だったなという印象です。旦那さんの方も、持ってる印象は穏やかで大人しい印象ですし、特にそういう風なトラブルがあるようには私には見えなかった」

千葉容疑者は、恵さん、事件発覚当時4歳の長男との3人で一関市内のアパートに暮らしていた。

親族によると、千葉容疑者は市内で会社員として、恵さんは市内の病院の医療事務員として働いていた。

千葉容疑者の勤務先の社長は取材に対し「遺体発見当時は落ち込んでいた。人を欺けないの人だと思うので信じられない」と話している。

遺体が発見された場所は、一関市のアパートからは約20キロ離れていて車で30分ほどかかる。

恵さんは、別の場所で死亡し、車で運ばれてきた可能性が高いという。

千葉容疑者は、この中間に位置する平泉町の出身で、事件後町内の実家に身を寄せていた。

千葉容疑者の父親によると、事件当時、恵さんは妊娠中で夫婦間の目立ったトラブルは聞いていないと言う。

千葉容疑者の父親

「会社でも面倒見が良い。優しい。無実を信じている」

2人の間に何があったのか、いまだ謎は多く警察による捜査の進展が待たれる。