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３週間前にメルケル首相が「クリスマスには１日の新規感染者数が１万９０００人になる」と「予言」していたが、それよりも早く現実化しつつある。
不吉な西風の音が、吹き荒れる金曜日。
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熊谷 徹
熊谷 徹
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熊谷 徹
@ToruKumagai
１９９０年からドイツで取材・執筆しているフリージャーナリストです。元NHKワシントン特派員。イスラエル、中東欧、旧ソ連でも取材しました。「偽りの帝国」「日本とドイツ 二つの戦後」「メルケルはなぜ転向したのか」、「脱原発を決めたドイツの挑戦」、「ドイツは過去とどう向き合ってきたか」などドイツに関する本を２３冊書きました。
熊谷 徹さんのツイート
欧州コロナ通信 第442回 2020年10月30日
ドイツの１日の新規感染者数は1万8681人と、最悪記録を更新。
医療体制の危機が一日ごとに近づく。
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ドイツに住んでいる私は、歴代のフランス政府がbanlieuの問題を解決しないのが、不思議に思われる。
治安の悪化がルペンのRNのような極右政党にとって追い風にならないことを祈る。
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ドイツの都市の周辺には、治安が非常に悪いbanlieuのような地区はない。フランスのbanlieuの中には、警察官も足を踏み入れるのをためらうほど危険な地区がある。
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日本に住んでいる多くの人には、理解できないだろう。
忖度や自粛、譲歩ではなく、対決の文化である。
そこに移民や移民系フランス人の貧困とbanlieuにおけるゲットー化の問題が加わる。
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フランスのムハンマド風刺画をめぐる論争は、タブー（禁忌）をめぐる価値観の違いが根本にある。
欧州人にとって表現の自由の抑圧は、タブー。
イスラム教徒にとって預言者の図像化と風刺はタブー。
したがって、議論は永遠に平行線をたどり、和解は難しいだろう。
どちらも妥協できないからだ。
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運動不足にはくれぐれもご注意下さい。
夜にはCovid-19のニュースは聞かずに寝た方が、よく眠れます。これからしばらくは、悪いニュースが続きますので。
クリスマスまでに事態が改善するかどうかは、全く未知数です。
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欧州コロナ通信 第441回 2020年10月29日
来週月曜日からロックダウンに入られるドイツ在住の皆様へ。
在宅勤務中には、座っているばかりではなく適度な運動が非常に重要です。
Covid-19も怖いですが、それ以上に怖い病気も沢山あります。
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ちなみにメルケル政権は、月曜日からの準ロックダウンで大きな影響を受けるレストランや喫茶店などの経営者らに、去年１１月の売上高の ７５％まで補償する方針を打ち出している。
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変異したと思われる新型コロナウイルスの感染力が春に比べてはるかに強いので、月曜日からの準ロックダウンが効果を上げるかどうかは、疑問である。
さらに営業を禁止されるレストランなど飲食業界から、強い不満の声が上がる可能性が強い、一部の経営者は法廷闘争を挑むだろう。
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欧州コロナ通信 第440回 2020年10月29日
今年３月～４月のパンデミック第１波では、国民の９割がメルケルのコロナ対策を支持した。
今回は、微妙だ。
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フランス政府はテロ危険度を最高度に引き上げ、教会や学校などを警察官に警戒させている。対テロ部隊の兵士、約７０００人を投入する方針。
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これに対しフランスの風刺雑誌「シャルリ・エブド」はエルドゥアンを風刺する卑猥なイラストを表紙に掲載して「応戦」。我々のような第三者には火に油を注いだように見えるが、事態はエスカレートする一方だ。
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マクロン大統領が「我々は今後もムハンマドの風刺画を生徒たちに見せて表現の自由の重要さを教える」と発言したところ、トルコのエルドゥアン大統領は「マクロンは精神科に行って頭の状態を見てもらった方が良いのではないか」と侮辱するとともに、フランスの製品のボイコットを呼びかけた。
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フランスではパリ郊外の学校で生徒に表現の自由について教えるために、ムハンマドの風刺画を生徒に見せた教師が、路上でイスラム系テロリストによって首を切り落とされて殺された。
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フランスで続く文化の衝突は、再び流血の事態を生んだ。
１０月２９日午前、イスラム系テロリストがニースの教会で市民３人を無差別に刺殺したのだ。その内２人は喉をナイフでかき切られた。
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ドイツよりも状況が深刻なフランスでは、明日から準・ロックダウン（学校の授業は続けるが、レストランやバーは閉鎖）
最も恐れられている「医療崩壊」をドイツは防ぐことができるか？第１波の優等生も、今回は苦戦している。
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欧州コロナ通信 第440回 2020年10月29日
ドイツの１日あたりの新規感染者数は、連日最悪の記録を更新。1万6774人。
大半の保健所は、感染経路を突き止められない状態。
ドイツは月曜日から準・ロックダウンで約１ヶ月の「冬眠状態」に入る。
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メルケル首相によると、現在のままのスピードで感染者数が増えていくと、あと数週間で医療体制が限界に達する。
日本に住んでいる人には、パンデミックの本当の怖さはわからない。
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公共の場では２家族を超える人数が集まってはならない。（上限は１０人）
学校、幼稚園は平常通り。
ドイツの１日の新規感染者数は、今日もほぼ１万５０００人で最高値を更新してしまった。
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