コンビニエンスストア店内には通常、食品や日用品など物販コーナー以外に、銀行ATMといった日常生活を過ごすうえで欠かせないサービス機器のコーナーがある。
だが、セブン-イレブン京急横浜六浦(むつうら)駅南店(横浜市金沢区)では、事情が異なる。銀行ATMと物販の各コーナーが1つの店内になく、分離されているのだ。その稀有さからか、2018年9月上旬、ツイッター上で関心を集めた。
同店は2018年7月にオープンし、六浦駅東口を出て階段を下りた場所にある。写真から見て、左側にATMしかない店舗が、右側に物販店舗がある。
どちらも店舗名は「横浜六浦駅南店」だ。
セブン-イレブンジャパン広報部は、同店の構造について次のように説明する。
「スペースの有効活用の1つとして、1つの店舗を2つの建物に分けた、ということになります」
実際に行ってみると、ツイッターにもあった通り、左側にATMしかない店舗が、右側に物販の店舗があった。付近にはローソン、眼鏡店、駐輪場などが軒を構える。訪れたのは13時近くと昼時ではあったが、通行人はまばら。付近は住宅で囲まれている。
左側の店舗は細長く、2階建て建物の1階にある。銀行ATMのほかにマルチコピー機が設置されているほか、従業員専用のドアがあるが、10人程度しか入店できなそうな広さだった。
右側の店舗は3階建て建物の1階にある。ATM・コピー機は置いておらず、入店して左側の窓に「ATMは店を出て右5メートル隣です」といった文言が掲示されていた。
横浜六浦南駅店と似たように、スペースを有効活用した珍しい構造の店として、麹町日テレ通り店(千代田区)がある。こちらは同じ建物ながら、レジがあるフロアと、ATMなどがあるフロア、イートインコーナーのフロアが、3つの階に分かれている。
稀有なセブン-イレブン、一度は訪問する価値があるかもしれない。
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