思い付きで書いたネタなので「何やってんだ、コイツ」みたいなテンションで読んで欲しいです。
「ではこれより、クラス代表者を決める」
一日目の夕方。織斑千冬が突然そんなことを言い出した。
「クラス代表者とはクラス対抗戦にも出てもらう代表者もそうだが、クラス委員のように生徒会に開く会議や委員会などに出席もしてもらう。基本的に一年間変更することはないので、慎重に選ぶように」
そう言ったのにも関わらず、クラスメイト達は次々と俺と
こっそりドライバーを付けて相談すると、向こうもやはりそんな気分らしい。ここは俺が例の彼女を推薦して、なんとか場を濁そうと考えていると先に向こうが動いた。
「待ってください! 納得がいきませんわ!!」
机を叩いて立ち上がる例の彼女―――もとい、セシリア・オルコット。先程、俺たち二人で今後の方針を話し合っていると割って入ってきたイギリスの代表候補生だ。
「そのような選出は認められません! 大体、男がクラス代表だなんて良い恥さらしですわ! わたくしに、このセシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間に味わえと仰るのですか!? 実力から行けばわたくしがクラス代表になるのは必然。それを、物珍しいという理由で極東の猿にされては困ります! わたくしはこのような島国にまでIS技術の修練に来ているのであって、サーカスをする気は毛頭ございませんわ! 良いですか!? クラス代表は実力トップがなるべき、そしてそれはわたくしですわ! 大体、文化としても後進的な国で暮らさなくてはいけないこと自体、わたくしにとって耐え難い苦痛で―――」
「―――その意見、少し待ってくれないか?」
そう言ってオルコットの意見にストップをかけたのは他でもない一夏だった。
「おい一夏ぁ!」
「さっき君の事を検索したが、君には自分で言うほど実力はない。君の戦闘能力と武の戦闘能力を比較してみたが、君の持つ遠距離無線誘導型の兵器操縦技術は下の下。同型の機体で高威力の武の銃姫の方が圧倒的に強い」
「お前なにサラっとばらしてんの!?」
「だが武。ここは反論しておくべきだろう。それに彼女は今日本を馬鹿にしているが、個として日本人としてカウントされる武の技術力には全く及ばない」
「お前実は日本好きだろ!?」
「ああ。日本の娯楽技術は世界でもトップクラスのようだ。日本発祥のゲームなども今では世界大会として―――」
「もういい! わかった! わかったから! 落ち着け!」
馬鹿と天才は紙一重と言うが、姉といいこのアホといいどうしてこうも面倒しか起こさないのか。しかもさらっと今検索したとか言ったな。勝手に入りやがったな。
「決闘ですわ!」
そう言ってオルコットが指を差したのは―――俺だった。
「何で!?」
「当然ですわ! わたくしよりもあなたの方が強いと言われて黙っていられません!」
そりゃそうだよな。そうじゃなかったらさっきまであんなことを言い続けられるわけがない。
「………あー、悪いんだけどさ」
「何です?」
「悪いが俺も一夏も、クラス代表になるのは都合が悪いんだ。だからオルコットがクラス代表になってくれない」
「……何ですって?」
なにせこっちは本業がある。副業も手を抜くつもりはないが、現時点で色々と問題を抱えている以上、俺たちは本業に専念した方が良いだろう。
「あなたまさか、勝ち逃げするつもりですの?」
「……まだ戦っていないと思うが、まぁそんなものかな。ともかく俺はアンタと戦うつもりはないし、クラス代表になる気もない。これは既に学園長にも伝えてあり、正式に認められていることだ。だから俺は改めて、セシリア・オルコットを推薦する。彼女は代表候補生で、その中でも珍しい専用機持ちだ。実力は申し分ないと思うがね」
「……ま、まぁ、そこまで仰るのなら、わたくしがクラス代表になりますわ!」
アレだけ語っておいてそれか、とクラス中から思われているだろうが、誰もそのことは敢えて口にしなかった。
なんとかクラス代表という大役は回避できたものの、俺たちは放課後の教室で待機していると一人の生徒が目の前に現れた。
「久しぶりね、二人とも」
「やぁ鈴、久しぶり」
「久しぶりだな、チビ」
俺がそう言うと鈴と言われたチビっ子はどこからかスリッパを出して俺の頭を叩く。
「いってぇな。なにすんだよ」
「アンタがアタシにチビって言うからでしょ」
「それで鈴、二組の様子はどうだい?」
一夏が聞くと鈴は少し困った顔をしてから答える。
「あー、まぁ、普通よ。ちょっと怖い思想の子がいるけど」
「流石は天下のIS学園だな。女の質が酷いと見た」
「………それに関してはノーコメントね。そっちはどうなのよ」
「どこかの検索馬鹿のせいで決闘騒ぎに発展しそうだった」
「だが事実だろう? ISの戦闘能力では既に武は一線を画していると言っていい」
それに関しては否定しないが、だからっていくらあの場であんなことを言わなくても良いだろうに。
「ま、アレに関しては本当に凄いもんね。正直もう戦いたくないって感じ」
「お前にそう言われると俺としては困るんだがな」
と話をしていると、俺がよく知る人物がこちらに近づいて来た。
「―――どういうことだ!」
何故か俺の机を叩いたそいつだが、それを見た一夏が睨む。
「君こそ一体何なんだい? 出会った瞬間になれなれしく接してきて」
「私の事を本気で覚えていないのか、一夏!」
「君の事を知らないと言っているだろう! 知っていたとしても、君のような恐ろしい女は願い下げだけどね」
一夏からの言葉は効いたようで、ショックを受けた顔をする箒はそのまま涙を流して去っていく―――姿が最後まであったらアイツはさぞヒロインとなっていただろう。
「ちょっといいかしら?」
去ろうとした箒の腕を掴む鈴。本名は凰鈴音という名前で中国代表候補生をやっている彼女だが、今では彼女は俺たち―――特に一夏の理解者となっている。
「武、ちょっと一緒に来て」
「ああ。わかった」
どうやら一夏の事を説明するつもりなのだろうと察した俺は席から立って鈴に手を引かれる箒の後ろを付いて行く。鈴は適当な部屋に引っ張りこんだ。傍から見たら女を襲うそれだがとは言わないでおこう。
「な、何をするんだ。お前は」
「アンタでしょ、こいつの妹で一夏の知り合いって」
「幼馴染だ!」
「……まぁ、それに関してはどうでもいいわ」
と言い始める鈴に箒が反論し返そうとするが、その前に鈴は言った。
「適当に誤魔かすの逃げてだから最初に言うけど、今の一夏は記憶喪失な状態なのよ」
「……ど、どういうことだ?」
「詳しい事はアタシも知らないけど、ちょっと色々あってね。見つかった時には今の状態ってわけ」
そんな会話を聞いた時にスタッグフォンから着信音「Cyclone Effect」が鳴る。相手は一夏からでディスプレイには「ONE SUMMER」と表示されている。
「どうした一夏」
『大変だ武。ドーパントが外にいる』
すぐに俺は窓の方に移動すると、確かにドーパントと思われる怪物が外にいる。相手は……セシリア・オルコットか。
俺はすぐさまダブルドライバーを腰に付けると制服のポケットから黒いガイアメモリ「ジョーカー」を取り出してボタンを押すと辺りにそのメモリの名前が響いた。
《ジョーカー!!》
「「変身」」
一夏がソウルサイドに刺したサイクロンメモリが転送され、俺はそいつを押し込んでジョーカーメモリをボディサイドに差し込んで対極に開くとまた音声が流れた。
《サイクロン!! ジョーカー!!》
「な、何だそれは。遊んでいるのか?」
ベルトから音声が流れ始めると同時に俺の姿が変わる。窓を開けて俺たちは跳び下りると同時に俺はジョーカーメモリをベルトから抜いてマキシマムスロットに入れてボタンを押す。
《ジョーカー!! マキシマムドライブ!》
「『ジョーカーエクストリーム!!』」
身体が正中線を中心に身体が分割され、時間差でドーパントに蹴りを叩きこむとドーパントはまだ動けるのか逃げ出した。
「逃がすかよ」
『武。それよりも先に彼女を保護する方が先だ』
「……ああ、そうだな」
俺は変身を解かずにオルコットに近づくと、怖がったのか彼女はそこから逃げ去るように消えていった。
■■■
いきなり飛び出した武に驚きを露わにする箒。先程の形態の説明は鈴がした。
「あれは仮面ライダー
「一夏が持っていた?」
「そう。それで今二人は一夏の記憶に関係しているかもしれないドーパントを倒しているってわけ」
「……いや、待て。何故一夏が関係しているんだ?」
「Wは武の身体をベースに一夏が憑依する形で変身しているのよ」
その説明を受けた箒はそんなベルトを作った相手が誰なのか察し、脳内で姉に対して怒りを露わにするのだった。
ただ変身して戦わせるだけの短編です。
一夏がフィリップ枠ならマドカが若菜枠だから、やったねマドカ! 姉より活躍できるよ! そして千冬がやけくそになってとんでもないことをするという。
家族構成的にアクセルは弾かな。所長枠はお察しの通り鈴でと思い付いた。