イーライリリー株下落、市場予想下回る業績やコロナ抗体薬試験終了で
Timothy Annett、Riley Griffin-
抗体医薬は「これまで医薬品関連の有害事象が全くない」とCSO
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NIH判断は「より迅速な承認に向けた道開く」可能性とCEO
27日の米株式市場で米製薬会社イーライリリーの株価が6.9%安となった。7-9月(第3四半期)業績が市場予想を下回った上に、新型コロナウイルス感染症(COVID19)治療向け抗体医薬品を入院患者に投与する臨床試験の終了が同社や同様の医薬品を開発する他社にとって厳しい先行きを示すと投資家が懸念したとみられる。ただ、より症状が軽い患者が対象の試験は継続中だ。
ダニエル・スコフロンスキー最高科学責任者(CSO)は入院患者向け治験「ACTIV-3」での結果は「残念」だったが、重症度が比較的低く入院していない患者を対象に進められている試験や予防薬として検証する試験には影響が見込まれないと説明。「これまで医薬品関連の有害事象は全くない」と強調した。さらに、11月にも緊急使用許可(EUA)を米当局に申請するとした。
デイビッド・リックス最高経営責任者(CEO)はブルームバーグとのインタビューで、同社のモノクローナル抗体が安全性リスクとは関係ないと米国立衛生研究所(NIH)が判断したことについて、「より迅速な承認に向けた道を開く」可能性があると述べた。
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原題:
Lilly Shares Drop Amid Earnings Miss, End to Covid Trial(抜粋)
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