韓国でインフルエンザの予防接種後に高齢者を中心に死亡するケースが相次いでいる問題で、文在寅（ムン・ジェイン）大統領は、「死亡と予防接種に因果関係はない」と述べ、予防接種を受けるよう呼びかけました。

　韓国の疾病管理庁によりますと、インフルエンザの予防接種を受けたあとに死亡した人は２５日までの１０日間で高齢者を中心に５９人に上っていますが、文大統領は２６日、死亡例を分析した結果、「予防接種との因果関係はない」と強調しました。

　「致死率の高いインフルエンザにかからないよう、過度な不安感で接種時期を逃さないようにしてください」（文在寅大統領）

　文大統領はこのように述べ、新型コロナウイルスとの同時感染と同時拡散を防ぐため、予防接種を受けるよう呼びかけました。また、市民の不安感を減らすため、透明性のある情報公開を行うよう保健当局に指示しています。