スウェーデンでは
輸出作曲家を表彰

――作曲だけで、稼いでいくのは大変ではないですか?

「スウェーデン政府は、音楽輸出を推進していて、輸出に貢献した作曲家が毎年表彰されます。しかも我々みたいな若手の作曲家にも助成金があるんですよ。政府のバックアップは大きいです」

――どういうきっかけで日本の作曲に名を連ねるようになったのですか。

「毎年2回スウェーデンで作曲のセッションがあって、同じスタジオで日本の作曲家たちとセッションをするのです。その際に、Future UnisonのT-SKやHiDE Kawadaら日本の作曲家たちと出会い、意気投合したのです」

――日本のポップ音楽を作るときにこだわっていることはありますか?

「日本が欧米と違うところは、同じ旋律の繰り返しではなく、曲がどんどん展開していくところ。このダイナミックさが、作っていて気持ち良いところです。世界に広めていきたいと思っています」

――日本はCDが売れている珍しい国です。

「日本では、CDとDVDをセットにしたりして売っていると聞きました。欧米にはなかった発想です。そういう発想があれば、欧米の音楽市場も、落ち込むことはなかったのではとも思います」

――将来の野望を聴かせて下さい

「夢は高く持ちたいので、アジアのマックス・マーティンと呼ばれるようになりたいですね。アジアのあらゆるヒット曲を影から支える存在になりたいですね」

(「週刊ダイヤモンド」編集部 森川 潤)