10月25日、宮城県内では、仙台市内の専門学校生30人の新型コロナウイルス感染が確認されました。これは1日の感染者としては過去最多です。ここに来て感染者が急激に増えていることについて村井知事は、「現時点で、病院や病床数は不足していない」との認識を示しました。

この30人は、全員が、クラスターと断定された青葉区の「花壇自動車大学校」に通う外国籍の学生で、この学校での感染者は県外で判明した1人を含め48人となりました。

仙台市によりますと、この学校には「日本人クラス」と「外国人クラス」があり、感染は外国人のクラスで広がったということです。

学校では11月3日まで休校として校舎の消毒を行う予定で、全ての学生と職員を外出禁止としています。

仙台市は外国籍の学生およそ300人全員を検査する方針で、これまでに96人の検査を終え、残りおよそ200人の検査を急ぐ方針です。

一方、県によりますと、県内の感染者数は9月以降、急激に増加しています。これについて村井知事は、「病院や病床数は不足していない」との認識を示した上で、次のように述べました。

宮城県 村井 知事

「これから急激に増える可能性が十分にある。11月に入ったら早い段階で県民に、『県はこういう対応する』と示すように対策本部会議を開く」

県は、11月に開く本部会議で、さらなる患者の急増や年末年始の対応策を話し合うとしています。