鞘師里保。鬱病アイドル。

- -
四日連続で休んだ後に明石家さんまのラジオに出た鞘師里保だが、「起き上がれなかった」とかそういう説明。もうこれは鬱である。岡田有希子みたいな最悪の事態だってある。岡田有希子みたいな美人と違って、鞘師は投身自殺をやってきたばかりという顔だが、ブスだから死んでいいわけがない。この状態で未だに公演に出たりしているのだから、アップフロントの神経を疑う。ここで休ませると戻るポジションがないという問題もあるだろうし、アイドルはナマモノである。すでに失速しているが、ここで停止させると完全に鮮度を失い腐敗臭を放つというのが当局の判断であろう。無理な延命措置で露命をつないでいる。サヤシステムでセンターに固定されていただけだから、ひとつの時代を作ったとも言えないし語るべき事蹟もないから、気付けば人生にあぶれた無位無官の傷病兵である。大衆酒場の片隅で壁を見つめながら濁り酒で潰れているのが似つかわしい立場である。アイドルはみんな病んでいる。10代後半の少女なら、その若さ特有の香り高さをもってして誰でもチヤホヤされるものである。それがわざわざ蜃気楼のような幻影を求めて出奔する数奇者が後を絶たないのだし、ごく稀にスターになれた人間以外は、煌めく青春の頂点にいるべき時期にチヤホヤされないという懊悩を抱えることになる。人気が発生したところで、いつでも飽きられる可能性はあり、潜在的には没落貴族である。ももクロだって動員が落ちてるのは明らかだし、先行販売で落選にした人に「こちらの手違いで実はあなたは当選でした」というメールを送るくらい窮している。ブレイクしてから左前になるまであっという間。転げ落ちるために峻険なる山嶺に向けて登攀を続けるのは愚かであろうし、その運命を愛して難儀な思想にコミットしているのならまだしも、たいていは都合のいいことしか考えていない。モーニング娘。はこれまで数多くのトラブルメーカーを生み出したが、鞘師里保は悪事には手を染めないにしても、やたらとめんどくさい鬱女として蹌踉し、一部の人に語り継がれるであろう。
ページトップ