「やらない後悔よりやる後悔!」この言葉がウソかホントか?を判断するポイントを、独断と偏見で示します。
どういうこと?
何かをするか?しないか?で迷うとき、俺自身で「やらない後悔よりやる後悔!」って思ったことはあるし、人にそうやって言われたこともあります。自分で思うにしろ、人に言われるにしろ、果たしてこの言葉は適用できるものなのでしょうか?
ウソ、ホント、両方のケースがあります。
以下の条件分岐を用いると、そのウソとホントがわかるようになります。
条件分岐
「やらない後悔よりやる後悔!」と言ったのは誰か?
A.発言者が自分の場合(自分で自分に言う場合)
B.発言者が他人の場合(人が自分に言ってくれた場合)
どちらであっても、「やらない後悔よりやる後悔!」と発言した人を「発言者」とします。
条件分岐①「発言者」が、事情を知らずに理解せずに、「やらない後悔よりやる後悔!」と発言した場合
➡これは「ウソ」です。そう言ったのが自分であれ人であれ、「やらない後悔よりやる後悔!」って言ってみたいだけの話です。
A.発言者が自分の場合
それ以外の言葉で、自分の背中を押すことができない場合は、自分の情熱が弱すぎるか手段が稚拙すぎる可能性があります。取り組んでうまくいかないと後悔が残るだけなので、挑戦しないほうがいいでしょう。調査を行い、目的を達成するための別の手段を検討すべきです。
B.発言者が他人の場合
この言葉は聞かず、事情を説明し、他の精神論についてのヒントを得たり、あなたの目標に似た実体験に基づく具体的な成功例についてのアドバイスを求めるようにしましょう。
条件分岐②「発言者」は、事情を知って理解しているが、うまくいかないだろうと予想している場合
➡これも「ウソ」です。
A.発言者が自分の場合
「うまくいく」とは何か?の定義の変更を行います。
「うまくいかなくても○○についての情報が得られたとし、それはそれで大成功であると考える」というような感じですが、気持ち的に受け入れられない場合や、失敗の後悔が残る場合は別の手段が検討できるまで保留にします。
B.発言者が他人の場合
「やらない後悔よりやる後悔!」という言葉自体は聞き流して、失敗により何が得られそうか、実体験についてのヒントを求めるようにします。
条件分岐③「発言者」は、事情を知って理解しているが、結果の予想を行うことを放棄している場合
➡これも「ウソ」です。
A.発言者が自分の場合
予想ぐらいしましょう。
B.発言者が他人の場合
結果の予想をどのようにして行うか?客観的なアドバイスを求めましょう。
条件分岐④「発言者」が、事情を知って理解し、うまくいくだろうと予想している場合
➡これは「ホント」です。
A.発言者が自分の場合
作戦が未実行である場合、それは単に行動力がないだけなので、行動力のなさを認めて開き直り、できる範囲で実行に移すべきです。万が一うまくいかなかった場合、それは予想とは大きく異なる結果なので、失敗から得られる体験は深いものとなります。
B.発言者が他人の場合
なぜうまくいくだろうと予想しているか、その根拠を質問します。自分で知ることのなかった自分自身の特性について、情報が得られて、より強く自分の背中を押してもらえるはずです。
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以上です。
条件分岐①②③④いずれの後も、失敗した場合にどんな良くないことがあるか?を考えて、残る後悔のレベルを想定し、行動に移すか今は保留にするか、あるいは別の手段を用いるか、を考えるのがよいです。
背中を押してもらったからといって、目を瞑って走ってコケると大事故になります。たとえそれでうまくいっても再現性が得られず、短期的な成功に終わります。
「やらない後悔よりやる後悔!」という言い回しは、単にもっともらしい聞こえのよいただの詭弁なのか、情熱にあふれた真心のある背中押しなのか、要はウソかホントか?を見極めながら注意して聞くべきです。
という提案でした。
※似たような注意が必要な言い回しに、「やらない善よりやる偽善!」というものもあります。別投稿で条件分岐の俺的心得を述べます。投稿したらここにリンクを張ります。