羽田空港のトイレで出産、その後…
カメラに向かいポーズをとる若い女性は、神戸市の衣料販売員、北井小由里容疑者(23)。産んだばかりの赤ちゃんの遺体を東京港区の公園に埋めた疑いで逮捕された。

11月2日送検された北井容疑者。なぜ神戸市に住んでいる容疑者が、東京都心の公園に赤ちゃんを遺棄した疑いで逮捕されたか。

2019年11月当時、兵庫県内にある大学の4年生だった北井容疑者は就職活動のため飛行機で上京し、その直後に羽田到着直後に産気づき空港内のトイレで出産した。

その後北井容疑者は港区東新橋にある区立イタリア公園を訪れ、赤ちゃんを遺棄したとみられている。
公園の遺体を発見したのは保育園児
公園の植え込みから遺体の一部が地面から出ているのが発見され、110番通報があったという。

発見したのは公園を利用していた保育園児。
遺体は横向きに埋められ、頭の右側と腕の一部が土から出た状態。

生後間もない女の子で、衣服は身に着けておらず、へその緒も付いたままで、さらに口にはティッシュが詰められていた。
調べに対し北井容疑者は、「口にティッシュを詰めたが泣き止まず首を絞めた」と供述している。

警察による執念の捜査
警視庁は周辺のタワーマンションなどに住む約800世帯に聞き込みを行っていた。
公園周辺の住民:
警察官の方が半年に1回くらい、2回ほどいろんな調査に来て、唾液採取とかされていろいろ聞かれました。最近のママ友で妊娠されてたのに、赤ちゃんをつれてないとかそういう方いませんか?とか。

しかし有力な情報は得られず捜査は難航。そうした中で容疑者特定の手掛かりとなったのが防犯カメラだった。
警視庁は公園周辺の防犯カメラ映像を基に3万人近い通行人を1人ずつ解析。
その結果、遺体発見の数日前に、袋を抱え公園に出入りしていた北井容疑者が浮上した。
その後の調べで、北井容疑者が当時妊娠中で、出生届も出されていないことが判明した。
北井容疑者が2019年9月に受診したという産婦人科は、「27から28週目くらいだったと思う。嘘を言ってるなってのは印象的だったので記憶にはある」と話す。

この産婦人科によると、北井容疑者は妊娠した可能性がある時期についておととしだと偽っていたという。
警視庁は捜査本部を設置し、今後殺人の疑いでも追及する方針です。
「イット!」11月2日放送