※以下、敬称略 ※あくまでも私の独断と偏見に基づきます ●女の国の救世主 ~男が魔物と化した世界で『女の国』を守り抜く事が出来るのか!? ビジョンX イラスト付きのキャラクタ紹介。ああ、そういえば私も昔、こういうことをpixivでやっていましたねぇ(懐古)。何となく小説を書き始めて3年未満かなという印象で、いくつか気になる部分はあるものの文章力はそこそこ。冒頭に衝撃的なシーンを持って来ることで、続きを読みたくなるような構成にしているのは好印象です。難点があるとしたら修飾語などがややくどくて、読みにくいということでしょうか(他人のことはいえませんが)。あとは、なんというか……良くも悪くも高校二年生あたりが好きそうなお話の雰囲気です。 評価 ☆☆☆☆ ●ガチャの水着はチート級!~追放された残念賢者は推しの魔王がために国興しします! 夜切怜 これもまた、イラスト付きのキャラクタ紹介……もしかして、私もイラストつけた方が良かったですかね(不安)? 一人称の軽妙な文体で、読みやすく、取っ付きやすいです。冒頭に問題提起を持ってきて、続きを読みたくさせる上手い構成になっています。難点は、なんか地の文が所々イラっとします。こういうキャラクタを狙っているのでしょうから、それで正解ではあるのですが、これがずっと続くのなら私は途中で根を上げるかなと。 評価 ☆☆☆☆ ●戦乱の異世界で、『もと』ひきこもり魔法少女が今日も元気に冒険中!! 宇都宮和紫 悪くはない、のでしょうが……。すみません、内容が頭の中に入ってきません。多分、用語などの情報が多すぎるのですね。第一話部分がこれというのは、多分、失敗なのではないでしょうか? 見せ場を最初に持ってきたつもりなのかもしれませんが、初見には辛いです。筆力がないわけではなさそうなので、単純に構成ミスでしょう。 評価 ☆☆☆ ●LEGEND OF BIKINIー伝説の鎧はビキニアーマーでしたー すすき 直前まで連続でイラスト付きだったので、文章だけのこれはどうしても見劣りがありましたが、オーソドックスな導入で悪くはないかと。文章力はそこそこあるものの、所々の表現に「おや?」と思う箇所があったかなと。ライトな文体……というには、少し中途半端な気もします。 評価 ☆☆☆ ●新進気鋭の盗賊王をよろしく!〜広大な異世界で繰り広げるは各地で出会う【チート嫁達】との冒険譚《アバンチュール》〜 氏家 慷 あっ、これ、しばしばランキングに顔出していた作品ですか。じゃあ、ものすごく厳しい評価をしてもよいヤツですよね? 設定資料は多いので、読み飛ばします。それでは1話を……あれ、短い? 仕方がないので次の話も……あっ、これも話が短い上に内容がない! じゃあ、仕方がないのでその次も……短っ! 内容ない! そしてこのあたりで区切らないと、ルール上、贔屓になってしまいかねないので……結果、これ、内容がなくて評価不能というか、いっそ最低評価つける以外にないです。もっと読み込めば評価が変わるのかもしれませんが、現状、依頼して書いてもらったのだろうイラストの力で評価を引っ張っているだけとしかいえません。今回の企画趣旨からもこの作品に、これ以上時間をかける価値はありません。ムリです、ムリ。べ、別に、高評価作品だから無条件に貶しているというわけじゃないですからね! か、勘違いしないでくださいよ! 評価 ☆ ●逆襲物語ネイキッド・ブレイド 博元 裕央 文章量の圧が、今までのものと違いますね。まず、雰囲気作りはバッチリなのかなと。あと、第一話、文章量が多いですね。ライトなものが好みの人には向いていないかもしれませんが、重厚な作品が好きな人にはたまらないかなと。それでいて文章力もあるので、ただ言葉を飾るだけで内容がない……というようなことにもなっていません。あと、挿絵の入れ方なども上手いかなと。「ノベルゲームのお仕事でもしている方なのかな?」というぐらいの筆力はあると思います。 評価 ☆☆☆☆ ●選ばれし少女だった。 伊藤無銘 うーん、うーん……普通です。下手な要素はないです。でも、取り立てて目を引く要素はありません。これは、うーん……1話2話を読んだだけだと普通ですとしか評価しようがないです。悪くはないですから、全部読んだときに、どういう評価を下せるかですね。 評価 ☆☆☆ ●ミコーズ・ウォー ~ 半裸の巫女とビキニのくノ一 ~ エール 物語の導入、最初の文が上手いです。タイトルに反して、切り出しがそれだと「おや?」と惹かれますね。その掴みからの流れるような展開で、アッと気付いたときにはいつの間にか本題にはいっているという。これは、上手いです。さぞや高得点の入っているランキングいり作品……あれ? これ、そんなに評価が多くない、ですと……? とりあえず、ブックマークしておきます。 評価 ☆☆☆☆☆ ●Maid´s blast〈メイドズ ブラスト〉! 咲蘭 とても上手いです。挿絵の使い方も、物語の導入も、文章力も。一話あたりが短いですが、やはりこの方がポイントなども稼げるのですかね? 一話二話だと物語的には大きな動きがないにしても、これは素直に面白いといえますね。 評価 ☆☆☆☆☆ ●美騎爾(BIKINI) Trevor Holdsworth タイトルの時点で、色々と物語っています。タイトルの時点で雰囲気が作れているのは強みなのかなと。文体も、何を目指しているのかが分かりやすいです。ただ、一話二話を読んで見た限りだと話の方向性がよく分からないので、何とも言いかねます。焦点となるのは全体を読んでどう思えるようになるか、ですかね。 評価 ☆☆☆ ●カムイノミコ 藤井清流 第一話などを読む限りだと、話の方向性が分かりにくいでしょうか。文章力などはあると思いますが、取り立てて目を引く要素もないというか。全部読めば印象は股変わるかもしれませんが、今回の企画趣旨だと、どうしても評価は低くなります。 評価 ☆☆☆ ●復讐の魔王と、神剣の奴隷勇者 猫正宗 これも下手ではないのですが、物語の方向性というか、問題提起がややあいまいなのがもったいないですね。単純な筆力は他の作品にまったく劣っていないのですが、目を引くべきものがないのと、思わず次を読みたくなるような構造になっていないというか。いえ、私も他人のことはいえませんけれどもね。 評価 ☆☆☆ ●剛剣の媛 奔る! ~軽装なれども魂(こころ)は熱く~ ラウンド うーん、これも、うーん……前ふたつと同じ感想しかあげられません。さすがに、私も立て続けに読んで飽きが来ているのかもしれませんが、第一話などを読んだ限りだと、結果的に十把一絡げで違いを探すのが大変です。 評価 ☆☆☆ ●恥じらいを感じるほどに能力アップするごく普通のJK衣笠キヌは地球代表としての戦いを強いられた結果、どんどん脱いで露出して羞恥ヤババババになることで勝ち残っていく 宇佐美ぱすた タイトルが最も凶悪な作品。作品も全体的に、独特の語感(ギャル言葉を意識している?)であふれています。タイトル共々、他にあまりないような冒頭なので自然と読み進めてしまいます。単純な文章力や技術だけでいうと、ここまで読んできた中でも真ん中より下です。が、これはこれで才能だと思うわけです。あと、平均より下ですが、何故かこのコンテストの参加作品、第一回ノベプラ大賞の最終選考に残った作品よりもレベル高い気がしまして……決して下手ではないですよ、これ。 評価 ☆☆☆☆ ●百華娘々拳風録 ~炸裂、脱衣拳法!~ あけちともあき 第一話、物語の掴みとして良いですね。何がしたい物語なのかの提示がしっかりとできていて、読んでいて飽きることもありません。文章力も平均よりあります。難があるとすれば、これだけだとまだありきたりかなということですが、そのあたりは読み進めていけば評価は変わるかもしれません。 評価 ☆☆☆☆ ●アンチビキニガールズがぶちのめす! 遠坂遥 まず、イラストがとてもきれいですね。文章力はそれなりに良いですが、他の作品よりも地の文が多め(※重厚なタイプの文体ではない)なので、少しくどい部分があるような気もします。投稿サイト系の応募作品のレイアウトとしては問題ありですが、新人賞系ならありなのかなという印象。構成力もそれなり。評価は星みっつにしておきますが、星みっつの中でも上の方ぐらいでしょうか。 評価 ☆☆☆ ●女神の楽園《アテナワールド》~少女は兄を救うため、美闘姫《ディーヴァ》となって舞台で踊る とんこつ毬藻 話の方向性も分かりやすいですし、冒頭としては手堅いかなという内容。文章力は悪くないですが、地の文と台詞が交互にあるのが少し目につくかなと。必ずしもダメというものではないですが、私は少し気になってしまいました。ここまでするなら、一文ごとに改行してしまっても良いのではないかなと思います。 評価 ☆☆☆ ●瞬殺姫〆アデッサの冒険【リメイク版】 ~漂泊者たちの聖戦編~ 西れらにょむにょむ ここまで読んできた中でも、珍しい文体の作品です。淡々とした、古典的なファンタジーに馴染むような筆致で雰囲気が出ています。良くも悪くも、その部分で人を選ぶかもしれませんが、決して読みにくいということはありませんね。安定した実力がある方なのかなという印象で、安心して読み進めることができそうです。気になるのは、元々ある作品をコンテスト向けに改稿したのかなという印象があるので、そのあたりがコンテストテーマ的にどう評価されるかです。 評価 ☆☆☆☆ ●撈月の水晶~伝説のビキニアーマー女戦士集団“撈月─ろうげつ─”を復活させて男尊女卑の帝国をぶっ壊せ!~ あくがりたる 造語が多いというか、漢字表記が多いのが印象的。雰囲気作りとしては悪くないですし、理解できないほどの量があるわけではないので許容範囲内ですが、少しとっかかりにくく感じるかなと。 評価 ☆☆☆ ●恥知らずの女冒険者ライラック 下垣 可もなく不可もなく。何度も書きますが、このコンテストの参加作品、少なくとも規定の文字数を満たしているのは地力の平均が高いのでダメではないのです。この作品については、構成力もそこまで悪くはないのですよ。ただ、目を引くほど良いものがないというだけで。 評価 ☆☆☆ ●村を救うために魔神の鎧を身に着けた少女。村を救ったが追放され、魔王になる。何故か美少女に囲まれているけど、私はノーマルなんだからっ! 向原 行人 構成力も、話のテンポも悪くないです。あと、コンテストの趣旨のひとつ「お色気推奨」も、ここまで見た中で一番正しく理解しているのかなと。話の内容は、基本に忠実ではあるのですけどね。多分、このコンテストの趣旨を聞いた上で、誰もが考えただろう内容ですし。……そのわりに、何故かここまで、一度もめぐりあっていませんでしたが。ともあれ、その点だけでも、この作品は評価が高いです。 評価 ☆☆☆☆ ●女神の世直し行脚 筋肉痛 えっと、順番に読んでいただけなのですが……直前の作品とネタが被っていますね、これ。完成度や筆力は、前の作品の方が高いです。この作品も下手ではないですが、少なくとも第一話の時点だと、色々と状況が読み取りにくかったりネタが滑っていたりとがあるので。全部読めば評価は変わるかもしれませんが、第一話時点だと、直前の作品の劣化の印象があって……その、偶然って残酷ですね。 評価 ☆☆☆ * とりあえず、今回はここまで。 ここまでの総評としては……何だか本当にレベルが高めですね、このコンテスト! 応募要項の8万文字を満たしているという前提に絞った場合、ちゃんと、どれも読める内容です。 以前、何度か同じ遊びをしたことがあるのですが……少なくとも第一回ノベプラ大賞の最終選考に残っていた作品よりレベルが高いかと。 応募要項が厳しめだった分、筆力がない人がふるいにかけられたという形でしょうか。 むしろ、おそらく一番ポイントが高いだろう作品が、一番ダメな作品(※あくまでも私の独断と偏見)だという。 次回は……途中で飽きて投げ出さなければですが、残りの作品についての感想となります。
コメント投稿
スタンプ投稿
このエピソードには、
まだコメントがありません。