山形大施設で「パワハラ」 米沢のセンター、勤務時間改ざん強要

2020/11/3 11:30

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 山形大学職員組合は2日、同大有機エレクトロニクス研究センター(米沢市)の男性教授らが部下に対し、勤務時間の改ざんを強要するなどのパワハラ行為をしていたとして大学側に改善を申し立てたことを明らかにした。

 県庁で組合執行委員の仁科辰夫教授が記者会見した。パワハラをしていたとされるのは同じ研究室内の教授、准教授ら4人で、被害者側は有期雇用の50~60代の男性教授や研究員ら4人(1人は既に退職)とした。

 被害者側の教授らは時間外勤務を少なくして申請するよう強要されるなどした。口答えすると「人事権は自分が持っている。来期はない」などと雇い止めをほのめかされたという。他に外部資金について、対象とは別のプロジェクトへの不正流用を指示され、精神的な苦痛を受けたとも主張している。

 パワハラは昨年5月ごろから行われていたとされ、同組合は昨年12月以降、4人から相談を受けていた。大学側に申し立てたのは今年8月。被害者側の4人のうち1人については、米沢労働基準監督署が時間外勤務分の未払いがあるとして同大に是正勧告している。

 仁科教授はまた、6月に発生した同センターの火災後に亡くなった研究員がいることを明かし、この研究員もパワハラを受けていたとした。

 同大は山形新聞の取材に「ハラスメントがあれば大学の規定に沿って対応する。個別の事案は相談の有無を含めコメントは差し控える」とした。

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