WOWOWの「連続ドラマW 東野圭吾『ダイイング・アイ』」で主人公の雨村慎介を演じている三浦春馬さん。ドラマや映画で様々な役に取り組むだけでなく、10年前から舞台にも進出。歌も踊りもできるミュージカルスターな一面もある。世界に一つしかないものを探す紀行番組「世界はほしいモノにあふれている」(NHK)のMCもこなす彼は、休みがあれば即行動! 昨年末の休日の過ごし方も、ある意味ぶっ飛んでいた。

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忙しくしていないと、
なんか損した気分になる(笑)

――NHKの連続テレビ小説「あぐり」に出演したのは、約20年前になります。経験を積むことで、得られたものは何かありますか?

三浦:自分の演じてきた経験が、周囲に対する信用には繋がっても、実績にはならないのが俳優業だと思っています。年齢を重ねていくと、演じられる役の幅は増えていくけれど、毎回違う人間なので、「過去にあれができたから、今回も大丈夫だろう」とはならない。キャリアに甘えないように、いつも挑戦していたいです。


――では、お芝居との向き合い方で、特に変わった点はどんなことですか? 子役時代はともかく、ここ10年での変化は?

三浦:オンとオフの切り替えは上手くなったかもしれないです。以前は、役に没入するあまり、私生活をないがしろにしてしまうことがあって。日常生活でふと我に返ったとき、「もっと家族や友人や恋人に対して誠実に向き合わないと、人としても役者としても成長できないんじゃないか」と反省したり(苦笑)。

でも、最近は、その場その場で全力を出し切って、その場その場を楽しめているせいか、日常生活もきちんと送れているような気がする(笑)。

生き方のこだわりとかを考えなくなって、日常をどう生きるかとか、そういうことを気にしなくなった。それに俳優って、ちゃんと生きているだけでは要求に応えられない場合もあると思うんです。何かを失ったり、絶望したり。極限状態で生まれる鋭利な感情を求められたりもするから。


――今回、『ダイイング・アイ』では記憶喪失の役ということで、今までの人生の中で、記憶から消し去りたいことは?

三浦:ありますよ(苦笑)。現場で長ゼリフを言えなかったこと。どうしても言えなくて、別日に変えてもらったことがあります。そういう大きな失敗は、自分を戒めるためには忘れちゃいけないんだけど、正直なところ忘れたい(笑)。


――気分転換はどんなことを?

三浦:お酒は好きなので、友人と飲みに行ったりはします。それは気分転換になっていると思う。あとはサーフィンとか。とにかく、時間があったら外出しますね。家の中にいるとダメなんですよ。忙しくしていないと、なんか損した気分になる(笑)。


――旅はどうですか? 気分転換にはなりませんか?

三浦:海外に関しては、どうしても語学留学とか、仕事で行くことが多いので。ただ、今年こそ、海外でサーフィン!っていうのを実現させたいです。