朝鮮日報

【社説】バイデン時代、南北ショーへの未練を捨て米中選択の圧力に備えよ

 米国大統領選挙の勝者が民主党候補のバイデン元副大統領になることが事実上固まった。韓国の安全保障と繁栄は韓米同盟の上に成立している。過去4年間、トランプ大統領の突発的な行動で多くの混乱を来した米国の外交政策は、同盟国や自由経済体制を重視する伝統路線に復帰するようになるだろう。まずはトランプ大統領の「リアリティーショー」とも言える北朝鮮との非核化交渉というやり方は再び原点に立ち返るしかない。トランプ大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長によるいわゆる「トップダウン方式」の交渉は、結局は北朝鮮の核廃棄が目的ではなかった。選挙用のショーが必要なトランプ大統領を南と北の政権が利用したものにすぎない。いかなる交渉であれ悪魔はディテールに潜んでいる。実質的な細かい事項を調整しないまま首脳会談を先に開くやり方は、交渉ではなくテレビカメラのためのものだ。バイデン政権は北朝鮮の核問題においてこれまでとは正反対のやり方、つまり実務交渉を通じて合意の履行を段階的に進める方式を採用するのは間違いなさそうだ。トランプ大統領の無知と虚栄心を利用した金正恩氏とのサプライズ平和ショーは終わった。北朝鮮の核問題がさらに拡大しても、まずは終戦宣言を優先する逆走構想ももはや通用しないだろう。

■「アジア・パワー指数」1位は米国、韓国7位…日本は?

前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
あわせて読みたい