あることがらにおいて、人に対して
(A)質問を行うのが正しく、自分で判断すべきでないこと
(B)質問を行わず、自分で判断すべきであること
この(A)or(B)を判断する基準についてのコツです。
本投稿は、PG/SEとして生き抜くための、必須スキルです。
他の仕事や、プライベートでのコミュニケーション、メンタル維持にも、役立つと思います。
どういうこと?
いきなりネガティブな話をしてアレですが、
人とコミュニケーションを行うときに、
誤った質問や誤った判断を提供すると、相手に、不快感や不安感を与えてしまいますよね。
相手に、不快感や不安感を与えてしまうと、
自分の想いを、相手に伝えるにあたっての説得力が減少し、
自分が相手に、本来提供できるはずであったメリットが、相手に理解してもらいにくい要因になります。
自分の想いや、提案が、相手にとって、本来価値のあるものであった場合、
そのメリットが、軽視されてしまうと、結果相手のために、貢献することができにくくなる、
これは相手にとっても、自分にとっても、非常にもったいない話です。
では「誤った質問」「誤った判断」とは何か?どうすればよいか?について
以下に、この判定基準についてのヒントを述べます。
判定基準
「答えが相手にあることがら」→質問を行うべきである(自分で決めつけてはいけない)
「答えが自分にあることがら」→自分の意見を述べるべきである(質問を行なってはならない)
これだけです。
答えが相手にあるか?自分にあるか?
判定基準はこれに尽きます。
「答えが相手にあることがら」については、相手にリードを要求し、自分でリードしようとしない!
「答えが自分にあることがら」については、自らリードを行い、相手にリードを要求しようとしない!
この基準を意識して、質問を行うか、意見を述べるか、を都度選択します。
具体例
PG/SEとしては、以下のようなケースがあると思います。
・システムの目的や予算、仕様の決め方はどうするのが適切か
→答えは経営者にあるので、直接聞く
自分で決めると失注する
・仕様をどうするのが使いやすいか
→答えは現場にあるので、現場にヒアリングして協議する
自分で決めると後でモメる
・要求を満たすための実現手法や提供価格について
→答えはプロである自分にあるので、遠慮なく意見を述べる
相手に質問をすると、頼りないSEだと判断されてしまう
プライベートだと以下のような感じです。
・「私はどうしたらいいの?」
→いいかどうかを決めるのはその人の人生の目標に根差すことであり
他人に問うことではない
・「お前はどうやったら○○ができるようになるんや?」
→○○の定義を分解して教授するのは教育者の役割であり
相手に質問したり相手に定義させることではない
・「(相手に対して)○○は意味ない、行うべきでない」
→○○の意味、意義の有無は行動を行う本人が決めることであって、
こちらで決めつけるものでない
じゃあどうすればよいか?
本件についての正解は、事前には決めにくいことです。
いきなり正解することを求めず、
相手の反応や、感想に応じて、自分の姿勢を変えていくルールや法則を、自分の中に構築していくのが
このコツのポイントです。
まずは、「答えが相手にあるか?自分にあるか?」
この判定基準を意識することから始めます。
質問や、意見の発表を行う事前でなく、事後に、
相手の受け取った印象について、観察を行います。
可能であれば、感想についての質問を行います。
コミュニケーションの事後に
「答えが相手の中にあったことか?」「答えを自分で決めるべきであったか?」
についての振り返りを行って、人とのコミュニケーション手法を調整します。
調整のヒントをもたらすのは相手ですが、自分が今後どう調整するかのルールを決めるのは自分です。
その相手に継続して安心感を与えられるにはどうするか?を考えて、振り返り
次はどうするか、実践して、いわゆるPDCAを繰り返します。
──
以上です。
俺は本投稿で述べた流れと観点で、自分のコミュニケーション手法を調整してきました。
短く言うと、これは「ゴリ押し」と「イエスマン」のバランス調整です。
結果、仕事とプライベートの両面で、うまくいくことが増えてきたので
投稿としてシェアします。
人に不快感や不安感を与えているかも?と悩んでいる場合は、
ぜひこの観点で調整することを試してみてください。という提案でした。