累計売り上げ40万部を突破した中村淳彦著の「名前のない女たち」シリーズの最新刊「名前のない女たち貧困AV嬢の独白」が、ピンク四天王のサトウトシキ監督×吹越満の最強タッグで、『名前のない女たち うそつき女』として完全映画化。
いよいよ今週末の2月3日(土)より新宿K’s Cinemaにて公開 他全国順次となります。 そして、吹越満さんが演じるルポライター志村篤にインタビューされ、物語のKEYとなる企画AV女優役を演じた城アンティアさんをインタビューする機会をいただけました。 |
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城アンティアさんは、多摩大初代ミスコングランプリ、ミスユニバース2017長崎大会のファイナリストで 、モデルや舞台女優として地道に歩んできた女性。 そんな彼女がAV女優役に挑戦。出演の経緯をお伺いすると、やはりそこには葛藤があったそうで、 城さん:所属事務所の社長と迷って悩んだうえで、自分のためにと思ってオーディションを受けました。オーディションは台本の読み合わせと、監督とお話するだけで。それだけって?思いました。で、受かってしまって・・・内容が内容なので、恥じらいもあって、どうしよう・・・と言う気持ちもありました。 と、正直な気持ちを話す城さん。 実は、このインタビュー時点では城さんは知らなかったようですが、監督が彼女を選んだ理由は、監督との面談の時に、同時期に演じていた舞台の不倫する役への葛藤と一生懸命さが伝わって、したことがないことに本気で悩む姿勢がよく、この子なら葉菜子のいろんなものを見せてくれるかもと思ったためだったそう。何が功を奏するのかわからないものです。 |
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今回の役作りをお尋ねすると、
城さん:葉菜子は気持ちが落ちているタイプの子なので、初日は撮影地の前の駅で降りて、早朝暗い中で気持ちを落とすよう一駅分歩きました。 と、気持ちを入れ込むアプローチの方法を教えてくれました。そして、気持ちを入れ込んだ先で初対面だったルポライター志村篤役の吹越満との共演について 城さん:吹越さんは、引っ張ってるつもりはないのでしょうけど、良い意味で引っ張られるんですね。凄くやりやすく演じさせていただきました。とても寡黙で、ものすごく優しい方でした。 と話し、撮影をけん引してくれたベテラン俳優に感謝していました。 城さん:似ている部分はあります。ストレートに言えないところですかね。ため込んじゃうタイプ。関係性が深い人に対しての方が言えなくなるんです。それから、冷たく見られがちですが、実は思いやりのある人情派な所ですかね(笑)。人も切れないんです。 と、照れながら話す城さん。人を切れないとのことだったので、ヒモを心のよりどころにしている主人公の気持ちはわかるか聞くと、 更に彼氏でヒモの辻本役、笠松将さんの印象を尋ねると 城さん:元気です!いろんな事を楽屋でも話してましたね。でも、撮影になると全然違うんです。映画では寡黙そうに見えますが本当はよくしゃべる男の子ですね。 と明かし、映像では全く別人になっていて凄いと話します。彼も今後注目のイケメン俳優さんですので是非チェックを。 |
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そして、撮影で大変だったのは、その笠松さんとの濡れ場だったそう。
今回メガフォンを取っているのはピンク四天王のサトウトシキ監督。監督の演出に対応するのが大変だったそう。 城さん:劇中のAVの濡れ場は一発OKだったのですが、笠松さんとの濡れ場は、「もっと受け身になれ!もっと動くなと。」と、かなりな時間をかけて撮って大変でした。それから、最初に撮った妹と再会するシーン。舞台が多いわたしは動きが大きいらしく、「動きを小さく、小さい声で!」と 映画を観てみて自然だったので、監督の意図がわかりました。 と、舞台女優さんにありがちな、あるあるも明かしてくれました。 城さん:骨折しました!(記者:えっ)ベッドに足ぶつけて、打ち身かなと思って撮影を続けました。丁度、その後が笠松君との濡れ場で・・・。気を張っていたので大丈夫だったのですが、撮影後に病院に行って骨折していることがわかりました。 と映像からは全くわからない裏では、プロ根性がわかるエピソードが。 映画のお気に入りのシーンは? 城さん:母親と久々の再会のシーン。切っても切れない関係。色々あっても居場所があることに、気が付くシーンだと思うんです。ほっと落ち着けるシーンですね。 最後に、これから映画を観てくださる方へ 城さん:人を観て欲しいです。葉菜ちゃんの優しくて、言い出せない弱い性格。借金の元とか親との関係性だとか、色々な背景も考えて、人をベースに観ていただきたいです。多分その方が観る時の感情が違うものになるのではないかと思います。 とコメントしてインタビューを終えました。 |
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最近になって試写を観に行かれたそうで、ずっと直視は出来なかったと話す一方で、女性の意見を聞きたいと話す城さん。とっても気さくで女優 なのに親しみやすい好印象な部分と、どこか影がある面と。城アンティアさん。今後の活躍にも期待です。 『名前のない女たち うそつき女』 2月3日(土)より新宿K’s Cinemaにて公開 他全国順次公開です。 2月3日(土)12:40からの回上映後舞台挨拶 2月3日(土)21:00からの回上映前舞台挨拶 K’s Cinemaは84席の 定員・入替・整理番号制 となっております。予約は行っておらず、入場番号付き整理券の受付は当日10:30より発行します。3階入口のカウンターにてチケットをご購入の上、入場番号付き整理券をお受け取りください。特別鑑賞券、招待券をお持ちのお客様も一度受付カウンターにて入場番号付き整理券にお引き換えください。上映開始時刻の10分前(作品により5分前)より、10名様ずつ整理番号順でのご入場となります。 |
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物語・・・ ルポライターの志村篤(吹越満)は、主にAV 女優を専門に取材をしては本にしていた。 AV 女優を「人前で裸になってセックス売ってるだけの社会の底辺」と内心バカにしつつも、彼女たちの前では「尊敬している」と言ってみたりしていた。自分が心底見下している対象であるはずのAV 女優たちに、なぜ彼は執 着し、追い続け、そして取材し続けるのか。 彼はある種の矛盾を抱えていた。彼をそこまで惹きつけて止まない AV女優とは何なのか。 そんな中、企画 AV 女優である前田葉菜子(城アンティア)と取材を通して出会う。いつものパターンだと思った。惨めなくせに、そこを直視することなく、「充実している。」「幸せ」「AV女優は夢だった」等と言っては明るく振る舞い、空虚な嘘で作り固められた今までの AV 女優と同じだと思っていた。 しかし、葉菜子は何かが違っていた。 一方で、葉菜子の妹の前田明日香(円田はるか)は、高校を中退し、若さも時間も持て余していた。実家に全く帰ってこない葉菜子に会いに、田舎から親に内緒で出てきてしまう。そんな時、ワケありのホストとして働き始めていたツバサ(小南光司)と出会う。 それぞれが、それぞれに、切ない人生を日々生きていて、心にある闇や、葛藤、矛盾、言いようのない何かを抱えて、それでも生きて……。 |
出演:吹越満 城アンティア 円田はるか 笠松将 小南光司 吉岡睦雄 不二子 クノ真季子 川瀬陽太
監督:サトウトシキ(「ジャイブ」「ちゃんこ」「モーニングセット、牛乳、春」)
原作:中村淳彦「名前のない女たち 貧困AV嬢の独白」(宝島社)
プロデューサー:森原俊朗・小林良二・橘慎
脚本:加瀬仁美
撮影監督・スティル・編集:小川真司(J.S.C.)
録音:岩間翼
助監督:大城義弘
音楽:入江陽
ラインプロデューサー:川上泰弘
制作会社:ソリッドフィーチャー
配給・宣伝:渋谷プロダクション
製作:「名前のない女たち うそつき女」製作委員会(オデッサエンタテイメント・渋谷プロダクション)
主題歌:アクメ『CALL MY NAME』
2018年/日本/DCP/カラー/ステレオ/86 分
©「名前のない女たち うそつき女」製作委員会