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選挙ってどうなんだろう…若者の意識は

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富山2020.10.22 19:06

 県知事選挙は、投票日が3日後に迫っています。前回4年前の知事選では投票率が過去最低で、特に若い世代の低さが目立ちました。投票を前に、富山市で若者自身が選挙について意見を交わしました。そこで交わされた言葉とは。

 「やってることが難しすぎてわからない」

 「そもそも、選挙についての枠組みを知らない」

 今月14日。富山市諏訪川原にある若者が集うゲストハウスです。富山大学の学生やOB12人が集まって話し合いました。テーマは「若者の投票率の低さ」です。

 大学3年生
「自分の住んでいる地域の現状を分かっていないから、こうしたいという思いがわかなくて、情報や知識を提供してくれるものが身近に存在したらいいなと思う。

 大学4年生
「現状の教育を受けている僕らがそうなってしまうのは仕方がないのかな。教育がまず変わったらいいと思う」

 ゲストハウス運営会社の碓井一平代表です。普段、学生たちと関わる中で政治への関心のなさを感じ、今回の集まりを企画しました。

 「Labore」碓井一平代表
「知事を選ぶっていうのも自分には関係ないという雰囲気が(若者に)見られたので、これはよくないなというのがきっかけです。自分の1票でどこまで変わるのか、というのはあるかもしれないけど、若い子には若い子なりの発信力があるので、自分が(選挙に)行くことで、友達も行くかもしれないですし、そういった連鎖反応が、大きな力になって、自分たちの意見が通るかもしれない。」

 県の選挙管理委員会によりますと、知事選の投票率は低落傾向が続き、前回4年前は35・34%で過去最低でした。また、18歳選挙権が導入されて初めての知事選でしたが、年代別では19歳の投票率が15・44%など、若い世代の低さが目立ちます。

 危機感を示す選挙管理委員会は…

 はじめしゃちょー
「わたくし、動画クリエイターをしているはじめしゃちょーと申します。10月25日に迫っている富山県知事選挙、1人でも多くの富山の若者に参加してもらうという挑戦を今回しているんで」

 県出身の人気ユーチューバー、はじめしゃちょーに依頼し、選挙の意味や仕組みを動画で解説しています。知事選をユーチューブで告知するのは初めてで、県のユーチューブアカウントや、知事選の公式ホームページで見ることができます。

 朝乃山「みんなで作ろう、強く優しい富山」

 県出身の朝乃山関を起用したPR動画など、スマホ世代への呼びかけに力を入れています。

 このほか、大学の食堂のテーブルに知事選の案内を置いたり、投票日が記された箸をスーパーマーケットで配布したりとまずは選挙があることを知ってもらおうと取り組んでいます。

 そして、ゲストハウスでの集まりでは、激戦となっている今回の知事選をきっかけにこんな声もあがりました。

 大学4年生
「元々、選挙に興味なくて、今回の知事選挙で興味を持った」

 自分たちが暮らす富山のこれからのために、私たち有権者が意思を示す貴重な機会が投票です。

 県知事選挙の投票日は今月25日、期日前投票は前日24日まで行われています。

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