2020.04.01
クレセント錠の交換方法【動画アリ】
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クレセント錠の交換に必要なもの
- 交換用クレセント錠(万能クレセント錠)…1組
- 定規
- プラスドライバー
クレセント錠とは
クレセントとはサッシの鍵のことをいい、クレセント錠とはサッシに取り付けられている締め金具のことです。ちなみにクレセントは英語で三日月を意味しますが、金具を回転させる部分が半円形なことからそう呼ばれています。
長年使用していると、サビやカビが付いてしまったり、扉とかみ合わずに窓と窓枠の間に隙間ができてしまったりすることがあり、そのタイミングがクレセント錠の交換時期。ドライバー1本で交換可能なので、手順を覚えて交換してみましょう。
クレセント錠の交換方法
STEP.1 交換用クレセント錠を用意する
まずはクレセント錠のメーカー、タイプを確認します。交換用のクレセント錠には同じものを取り寄せましょう。
取り寄せができない場合、万能クレセント錠を準備しましょう。まずビスピッチ(ネジの間隔)・高さ・引き寄せ寸法を調べます。
STEP.2 サイズを測る
取り付け部分のビスピッチを定規で測ります。上と下のネジ穴の中心部からの距離を正確に測りましょう。
鍵自体が取り付け部分に対して何cm離れているか(高さ、立ち上がり)を測ります。
金具が固定されている軸部分から、金具の奥行きに当たる距離(引き寄せ寸法)を測ります。
市販されているクレセント錠の商品パッケージにはサイズ表記がついています。今回のクレセント錠は、「ビスピッチ:30~52mm、高さ:14.5~24.5mm、引き寄せ寸法:10~22mm」の範囲にサイズが入っていれば取り付け可能です。
STEP.3 クレセント錠を取り外す
ドライバーで、今あるクレセントの上のネジを外します。先に下ネジを外してしまうと、あとの作業がやりづらくなるため、必ず順序を守りましょう。
下側のネジを緩めて本体をずらします。
このときに下のネジを取り外してしまうと、裏板と呼ばれるつなぎパーツが落下してしまい取り付けができなくなる恐れがあります。裏板を使用していない錠の場合は、手順に関係なく取り替えてください。
下側のネジを外す前に必ず、先に取り外した上のネジをもう一度取り付けて、裏板が落下しないようにします。
下側のネジを外します。これで取り外しが完了です。
STEP.4 クレセント錠を取り付ける
新しいクレセント錠は、下のネジを軽く仮止めしてからドライバーで締めていきます。クレセント錠の向きに注意しましょう。
裏板を下のネジで固定できたので、仮止めしておいた上のネジを取り外します。
本体を上に持ってきて、上のネジを仮止めします。
本締めのときは鍵をかけた状態にしてから、まず下のネジを締め、その後鍵を戻し、上のネジを締めます。
高さ、引き寄せ寸法を変更できる万能型のクレセントの場合は、実際のかみ合わせを確認しながら調整しましょう。
交換が完了したら、施錠解錠ができるか確認しましょう。
なお、クレセント錠には窓への取り付け位置によって「左用」と「右用」があるので、選ぶ際にはご注意ください。取り替え用クレセント錠では、左右の取り扱いがないものもあります。
クレセント錠の交換について知っておきたいQ&A
Q. 今使っているクレセント錠は、見た目は綺麗なのですが、鍵のレバーを回したときの手応えがありません。この場合も新品に交換したほうがいいですか?
A. その場合は、内部のバネの交換だけで済む可能性があります。クレセント錠の交換と同じ手順で取り外し、中のバネを交換してみてください。手応えがない以外だと、鍵に触るとグラつきがあるときも同様に、バネの劣化が原因の場合があります。
Q. 取り付けるサッシに裏板が入っているかどうか、事前に確認することはできますか?
A. サッシには、サッシ自体にネジを入れるタイプと、サッシ内部の裏板にネジを入れるタイプがあります。古いタイプのサッシには、裏板がついているものが多いです。ただし、見た目ではほぼ分からないため、裏板があるものとしてネジを仮止めしながら作業しましょう。
Q. 裏板を落としてしまった場合はどうなりますか?
A. サッシ本体を取り外したり、磁石で引き寄せたりなどの対処法はあるようですが、いずれにせよ簡単には回収できません。くれぐれもネジを外すときは、裏板が落下しないように気をつけてください。
まとめ
クレセント錠の交換は事前の準備がポイント。おしゃれなデザインや高機能のものは魅力的ですが、まずはサイズに対応しているかをしっかり確認してから交換品を探しましょう。