木村太郎氏 米大統領選直前の「バイキング」陰謀論報道に苦言「バラエティー番組でやって」

[ 2020年11月3日 14:55 ]

木村太郎氏
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 フリージャーナリストの木村太郎氏(82)が3日、フジテレビ系「バイキングMORE」(月~金曜後0・55)に生出演し、3日に投開票される米大統領選をめぐる同番組の報道に苦言を呈した。

 木村氏は激戦州といわれ、大統領選の結果と符合することが多いアイオワ州で、支持率が、現職のトランプ大統領がバイデン前副大統領を逆転したことや、バイデン氏が圧倒的優勢だった女性票の差が縮まってきていることなどを解説。「トランプって意地悪で嫌なやつで、みんな嫌いなの。だけど、実績はあるわけ。彼の政治は豊かになるし、自由になる。それを突き詰めたら『やっぱりトランプか』っていう人が増えたのが、この数字」と説明した。

 一方で、番組ではネット上で陰謀論を主張する人物「Q」について紹介。闇の政府によって政界やメディアが支配される中、トランプ氏がその陰謀と戦っており、その支持者集団が「Qアノン」と呼ばれているという。実態のないカルトじみた話に、MCの坂上忍(53)も「よく信用するよね」と本音をこぼした。

 すると、木村氏は「これ…バラエティー番組?情報番組かと思ってたんだけど」と首をかしげた。「この話ね、古い週刊誌の隅っこにあったやつを何で引っ張り出してきたのかな?選挙の時はまったく何も関係ない話。これを盛り上げるなら、バラエティー番組でやってもらいたい。僕はいらないから」と、明らかにおかんむりの様子だった。

 大統領選は日本時間の4日午後にも大勢が判明するとみられる。木村氏は「この番組ね、明日の今ごろ、日本で初めて選挙の結果、当確を打つ番組になるかもしれない。それが前の日に『Qアノン』の話なんかして、盛り上げて欲しくない」とくぎを刺した。

 坂上は「サブ(副調整室)でディレクター、震えてると思いますよ。貴重な発言として受け止めないといけません」とコメント。伊藤利尋アナウンサー(48)は「コマーシャルを挟ませていただいて、我々、立て直したいと思います」と頭を下げた。

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2020年11月3日のニュース