ドイツ・ハレ大学の研究チームは30日までに、新型コロナウイルス流行下で屋内の大型イベントを適切に行う条件を探った大規模実験の結果を公表した。会場の定期的な換気が鍵を握り、加えて来場者制限やマスク着用などの条件を守れば、コロナ流行下でも大型イベント開催は可能と結論付けた。
研究チームは8月、ウイルス検査で陰性だったボランティア約1500人を動員し、イベント会場で実験コンサートを開いた。歌手が本番同様に3回公演し、参加者は密集したり隣との間隔を1席分空けたりするなど条件を変えて座った。研究チームは参加者らの動きを記録し、接触状況や空気の動きを解析した。
その結果、会場の換気が感染リスク低減に決定的に重要で、定期的に新鮮な空気を取り入れる必要があると指摘。さらに、ウイルスの流行状況を踏まえた適切な来場者制限や社会的距離の確保、観客のイベント中の着席とマスク着用、席に座っての飲食なども不可欠だと分析した。
ドイツでは10月に入り、1日の新規感染者が過去最多を記録した。政府は11月2日から月末まで、飲食店や文化施設の閉鎖に加え、各種イベントの中止を決めた。(共同)