作品を読了し、あとがきと作者がこの作品に対する気持ちも読みました。
まぁ正直かなり重いテーマにしては現実感が伴ってこないという風には感じました。
しかし、これを高校生が書いているとは到底思えませんでした。才能が溢れていると思います。作品についても私は多少無理な展開が続いても不快になるようなことはありませんでした。
色々と書きたいことはありますが長くなるので　これからに期待しています。

こうして作品を読んだあとにレビューを書いた経験はないのですが。

10時間かけて一気に読了しました。
残った感情は、作者様に対する畏怖と尊敬でした。
こういった作品には、間違いなく強い批判がつきまといます。
だが、ひとえに主人公とヒロイン、その取り巻く環境も含めて、強い思いを込めて描写し完結させた作者様に、憧れすら抱きました。

作品が削除されることに、ただただ、無念を感じます。

多くの人に、傷を与えるかもしれない。
多くの人の、古傷をえぐることになるかもしれない。
多くの人の、触れられたくないものを、露呈させるかもしれない。
無意識の加害者たちが、慟哭するかもしれない。

そして、被害にあった無辜の方々が、絶望するかもしれない。

でも、その絶望を作者様は救おうとしている。
多くの傷を、癒やす方向性を示している。
もちろん、示された方向に正しさがあるのかなんて、それは読み手の受け取り方でしかないのです。

こころからの、畏怖と尊敬を捧げます。

　数日かけてすべて読み終えた感想としては、やっと解放された、ということ。もちろん、自分がではなく、主人公とヒロインが。

　前半の文脈から感じるライトな息遣いが、後半になるにつれて重く、嘆息気味の深いものに変わっていきます。それについて、作者様の意図は分かりませんが、物書きの視点から思うところは、良く言えば巧み。そうでなければ反則。

　引き込まれる文字数と文脈でありながら、”ある一話”のあとは少し文脈の意図が変化——成長というべきか——しているようにも見受けられます。

　ライト恋愛のような冒頭に引き込まれる反面、ある一点がずっと引っ掛かって、客観的に読まない方にはトラウマになりそうな物語です。

　ラストの数話は、悪意の居所と人間模様を見ることができ、まるで社会風刺のごとく刺さってきます。

　ですが、あえて言いたい。

　これは——この物語は、客観的に読んで欲しい。

　理由は最終章にあります。僕は、この物語を肯定する気も否定する気もありません。ですが、非常に価値のある物語。消さないで欲しい。そして、心に残った。

　それだけです。


　

　

　レビューとは少し違いますが、少しでも多くの方の目に止まればと思い書きたいと思います。
　この作品は連載中から大変人気の作品でしたが、作品タグにあるような過激な描写を不意打ち気味に描いてしまったため賛否両論が激しく巻き起こってしまった作品になりました。
　かくいう自分も別の作者様の近況ノート経由で賛否両論を知り作品を知った身であり、読み進めたとき納得しながらショックを受けることになりました。（もっとも作品の序盤の展開から、そんな甘い話ではないだろうと思っていたため、読みたくなかっただの、裏切られただのと言うコメントはどうかとも思いましたが）

　様々なコメントと共に作者様はこの小説の賞応募取り下げと、公開を期間限定にされることにしたようです。
　一読者に過ぎない自分はその判断を尊重したいと思う一方で、残り短い公開期間、一人でも多くの人に読んでもらいたいと思いました。

　この作品は重く苦しい内容ですが、このまま消えて無くなってしまうには惜しい作品です。
　一人でも多くの読者と「素晴らしい」を共有できればと思います。

読むのが辛い作品だけどかなりしっかりとした話で
性被害について考えさせられる話だった。
（娯楽小説ではないかなぁ）

とにかく心を突き動かされます。描写的には僕にとってはそこまで引くわけではありませんでしたが、苦手な人にとってはきつい部分があると思います。ですがそれを補ってあまりあるこの考え抜かれた文章、言葉の使い方があります。
この恋愛物語をただの恋愛物語と思っては行けない。これは何にでも置き換えられる世界のあらゆるところで起こりうる可能性の物語。そして現実で起きている物語。この話を読んであなたはどう行動を変… 続きを読む

誰かに読んでもらうために綴る物語。
その物語の中で暮らす登場人物は作者の中で生きる人々で、
生殺与奪は作者に委ねられている。
人が作り出すものだからこそ、物語で幸せを綴ることにはとてつもない意義がある。
なぜなら、幸せはそこにあるものでも、落ちてくるものでもなく
人の想いによって生まれ、感じ、存在するものだから。

この物語は、主人公とヒロインに幸せになって欲しいという作者の願い、想いが込められ… 続きを読む

オススメに並んでたので一気に読了。
社会問題なども交えて、とても濃い心理描写に引き込まれました。

感受性の高い人はとても辛く感じる作品だと思う。

長々と書いても魅力は伝わりにくいと思うので、個人的意見のみ。

「正にしろ負にしろ、読み手の感情を揺さぶる作品こそが神作」である。

少なくとも私はこの作品で少なからず心を動かされた。
この作品は最後まで読み切ってこそ意味がある作品だと思う。

_… 続きを読む

レビューの最後は見て欲しいです。




きつかったです...とても。
何度も泣いて傷ついてもう読むのを辞めようかと思う事が何度もあった、でも読み切った、とても辛かった。
最初は甘々な小説が読みたいなと思って読んでいた、だけどそれとは対をなす強姦・凌辱が唐突に入ってきて心を抉られるような、とても辛い話だった、と、同時に色々考えさせられるような作品だった。

！ネタバレには注意して！

この物語… 続きを読む

現役高校生です
三ヶ月前に読んだので内容に違うとこがあるかも知れないです。すいません。

この作品について良し、悪し、現実味がある、ない、などのことはわたし自身まだ子供なので判断ができません。

この作品を読んだ当時は、鬱展開が多く、気分を悪くすることが多々ありました。しかし、この小説の後書きでもあるように、幸せについて考える良い機会になったと思います。三ヶ月経った今でも内容を覚えてるくらいには… 続きを読む