#リモラブ ~普通の恋は邪道~#04「檸檬」が青林(松下洸平)だと知る美々(波瑠)。一方、青林は、「草モチ」…
出典:EPGの番組情報
#リモラブ ~普通の恋は邪道~#04[解][字][デ]
「檸檬」が青林(松下洸平)だと知る美々(波瑠)。一方、青林は、「草モチ」が送ってきた写真が、社内で撮ったと察し、相手は美々ではないかと疑問を抱き始めていて…。
詳細情報
出演者
波瑠、松下洸平、間宮祥太朗、川栄李奈、髙橋優斗(HiHi Jets/ジャニーズJr.)、福地桃子、今井隆文、西堀亮(マシンガンズ)、ついひじ杏奈、佐久間玲駈(ジャニーズJr.)・ 渡辺大、江口のりこ、及川光博
番組内容
「檸檬」から送られて来た恋愛話に見覚えがあった美々(波瑠)は、「檸檬」が五文字(間宮)でなく青林(松下)だとわかる。
青林は我孫子(川栄)に体だけの付き合いの男性がいたことで悩んでいた。そんな中、青林の父親が、息子の彼女に会いに上京。しかし、既に我孫子との仲は終わっていて…。
一方、青林は、「草モチ」が送ってきた写真が、社内で撮ったと察し、相手は美々ではないか?と疑問を抱き始めていた。
監督・演出
【演出】中島悟
原作・脚本
【脚本】水橋文美江
音楽
【ドラマ主題歌】 「心音」 福山雅治(AMUSE / UNIVERSAL J)
【音楽】得田真裕
制作
【制作協力】オフィスクレッシェンド
【制作著作】日本テレビジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
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- 青林
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(大桜美々) <そんなことを
したのは 初めてだった>
<顔も 本当の名前も知らない>
<どこの誰だか分からない人と
たわいない お喋りをした>
(ゆり) SNSでやりとりしてる
その檸檬って人に
心 引かれたんだ?
(五文字) 僕が檸檬です。
会いたかった。
(メッセージの受信音)
わっ! あっ!
♬~
《あんた 誰!?》
ご… 五文字君!
はい。
あの…。
あっ もう帰ったほうが?
ですよね
何か長居しちゃって すいません。
帰りますね。
おやすみなさい。
ハァ…。
《どういうこと どういうこと!?》
♬~
♬~ (メッセージの受信音)
♬~
「今 ひとりで
誰かと話したくて
そういえば と
思い出したんです。
草モチさんのこと。
さよならしたので
もう返信ないかと思った。
良かった すみません。
5分だけ いいですか?」。
《「いいですよ
何かあったんですか」》
《「お医者さんに?」》
(青林風一)こういった場合
医学的にというか
ウイルス的にというか…
どうなんだろうっていう…
《青林? 青林だ!》
(青林の声)
「でも彼女が熱っぽかった時に
一度アパートに
行ったことあるんです。
どうしてもほっとけなくて
心配で。
おかゆを作って
パクパク食べるのを見て。
元気そうな顔で ホッとして
帰ったんだけど。
あ そういえば その帰りだ。
コンビニに寄ったら
レジのところに草モチがあって。
あの時もそうだった。
思い出したんです
草モチさんのこと。
それでこうやって
話しかけましたね
覚えてますか 草モチさん」。
《長っが! 何をタラタラと…
しかも 彼女のこと》
《知らんわ! 関係ないわ!
ともかく 嫌!》
《何でか分かんないけど…
青林は嫌》
《「あれ 話がズレちゃいました
何言いたかったのか」》
《「そうじゃなくて すみません
いわ…」》
あっ…。
《「もう寝ます
ちょっと疲れてて」》
《「お休みなさい」》
《「わかりました」》
《「お休みなさい ありがとう」》
「いわ」?
何? これ。
《っていうか
檸檬は青林だったんだ…》
あ~~~!
あ~~!
おはようございます。
おはようございます。
(沙織) おはようございます。
おはようございます。
おはよう… ございます。
ん? 何?
(せき払い)
あの…。
声を出されても構いませんが。
お2人が そういった関係で
あることは うすうす…。
というか 私のほうでは
既に察してますんで。
(沙織) すみません。
♬~
見せて。
今?
いいから。
ハァ…。
あっ…。
《えっ 彼女に見せるんだ》
やっぱり…。
いい 見ない。
《見ないの?》
どうせ くだらない会話でしょ
たわいもないことばっか。
やめたって言ったのに…。
ごめん。
何か 様子がおかしいと思ったら
また やりとりしてる。
(エレベーターの到着音)
あっ 開きました!
(ボタンを押す音)
女性専用!
すいません 大っきな声 出して。
いえ…。
ムカついちゃって。
そりゃ 私にも いけないところが
あるっていうか…。
でも でも どこの誰だか
分からない相手と
SNSでつながってるんですよ?
「草モチ」っていうんです
ダッサいハンドルネーム。
ダッサいハンドルネームですね。
あの人は「檸檬」っていうんです
檸檬 苦手なくせに。
檸檬 苦手なくせにですか?
何となく付けたんじゃないですか
流行りの歌から取ったとか。
あんま深く考えてないんですよ。
やりとりが分かった時も そう
楽しくお喋りしてるだけだって。
草モチに対して
恋愛感情はゼロだって。
じゃあ 何なの?って聞いたら
20分ぐらい考え込んで
「う~ん
一番ぴったり来る言い方は
茶飲み友達かな」だって。
お前ら
おじいちゃん おばあちゃんか!
どう思います?
えっ?
私 そういうのって
よく理解できないんですけど。
あ~…。
フゥ…。
あ… 止まってる?
ん? あっ 押すの忘れてた。
(八木原)
あれ? 乗れるじゃないですか。
青林さん! あっ すいません
おはようございます。
ほら 青林さんも。
(ボタンを押す音)
さ… 先ほどの件ですが…。
(沙織) はい。
「私も同感です」ということだけ
伝えておきます。
(沙織) ですよね?
顔も名前も分からない相手と
SNSで
何か月も やりとりするなんて
あ~ 訳分かんない
何が楽しいんだろう。
信じられませんよね。
一体どういう人なんでしょうね。
ハァ…。
(八木原) 美々先生。
あっ さっきの話なら…。
いや あの… 僕 そういえば
大変なことを見落としてしまって。
見落とし?
青林さんの尿酸値も
5.29だったんです!
見てください ほら… 5.29!
もういいの 済んだ話です。
下げます。
ハァ…。
(朝鳴 肇) アオちゃ~ん?
あれ? 何かあった?
あぁ いえ… ん?
あぁ 営業に配属された
新入社員の笠舞君
先週から ずっと休んでるの
知ってるよね? はい。
あれ 美々先生に「有給取ったら?」
って言われたらしい。
そうなんですか?
それで 岬君が
またまた 何か言い始めてさ…。
(岬) 困るよ~!
来ると思った~。
来たよ! 営業を代表して
言いに来ましたよ。
いや… 人事に言われても
困るんだけどね。
新入社員の研修
全部 リモートで済ませたの
どこの誰の発案!?
あ~ マスク… 岬君 マスク ねっ。
リモートで
研修が身に付くと思った?
すみません 感染拡大予防のため
やむを得なかったので。
(五文字) どうしたんですか?
(岬) 困るよ 困る!
例年より ずっと大変な思いで
営業のイロハを教えてるのに
ズル休みされちゃ困るだろ!
ズル休み?
はい。
新入社員の笠舞さんは
営業に配属されてから ずっと
心身共に不調を訴えていたので
ズル休みではありません。
はい。
(岬) ズル休みに決まってんだろ!
GoToトラベルとか言って 温泉旅行に
行ってんだよ あの新入社員は!
温泉で 弱った心と体を
休ませようとしたのでは?
(岬) だったら 診断書。
本当に心も体も弱ってんだったら
診断書を出せってんだ!
診断書を出すほどの症状が
出てからでは 遅いのでは?
甘いなぁ… そんなの許したら
みんな どんどん休み取って
好き勝手しちゃうだろ?
チッ… 仕事を何だと思ってる…
会社を何だと思ってんだ!
(五文字) だったら 美々先生と
直接 話せばいいじゃん。
(岬) あぁ?
あぁ… 岬さんの言ってることも
よ~く分かります。
もっかい 話して来ます。
(岬) 頼むよ アオちゃん。
はい。
(五文字)
分かんない… 美々先生と岬さんが
直接 話すと何かマズいの?
感情的になるから。
だったら リモートで
話し合ってもらえばいいじゃん。
互いの立場を尊重しつつ
歩み寄ってもらうために
調整してんの。
だから リモートで…。
関係を調整するとか
根回しするとか
本音を聞き出すとか
リモートじゃできないことも
あるんだよ。
ん~…。
岬さんの言っていることも
分かりますが…。
はい…。
社員が健やかに働けるよう
病気にならないために
予防することも
産業医の重要な仕事の1つと
私は考えています。
分かります。
それも分かるんですけど…。
その上で
配属されたばかりの新入社員が
心身共に不調を訴えるというのは
危険信号の兆しではないかと。
精神科医の富近先生とも話し
有給もあるようなので
有給を使って休んでは?と
助言したんです。
はっ… 岬さんと
もっかい 話してみます。
私からは これ以上 お話しする
ことはありませんので。
(五文字) 終わり?
ハァ… あぁ…。
お… お帰りください!
お話は終わりました!
お帰りください。
はい すいません。
(五文字) アオちゃん
何か おかしいよ? 大丈夫。
うん… あっ 先 戻ってて。
うん。
♬~
♬~ 《ヤバっ》
♬~
(沙織) また 草モチ?
いや…。
(メッセージの受信音)
ちょっと待って ちょちょ…!
ちょっと貸して! 見せて。
《「草モチです」》
ハァ…。
《「私はインド人です」》
は?
(メッセージの受信音)
《「今 インドにいます」》
インドにいる?
何? いきなり こんな…。
ん? だから
インドにいるんじゃない?
ねぇ ちょっと どういうこと?
意味 分かんないんだけど。
いや だから…。
何? 「インドにいる」って。
インド人。
インド人なんだよ 分かる?
インド人 だから…。
あっ もしもし? あの
カツ丼1つ お願いします。
はい… 衣抜きで はい。
ねぇ インド人って何なの?
なわけないよね? 冗談だよね?
《「冗談です」》
ハァ… 笑えな~い。
《「笑えなくてすみません」》
もしもし?
じゃあ お願いしますね はい。
あっ!
(沙織) こんな時間にも
送って来るなんて 何してる人?
働いてないの?
そういう話は…。
したことないって言ってたね。
本当に何にも知らないで
やりとりしてたんだ? 変なの。
でもさ アオちゃん
こんなのやる人なんて
よっぽど暇か
現実社会で 誰にも
相手にされないかじゃない?
寂しい女 惨めな女
かわいそうな女だよ。
やめろよ。
失礼なこと言って ごめん。
コツン。
ハァ…。
《「檸檬さん」》
《「好きな人いますかって
聞きましたよね」》
《「私も好きな人いますよ」》
《「付き合ってる人がいます」》
《「彼氏がいます」》
ねっ? 絶対おかしいですよ。
僕 仕事してないアオちゃんなんて
初めて見た。
岬君と美々先生の調整が
うまく行かなかったからかな。
え~ それだけかなぁ。
何か他に
あったんじゃないですか?
う~ん…。
分かった。
アオちゃん?
はい すいません。
いいよ いいよ… おいで。
え?
(手をたたく音)
おいで。
え?
(ゆり) あぁ 新入社員の笠舞さん。
休んで温泉に行ったそうです。
それで元気になって
出社してくれれば
ダメとは言えないもんね。
メンタルケアの予約
入れてあるので。
うん 注意深く見て行こう。
お願いします。
おいで…。
肇ちゃん。
ちょっとさ 診てやって
くんないかな うちの部下。
えっ?
元気なくてさぁ。
部下を気遣う いい上司。
何かあったら全部 部下のせいに
しようと思っているのに
元気ないと困るもん。
診察室 行く?
いや… 僕 そんな 大丈夫です。
アオちゃん。
現代人が気を付けるべき
五大疾病 知ってる?
ガン 脳卒中 急性心筋梗塞
糖尿病に あと1つ。
精神疾患も加わったんだよ。
いや…。
そう 今や
精神疾患も五大疾病の1つ。
そのための 富近先生。
富近だよ~。
いや でも そんな わざわざ
診察するほどのことでは。
じゃ 雑談ってことで。
話 聞いてもらうだけでも
スッキリするんじゃないかな?
うん どうぞ。
じゃあ…。
あの 僕の友人の話なんですが…。
《僕の話だね》
《僕の話だねぇ》
《僕の話だろ》
彼女にセフレがいたんです。
えっ?
えっ セフレって…。
肉体関係のみのフレンド。
今どきの子だねぇ。
今どきの子!
平成生まれ?
いや 平成生まれのうちの子に
保に そんなフレンドは いない。
保君は小学生でしょ?
いいから 落ち着いて。
あぁ うん そうか。
割り切った関係っていうか…
あんまり悪びれてないっていうか。
悪びれてないんだ。
性に対してオープン
カジュアルなんだね。
カジュアル?
スポーツ感覚なのかも。
大事な営みをスポーツ感覚で?
多様性は認めなきゃ。
ゆりっぺ 認めるのかよ?
ゆりっぺ?
頭 固いねぇ。
女性向けアダルトビデオ が珍しくない
時代に突入してんだから。
昭和の男は
そういうの 絶対 許しません!
退場!
え?
うるさいから 行って行って!
お…。
(ようこ) 朝鳴部長。 はい?
お電話 入ってます。
(ゆり) ナイスタイミング!
見てたかのような。
じゃあ 退場するけど…
言っておくからね。
僕に惚れた女には そういうのは
断じて してほしくないからね!
何で私に言う… 僕に惚れた女?
あっ いつか僕に惚れる女にだ。
何だそりゃ 指さすな。
ヘヘンだ。
マスクの着用をお願いします。
ヘヘ~ンだ!
「ヘヘ~ンだ」って 何だよ。
話 戻そう。
で?
あっ で…
どうしていいのか…。
どうしていいのか?
分からなくて…。
彼女と ちゃんと話してみた?
「それは それ これは これ」
とか言われて
分かり合えそうになくて。
彼女のこと 嫌いになった?
だから 嫌いになれたら
悩まないんです
…よって
言ってました 僕の友人が。
分かり合えなくても
それでも
好きでいられるかどうかだね。
それでも好きか
ホントに好きなのかって
自分に問うといい。
ホントに好きって
どういうのを言うんですかね…。
フフ…
それが分かんなくなったかぁ。
どういうのを言うんだろうね?
えっ?
フッ。
これは 私の持論なんだけどね…。
ハァ…。
(着信音)
もしもし。
五文字です。
あぁ はいはい… 今 どこですか?
(戸が閉まる音)
(乙牧ひろ吉)
おっ いらっしゃい!
《ビーフジャーキーめ》
《どう落としまえ
つけてくれんの》
(五文字) どうぞ どうぞ。
すいません。
(乙牧) はい いらっしゃい!
(乙牧 栞) あっ 美々先生!
美々先生も来てくれたんですね。
(乙牧) 栞…
何だ? そんな格好に着替えて。
どこ行く?
(栞) えっ? どこも行かないよ。
よし もう今日のお客さんは
おしまいね。
(乙牧) はぁ?
(八木原) 着替えて来ました。
七五三じゃありません。
気合 入ってます。
(戸が開く音)
(乙牧) ハハハ…。
(八木原) こんばんは。
八木原君。
どうしたの その格好…。
七五三?
(八木原) じゃないです。
じゃあ 成人式?
(八木原) 成人式でもないです!
誕生日だそうです。
誕生日?
(乙牧) 何だ? 何だ?
(八木原) よろしくお願いします。
(栞) せ~の…。
(2人) お父さん!
(乙牧) お父さん!?
あの…
改めて 八木原っていいます。
(乙牧) 知ってるよ。
八木原大輝です!
(乙牧)
知ってるって! 友達でしょ?
友達だって言ってたんだけど
その… 何ていうか…。
ウソをついて すいません!
実は以前から 真面目な気持ちで
栞さんと お付き合いしています。
(乙牧) え?
きちんと ご挨拶しようと
思ってました。
今日は お誕生日だから。
(栞)
そう 毎年お祝いしてるでしょ?
いい日だねってことで
私が今日にしようって言ったの。
お付き合いを
許していただけますか?
お願いします!
お願いします!
♬~
♬~
栞さんのお母さん
お誕生日 おめでとうございます。
亡くなったお母さんの
誕生日だそうです。
八木原っていいます。
栞さんと
お付き合いさせてもらってます。
♬~
(乙牧:高い声で)
仕方ないわね…。
仲良くすんのよ!
(乙牧) よろしくね。
はい!
(八木原)
ありがとうございます!
うまく行きました
応援 ありがとうございます。
かわいいぜ 自分!
(乙牧:高い声で)
栞はね 一人っ子だからね
わがままなとこあるし…。
ねぇ お父さん 全然似てないって。
(八木原) 似てないの?
(栞) 全然似てない。
(乙牧:高い声で)
私に似て 美人でしょ?
(栞)
ねぇ もういいから黙ってって。
(乙牧:高い声で) だって…
お父さんだってカッコ良かったのよ。
(栞) もう そこ座ってないで…。
(五文字) 何か いいですね。
八木原君と栞ちゃん 真っすぐに
恋愛をしてるっていうか
一点の曇りもないっていうか…。
美々先生。
僕 ウソついてました。
美々先生と近づきたくて
話に乗っかって
ウソついたんです。
僕は 檸檬じゃないし
檸檬が誰かも知りません。
すぐにバレると思ったんだけど
意外とバレなくて つい。
すいませんでした。
本当に 本当に
すいませんでした。
やめて… そういうの やめて。
でも…。
正直に
そうやって言ってくれたから
もういいの 檸檬が誰かなんて。
いいんですか?
気にしないで 忘れてください。
さようなら。
待って。
もし 檸檬のことは
もういいっていうなら
僕じゃダメですかって
言っちゃダメですか?
えぇ?
いや 5mmくらい好きだって…。
あぁ それ 6mmくらいには
なったんだけどね。
えっ いつですか?
もう遅いです。
マイナスになっちゃった
ってことですか?
マイナスまでは行かないけど…。
じゃあ
チャンスはあるってことですね。
僕 頑張ります。
五文字君。
僕…
前より ずっと 美々先生のこと
いいなって思ってるんで。
じゃあ また。
おやすみなさい。
お…。
おやすみなさい。
♬~
(沙織) 分かった…
分かったよ アオちゃん。
(沙織) 私 さよならする。
セフレ君と?
セフレ君とは
もう さよならしたよ。
えっ?
アオちゃんとも さよならする。
えっ!?
もう うまく行かないでしょ?
ここ。
考え方が違うし
言い合いすんのも疲れるし
会話がなくなるのも
つまんないし。
何よりも アオちゃん いつまでも
どんよりしてるし
引きずってるし。
あのさぁ よ~く考えて。
逆だったら どう思う?
アオちゃんにセフレ? やだ。
やだろ? うん。
やだよね? うん。
そいで 引きずるだろ?
引きずりはしないね。
気持ち ササっと切り替えちゃう。
え~?
私は そう。
ごめん…
なかなか切り替えられなくて。
謝らないで
そういうとこ 好きだけど。
あの…
少し時間が欲しいっていうか。
そう言ってる時点で
私に対して 気持ちが冷めてる。
私もね 正直 言うと
結婚を前提に付き合おうって
言われた時が
最高に盛り上がって
気持ちがピーク ここだった。
これが 3月。
そこから 濃厚接触しないほうが
いいとか言われて。
アオちゃん
アパートまで来たのに
何にもしないで
帰っちゃったでしょ。
気持ちが
だんだん こ~うなって
この 3月の一番だった ここ
ここには もう戻れない。
戻れない?
アオちゃんだって そうでしょ?
タイミング悪かったよね 私たち。
恨むなら 新型ウイルスを
恨めだよ マジで。
アオちゃんと寝たかったな~。
叶わなかった それだけが無念。
僕の体が目当てだったの?
うん。
ハハハ…!
ハハハ…。
じゃあね。
ごめんね
ほら もう行かないと 時間。
あぁ うん。
じゃあね。
うん。
(振動音)
ホントに好きって
どういうのを言うんですかね…
これは 私の持論なんだけどね
人は元々ね 心の中に
ぽっかり 穴が空いてんの
ぽっかり空いた穴が
空いたまんまでも全然平気
って人もいれば
何かで埋めないといられない
って人もいる
例えば 恋人だったり
友達だったり 家族とか
人じゃなくて 物でも
趣味とか
料理や 音楽や 映画?
釣りとか 登山
あっ アイドルとか
お笑い芸人とか 動物 ペット
編み物 陶芸 裁縫 読書やゲーム
あと 筋肉 鍛えるとかさ
何かで人は ぽっかり空いた穴を
埋めるんだ
好きな何かでね
そう
そこにあるのが 好きなもの
好きってこと
ぽっかり空いた穴に
いつまでも残って
ず~っと残って
出て行ってくんない
それが ホントに好きってこと
《「檸檬さん 好きな人いますか
って聞きましたよね」》
《「私も好きな人いますよ
付き合ってる人がいます」》
《「彼氏がいます」》
♬~
♬~
《「檸檬さん」》
《「先日の いわって何でしょう」》
(メッセージの受信音)
湯っこ だまった 入って。
(青林菊太郎) あぁ。
もう散らかして…。 あっ 何か…。
手拭い 分がる?
どご?
そご。
どご?
そご!
どご?
も~う!
カーテンの奥だってば ほりゃ。
おぉ。
おい 何か…。
ゆっぐり あだだまっで。
おぉ…。
♬~
あぁ もう…。
しゃっけ!
あっ…!
えっ… ハァ もう…。
《「ねえ 檸檬さん?
檸檬さーん」》
(メッセージの受信音)
(青林の声) 「はい」。
《遅ぇんだよ 青林!
キャベツのくせに…》
《「いわって 何ですか?」》
♬~
《「草モチさん
僕は今 ホテルにいて」》
《ホテル?》
《「ちょっと待って
今 上半身裸なんで」》
《は… 裸?》
《ホテルで… 上半身 裸?》
♬~
《「ひとりですか?」》
(青林の声) 「いえ 2人です」。
《え~!? そんなぁ…》
《檸檬… いや 青林だ》
《これは 檸檬じゃ ない》
《いや 檸檬だけど 檸檬だけど
青林》
(メッセージの受信音)
(青林の声) 「父と2人
岩手から上京して来ました。
そのことを言おうとして
途中送信しちゃって。
岩手の いわ です」。
《はぁ~? 何だよ それ!
そういうことかよ!》
《じゃあ 2人っていうのは
お父さんのことか~》
《よかった~!》
《いや だから 青林
これは 青林ね》
《青林なんだから》
(青林の声) 「草モチさんは?
ひとりですか?」。
《「はい もちろん」》
《「私は いつも
ひとりですから」》
(青林の声) 「彼氏がいるって」。
《「檸檬さん 岩手なんですか」》
(青林の声) 「はい」。
《「そうなんだ」》
(青林の声)
「こんな話も初めてしますね。
岩手から父が
僕の彼女に逢いに来たんです。
僕んとこ 父と2人で。
母は ずっと昔に亡くなって
父と僕と2人暮らしで。
なんでも話すっていうか」。
《「仲良しなんだ」》
(青林の声) 「仲良しですね。
彼女ができたことを話したら
すっごい喜んでくれて。
ここんとこ心配してたんで。
僕がひとりでいること。
新型ウイルスのこともあるし。
良かった良かったって。
GOTOトラベルで
逢いに来てくれました でも
別れました」。
(青林の声) 「あの 今
こうやって書いたら
草モチさんに話したら
実感しました。
そうなんです
うまくいかなくて。
サヨナラしました。
すみません こんな話」。
《「いえ」》
(青林の声)
「がっかりするだろうなって。
父にはまだ言えません」。
《「檸檬さん」》
(青林の声) 「はい」。
《「お父さんは?」》
《「私と話してて
お父さんは大丈夫?」》
(菊太郎) ≪♪~ 鷲のつばさ≫
《「お風呂に入ってる」》
♪~ つゆとしもとをおとす
《「いい気分で 歌ってます」》
《「なんの歌?」》
《「自粛期間中に
SNSで流れてた歌」》
《「あの頃? 4月? 5月?」》
《「そう 4月かな」》
《「お父さんもSNSやるんだ」》
《「僕が教えたんだけど」》
《「気に入ったみたいで
口ずさんでる」》
《「星野 源の」》
《「それじゃなくて」》
《「どういうの?」》
《「草モチさん
電話で話しませんか」》
(青林の声) 「電話で どんな歌か」。
《「いえ」》
(青林の声)
「僕 口ずさんで聞かせますけど」。
《「いえ いいです
じゃあ いいです」》
《「檸檬さん 私はこのままで
こうやって やり取りしてるのが
好きなんです」》
《「声 聞きたくないですか」》
(美々の声)
「そこんとこは 想像で
お願いします」。
(青林の声) 「はい」。
(青林の声) 「そうですね」。
(青林の声) 「僕も こうやって
やり取りしてるの 楽しいし
好きです」。
(青林の声) 「今日 会社で
聞いた話をしていいですか?
人は もともとね
心ん中に ぽっかり
穴が空いてるって。
ぽっかり空いた穴が
空いたままでも
平気な人もいれば
何かで埋めないといられない
って人もいて
草モチさんは どうですか。
たとえば
草モチさんの心の中に
なにがありますか」。
《「僕は…」》
(菊太郎) ≪風一!≫
あっ 出た?
あぁ 湯っこ 流してえがった?
ええよ。
腹巻ぎしろ 腹巻ぎ。
そごさ 持って来た。
あぁ。
しばれるはんで 歯 磨く。
うん。
腹巻ぎ!
分がった 分がった。
ほっ ほっ… ほっ。
ほれ さっさと…。
今 はいてっから 待てって。
ハハハ…。
いがんべ?
あっだけぇ。
(おなかをたたく音)
あっだけぇ!
(おなかをたたく音)
あっだけぇ!
(2人) ハハハ…!
(メッセージの受信音)
あっ 何か…。
彼女?
楽しみだな。
明日 会えるなぁ ハハハ…!
♬~
♬~
(菊太郎) 風一!
風一… ドライヤーあっだ!
そりゃ あんべ。
穴っこ どこ?
穴…。
あっ あった! ハハハ…。
ハハ…。
(ドライヤーの作動音)
♪~ あ~
《「草モチさん また」》
(青林の声)
「楽しかった ありがとう。
お休みなさい」。
《「お休みなさい」》
《「またね」》
(深杉) では 痛み止めを
出しておきましょう。
(杉本) すいません。
(深杉) いえいえ お大事に。
お大事に。
(八木原) 美々先生。
警備の方から連絡が。
(ざわめき)
どうしました?
(警備員) こちらです!
下がってください
皆さんも下がって ソーシャルディスタンス。
どうされましたか?
(男性) いや… ぎ… ぎ…。
え?
(男性) ぎ…。
(八木原) ぎっくり腰?
うんうん…!
失礼します 念のため。
(電子音)
八木原君。
(八木原) はい。
さぁ どうぞ。
痛て… ずんずぶ 痛ぇ…。
はい?
ずんずぶ痛ぇ。
八木原君 訳して。
(八木原) えっ。
ずんずぶ痛ぇ…。
(八木原) ずんずぶで…?
あっ…。
(夏樹) こちらです。
あっ その前に消毒お願いします。
あぁ…。
お父っちゃ!
(菊太郎) おぉ あ痛っ…。
え~? お父っちゃ!
いや もう平気 よぐある。
腰 ギクっと来ただけ。
あぁ~… 失礼しました。
いえ。
帰ったと思った。
土産を渡しそびれて…。
あぁ…。
それに やっぱ
おめぇ1人では 心配で心配で…。
子供じゃねんだから。
彼女さ フラれて 逃げられて。
お父っちゃ!
あぁ そう言ったよ
聞いてもらった。
そったら恥ずかしいこと?
すみません。
あっ ご安心を。
何をおっしゃっているか
分かりませんでしたので。
大丈夫 大丈夫って
励ましてくれたよ。
えっ?
息子さんは元気に稼いでらって。
一生懸命 ずんずぶの仕事
けっぱってらって。
われが ずっぱり見てはんで
心配すねでで。
何をおっしゃっているか
本当に分かりません。
あぁ 「私が いつも見てますから
心配しないで」
…って言ってくれたんですか?
産業医ですから 当然です。
青林さんが健やかに働けるよう
いつも気に掛けることは
私の仕事です 失礼いたします。
あっ 先生に土産。
うん。
贈り物は頂けませんので
失礼します。
優しい先生だ。
ずっと さすってくれた。
痛みのほうは いかがですか?
しびれたりは
していませんか?
あっだぎゃあ…
♬~
美々先生。
無事 新幹線 間に合いました
今 送って来たところです。
本当に ご迷惑をお掛けして
すみませんでした。
いえ では。
あっ 美々先生
ちょっと いいですか?
はい 何でしょう。
僕が SNSで誰か分からない人と
やりとりしてるっていう話…。
聞きましたが 何か。
草モチさんっていうんですけど。
その 草モチさんが送って来た
写真があって。
(青林の声) 実は それが
会社のテラスで撮った感じと
似ている気がして
どうしても気になって。
え~ あった これです。
よかったら 座って話しませんか?
見えます? お花の写真です。
お花の写真なんて よくあります
どこにでもありますよ。
そうかな?
そうです。
う~ん… まぁ そうですね。
美々先生が草モチさんなわけ
ないですもんね。
でも…
僕…。
(着信音)
はぁ! あっ…。
すみません。
あっ どうぞ どうぞ。
(着信音)
じゃあ…。
(着信音)
もしもし。
五文字で~す
今 岬さんと飲んでま~す。
(岬)
今 ゴモちゃんと飲んでま~す!
アハハハ…!
あと 新入社員の笠舞君もいます。
(岬) 挨拶しろ 挨拶。
(笠舞) どうも~。
(八木原) こんばんは。
あっ 八木原君も来ました。
もしもし?
うまく行きました。
え?
笠舞君が休んで温泉行ったって
岬さん 怒ってたじゃないですか。
あぁ…。
夕方5時から がっつり
飲みニケーションやって
岬さんと美々先生の
調整役を買って出たんです。
僕こういうの
めっちゃ苦手なんですけど
美々先生のために頑張りました
何つって。
聞いてます?
あっ… はい。
岬さん 新入社員とうまくやるって
言ってくれましたよ。
もう大丈夫です。
ゴモちゃ~ん!
あ… ソーシャルディスタンス~。
飲も飲も飲も…!
ありがとうございます…。
あっ もしもし?
じゃあ そういうことなんで
ご報告したかったんで。
失礼します。
ありがとう わざわざ。
ご苦労さまです。
あっ 飲み過ぎには ご注意を。
あと 飛沫感染 気を付けて。
はい じゃあ また。
はい 失礼します。
失礼しました 青林さん どうぞ。
あっと
どこまで話しましたっけ?
草モチが私ではないという
ところではないでしょうか。
そうそう そうです。
美々先生が草モチさんなわけ
ないですもんね。
でも…。
でも?
美々先生って
健康管理室の独裁者とか
どこか ひとを見下しているような
ところがあるとか
いろいろ
ひどいふうに言われてて。
実際 僕も
よく思ってないところも
正直 言うと
ちょっと あったりなんかして。
あっ すいません。
あぁ いえ。
でも…。
でも?
今は違います。
ホントは優しくて
魅力的な人なんだろうなって。
《そう 私は かつて
フランス料理と呼ばれた女》
僕なんて…。
《キャベツよ》
誤解してました 美々先生のこと。
美々先生。
はい。
僕…。
はい。
分かったんです。
はい。
五文字の見る目は
間違ってなかったって。
はい…。
はい?
応援してますから 2人のこと。
どの2人?
五文字と美々先生です。
五文字のこと
よろしくお願いします!
ハハ…。
ハッ…。
ハハっ!
ハハハ…。
フフっ…。
♬~