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 日本感染症学会は28日、簡易キットを使った新型コロナウイルスの抗原検査で、本当は感染していないのに誤って陽性と判定される「偽陽性」が疑われる事例が125例あったとする調査結果を公表した。症状がない人に使うなど推奨されない使用例もみられ、適切な使い方をするよう呼びかけている。

 10月12~18日、簡易キットの使用状況について学会員へアンケートでたずねた。140施設の医療関係者146人から回答があり、8割にあたる113人が「簡易キットを使っている」と答えた。

 偽陽性の疑い例は64人から計125例報告された。最大で8例の疑い例を報告した人もいた。検査に使ったキットが製造された時期はばらばらだった。「(感染者と)接触歴があれば症状がなくても使う」と20人が答えるなど、推奨されていない使い方も報告された。

 学会や厚生労働省の指針などでは、簡易キットを確定診断に使えるのは発症2~9日の人を検査する場合のみで、検体として使えるのは鼻腔(びくう)や鼻の奥のぬぐい液となっている。

 正しく使われなければ誤った結…

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