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精霊幻想記(Web版) 作者:北山結莉

第八章 付き添い、頼りない王女の小さな成長

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第160話 出発

 フローラが目を覚ましてから、二日が経過した。毒の後遺症なのか、一時的に全身の筋力が衰えていたフローラだったが、なんとか自分一人で食事を口にし、寝室の中を歩き回れる程度には、順調に回復している。

 そこで、今日からは寝室の外に出て、日常生活に支障がないのか、試しに確認してみる運びと相成った。

 ドワーフ達力作の岩の家は、王族のフローラから見ても高い居住性を誇るのか、興味深そうに住宅内を見回していたが、中でも最も強い関心を示したのが、お風呂である。


「使い方は以上ですが、何かご質問はおありですか?」


 リオは浴場にある魔道具や石鹸類の使い方を含めて、お風呂の入り方をフローラにレクチャーすると、脱衣所へ移動しながら問いかけた。


「あ、いえ、大丈夫……です」


 フローラは周囲を見回しながら、恐る恐るかぶりを振る。浴場施設に意識を奪われているのか、気もそぞろと言った様子だ。

 リオはタオルと一緒に、フローラの着替えとして自分のシャツと上着を籠に入れると――、


「では、タオルと着替えはこちらに置いておきますね。何かあれば……、そうですね。大きな声でお呼びください」


 思案顔を浮かべて、語りかけた。もしかすると王族の入浴には手伝いがいるのが当たり前なのかもしれないが、流石にリオが一緒に入るわけにはいかないだろう。使い方だけ説明して、あとは自分で入ってもらうことになる。


「は、はい。ありがとうございます」


 フローラはやや緊張気味に首肯した。


「では、失礼いたします。どうぞごゆっくり」


 リオはそう言い残すと、静かに脱衣所から立ち去っていく。フローラはそんなリオの後ろ姿を眺めて、完全に脱衣所から退室していくのを確認すると――、


(……なんか緊張しちゃう)


 小さく息をついて、脱力した。岩の家にいるのはリオ――ハルトとフローラだけなので、この二日間で色々と話す時間はあったのだが、距離が縮まった気はあまりしない。


(もっとお話ししたいのに……)


 そもそもハルトから何か距離や壁のようなものを感じるからというのもあるが、フローラ自身、ハルトを前にすると、上手く言葉が出てこないのだ。話をしてみたい気持ちはあっても、何を話せばいいのかがわからない。

 異性と話をするのが苦手と言うのもあるが、ハルトが相手だと普段以上に上手く喋れないのがわかる。口下手な自分がもどかしかった。


(お姉様やロアナだったら、もっとうまく喋れているのかな)


 と、フローラはそう思って――、


「はあ……」


 今度は大きくため息をつく。広々とした脱衣所にぽつりと立ち尽くす姿は、寂しげだった。それから、しばらくすると、おもむろに服を脱ぎ始める。

 借りているリオの服はぶかぶかで、上半身のシャツだけですっぽりとフローラの上半身から膝上のあたりまでを覆っていた。


「……よいしょ」


 着慣れていないせいか、それを脱ぐ動作は微妙にぎこちない。あいにくと今は一着しかない下着は洗濯中なので、服を脱げばそのまま全裸となる。成長期真っ盛りの身体は女性的で、艶めかしい。

 フローラは服を脱ぎ終えて棚にしまうと、とことこと歩きだして、浴場へ向かった。扉を開放すると、そこには――、


「うわあ……、やっぱりすごい」


 豪勢な浴場施設が広がっていた。奥行きが広く、高い天井に、岩肌がむき出しになった壁。石のタイルが敷かれた広々とした洗い場の奥には、これまた広々とした浴槽が控えている。王族のフローラがこれまでに使用してきた浴場施設が、貧相に見えるほどの立派な造りだ。

 吐湯口とゆぐちからはお湯が止めどなく供給されており、湯船からは白い湯気が立ち上って、浴場内に漂っている。


(どうやってこんな立派な施設を岩場に作ったんだろう?)


 と、フローラは圧倒されながら室内を見回す。

 リオからはあまり詮索や吹聴はしないでほしいと、やんわりと告げられている。助けてもらっている身分で首を横に振ることなどできるはずもないが、これだけの施設を目にしておいて、好奇心を完璧に押し殺せというのも酷な話だ。気にならないはずがなかった。

 とはいえ、今はそんなことを考えるよりも――、


「まずは髪と身体から洗うんだよね」


 早くここのお風呂に入ってみたい欲求の方が強かった。リオに教えてもらった手順通り、髪と身体を洗ってから、お風呂に入ることにする。お湯を出す魔道具の使い方や、色々と置かれた石鹸の用途は教えてもらっているが――、


「わっ、お湯が出た!」

「わっ、この石鹸、すごく良い匂い!」


 などと、フローラは新しい物に触れる度に、驚きの声を上げて、嬉しそうに顔をほころばせる。わしゃわしゃと泡立つ極上の石鹸が、優しくフローラの髪と身体を包み込んだ。

 そうして、たどたどしい手つきで、全身をくまなく綺麗にすると、いよいよ湯船に浸かってみることにした。こんなに広くて深いお湯の浴槽に浸かるのは、フローラも初めての経験である。恐る恐る足から身を沈めていくと――、


「っ、ぁっ……」


 ちゃぷん。あまりの気持ちよさに、フローラは艶めかしい声を上げる。正直、最高だった。ぽかぽかと、身体の内側まで温かくなっていくのがよくわかる。


(……これがヒロアキ様が仰っていた浸かるお風呂なんだよね?)


 そういえばと、フローラは以前に弘明が「たまにはゆっくりと湯船に浸かりたい」と、言っていたことを思いだす。確かにこれは癖になりそうだ。


(気持ちいい……)


 フローラは全身の力を抜いて、お湯の温かな感触に身を委ねた。本当は湯船に髪をつけない方がいいのだが、そこら辺の知識は男性のリオには欠けていて、説明されていなかったのか、ぷかぷかと長い髪が浮かんでいる。フローラは自分の髪を手で掬い取って弄ぶと――、


(もっとお話したいな。アマカワ卿……ううん、ハルト様と)


 再び、リオのことを考える。この二日間、二人だけで暮らしていて、フローラはハルトにリオの面影を強く感じていた。

 いったんハルトのことをリオと思ったからだろうか。顔つきだけでなく、仕草や口調など、何から何までリオのように見えてしまうのだ。ハルトがリオなのか、確認したい気持ちが、日に日に強まっていくのを感じる。

 だが、果たしてそれは叶うのだろうか。それを望んでもいいのだろうか。フローラにはわからない。でも、ハルトがリオなのかを抜きにしても、ハルトとは色々と話をしてみたいとも思っている自分も確かにいた。

 そうして、あれこれハルトのことを考えていると――、


「………………っ」


 気がつけばぼうっとしていて、フローラはハッと我に返った。


(そろそろ出ようかな)


 そう思って、おもむろに立ち上がると――、


「っ!?」


 すっかりのぼせてしまったのか、眩暈を覚える。二本の足で立つことができず、再び湯の中に座ってしまった。


(あれ、これ大丈夫なのかな?)


 と、フローラは不安になる。これまでの人生でのぼせるという経験が皆無だったせいか、これが毒の後遺症なのではないかと、危惧したのだ。

 視界は真っ白になりそうなほどにぼやけて、心臓がばくばくと鼓動している。フローラは堪らなく不安になって――、


「あ、あの! アマカワ卿、いらっしゃいますか?」


 少し大きめの声を出して、リオを呼んだ。浴場内にフローラの声が響き渡る。しかし――、


「…………」


 リオからの反応はない。


「あの、アマカワ卿……、ハルト様、いらっしゃいませんか? ハルト様、ハルト様?」


 フローラは再び大きな声で、リオを呼んだ。だが、やはりすぐにはリオがやって来ることはなかった。


「……ハルト様ぁ」


 フローラは消え入りそうな声で、不安そうにリオの名を呟く。すると、しばらくして、脱衣所の入り口の扉が開く音が聞こえてきて――、


「……フローラ様、恐れながら、お呼びでしょうか?」


 リオが脱衣所と浴場の扉の前までやってきて、扉越しにはっきりとした声色で、フローラに語りかけた。


「は、はい! よかった……」


 フローラはパッと表情を明るくし、心底ほっとしたような声を出す。


「いかがなさいましたか?」


 リオは少し心配そうに、フローラに問いかける。


「あ、あの、実は強い眩暈がしてしまいまして、視界がぼーっとして、立ち上がることができなくて……。毒の後遺症か何かでしょうか?」


 フローラはお湯に浸かった状態で自らの症状を説明すると、不安そうに尋ね返した。すると――、


「…………恐れながら、それはのぼせられたのではないでしょうか?」


 リオがやや拍子抜けしたような口調で、おずおずと語る。


「……のぼせる?」


 フローラは不思議そうに小首を傾げた。


「はい。熱いお湯に長く浸かっていると、体内で血液の循環が活発化しまして、頭に血が上ってしまうんです。それが原因で立ち眩みや眩暈を覚えることを、のぼせるといいます」


 と、リオはすらすらと、のぼせた際の症状を語る。


「え、あ……、えっと、その……、じゃあ、毒の後遺症では?」


 フローラは困惑気味に尋ねた。


「絶対に違うとは断言できませんが、おそらくは違います。ひょっとしなくとも、長い間、湯に浸かられていて、急にお立ちになろうとしたのでは?」


 リオが回答して、逆に訊き返すと――、


「……は、はい。実は……」


 フローラは恥ずかしさで顔を真っ赤にして頷いた。とはいえ、熱々のお湯に全身で浸かるタイプのお風呂が一般的でないシュトラール地方では、のぼせるという症状を体験したことがなくとも無理はないのかもしれない。ましてやフローラは箱入りのお姫様なのだから。


「急な血圧の変化に、脳がびっくりしたんでしょうね。大丈夫、一時的な症状ですので、ご安心ください」


 リオはフローラを安心させるように、優しく語りかけると――、


(世話の焼けるお姫様だな)


 と、おかしそうに口許をほころばせる。扉の向こう側では、今もなおフローラが湯に浸かっていて、顔を真っ赤にしているのだが、リオが知る由はない。すると――、


「あの、では、どうすればよいのでしょうか? お風呂からは出た方がいいですよね?」


 フローラが恐る恐る質問した。


「はい。ただ、焦らず、ゆっくりとお動きください。あと、お風呂の外に出たら、床に座るか横になるか、とにかく低い姿勢でじっとしてください。そうすればすぐに回復するはずです」


 と、リオはのぼせた時の対処法を教えてやる。


「わ、わかりました」


 フローラは早速、リオに言われたとおりに行動を開始することにした。おずおずとお湯の中を動いて、湯船から出ると、ぺたりと地面に座り込む。湯船から出る際に、やはり強い眩暈を覚えたが――、


(……すぐにって、どれくらいだろう?)


 フローラはふと、そんなことを思った。二十秒くらい待って、試しに立ち上がろうとしてみる。


(もう立てる、かも?)


 なんだかいけそうな気がした。ぐっと力を込めて、立ち上がってみる。すると、先ほどのような強い眩暈はもう感じなかった。


「あの、ハルト様、治りました!」


 と、フローラは嬉しそうに報告する。リオは名前で呼ばれている事実に、今更ながらわずかに目を丸くしたが――、


「……それは良かった。湯冷めするといけませんので、軽くお湯で身体をお流しになってから出られるとよろしいですよ」


 フッと微笑して応じた。フローラ自身、緊急時の流れで無意識にリオのことをハルトと呼んでいるのかもしれない。


「はい、ありがとうございます!」


 フローラは元気よく返事をした。


「それでは、失礼いたしますね」


 リオはそう言い残すと、踵を返して静かに立ち去っていく。ややあって、脱衣所の扉が閉まる音が聞こえてきた。すると――、


「……あっ」


 フローラの顔が微妙に紅潮する。よくよく冷静に考えると、裸のまま、薄い扉の向こう側にいるハルトと話をしていたのだ。それがなんだか無性に恥ずかしく思えてしまった。そして――、


(……あれ、そう言えば私、アマカワ卿のことをハルト様って言っちゃった?)


 ふと我に返り、先ほどまでの自分の発言を振り返る。緊急事態で心細くなっていたのか、大胆な発言をしてしまったが、今になると途端に恥ずかしく思えてくる。


(な、馴れ馴れしかったかな)


 と、頬を染めるフローラ。悶えるように自分の身体を軽く抱きしめると、桶でおもむろにお湯を掬って、身体にかけた。そのまま、とぼとぼと脱衣所へと向かっていく。

 それから、脱衣所に戻ってタオルで身体を拭き、置いてあったリオのシャツと上着に着替えると、意を決してリビングへと向かう。そこにはリオがいて――、


「あ、あの、ハ、ハルト様、良いお湯でした。先ほどは、その、ありがとうございます!」


 フローラはぎくしゃくと、リオに礼を言う。もはやアマカワ卿とは呼ばなかった。恐る恐るリオの反応を窺うと――、


「いえ、身体が冷えるといけないので、温かいお茶をご用意しました。どうぞ召し上がってください」


 リオは特に気にした様子もなく、微笑してかぶりを振る。ふと覗かせたその笑みは、かつての学院時代に、リオがセリアに向けていたもののように見えて――、


「は、はい。頂きますね」


 フローラはハッと目を見開き、気恥ずかしそうに頷いた。


 ◇ ◇ ◇


 そして、さらに二日後。いよいよリオとフローラがベルトラム王国に向けて出発する日がやってきた。岩の家の外に出ると――、


「わあ、岩でできた家だったんですね。だから、岩場に……」


 フローラが興味深そうにその外観を見上げる。何気にフローラが家の外に出るのは、体調が回復してから今日が初めてのことだ。リオはそんなフローラを見据えると、思案顔を浮かべて――、


「……はい。では、出発の前に、まずはこちらへお越しいただけますか?」


 そう言って、おもむろに歩き始める。


「……はい?」


 フローラは疑問符を浮かべつつも、てくてくとリオの後を追いかけた。ちなみに、今のフローラはリオに借りたシャツの上に、これまたリオに借りた外套を羽織っている。


(どこへ行くんだろう?)


 と、フローラが首を傾げて、岩の家から五十メートルほど離れると――、


「少々こちらでお待ちください。あの隠れ家を隠してきますので。すぐに戻ります」


 リオがフローラに語りかけた。


「え? あ、はい」


 フローラはおずおずと頷く。それを確認すると、リオは一気に駆け出して岩の家の方向へ戻っていった。それから、一分もしないうちに、リオは戻ってくる。


「あれ、もうよろしいのですか?」


 フローラは不思議そうに尋ねた。


「ええ。あの家は少し特殊でして、恐れながらその秘密はお教えできないのですが……」


 と、リオは少しバツが悪そうにはぐらかす。


「い、いえ。尋ねませんし、口外もしません。そういうお約束ですから!」


 フローラは慌てて語った。


「恐れ入ります。それでは、今度こそ出発しましょうか。まずは手ごろな都市へ移動して、そこでフローラ様の服を買いましょう」

「すみません、何から何まで……」

「いえ、お気になさらず」


 リオは飄々(ひょうひょう)とかぶりを振ると――


「とりあえず、当面の移動は私がフローラ様を抱えて走らせていただきますが、よろしいでしょうか? 病み上がりで歩き回るのは大変でしょうし、その方が早く着くと思うので」


 と、フローラに提案した。本当は空を飛んだ方が早いが、流石に空を飛べることは伏せておきたい。


「……え? あ、はい。もちろん!」


 フローラは一瞬、呆けた顔を浮かべたが、こくこくと頷きだす。確かに、それが合理的だと思ったから。とはいえ――、


「では、失礼いたしますね」


 リオが抱っこするべく、すぐ傍にまで近づいてくると――、


「っ……」


 フローラは緊張し、微かに身体を強張らせた。


「えっと、本当に抱きかかえてもよろしいのでしょうか?」


 リオはフローラの緊張を察したのか、おずおずと確認する。


「は、はい、大丈夫です! あっ、でも、その、重いかもしれませんが……」


 フローラはあたふたと頷いた。


「大丈夫ですよ。では、今度こそ失礼いたしまして……」


 リオは微笑してかぶりを振ると、あっさりとフローラの華奢な身体をお姫様抱っこしてしまった。


「あう……」


 フローラの顔は一気に赤く染まっていく。


「スピードは控えめにいたしますが、移動中はしっかりとお掴まりください」


 と、リオが注意事項を告げると――、


「は、はい」


 フローラは恐る恐る頷き、リオの黒いコートをギュッと掴む。


「えっと、よろしければ抱きしめるようにしていただいた方が安全かなと」

「へ!? あ、は、はい! こ、こうですか?」


 リオが困り顔で言うと、フローラはおっかなびっくりとリオに抱き着く。


「はい、結構ですよ。では、出発させていただきますね」

「お、お願いします」


 リオはフローラの返事を確認すると、身体強化を施して軽々と駆け出した。


「わわわ」


 フローラは思わずリオに抱き着く力を強める。


「しばらくこのまま走ってみますが、怖かったら仰ってください」

「はい!」


 リオが呼びかけると、フローラは力強く返事をした。そうしている間にも、瞬く間に景色が変わっていく。まるでリオの足か背中に羽でも着いているように、ふわりふわりと進んでいた。


「す、すごい! すごいです、ハルト様!」


 フローラは興奮気味に叫ぶ。


「お楽しみいただけているようで何よりです」


 リオは穏やかに口許をほころばせる。まだまだ速度を上げることはできるが、景色を楽しむのならば、この程度がいいだろうと考えて。

 そうして、二人の旅は順調な始まりを迎えているように思えた、のだが――、


「……ようやく出発ですか。それでは、私も参りましょうか」


 遥か上空から、豆粒ほどにしか見えない地上のリオ達を俯瞰しているレイスがいた。

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2019年8月1日、精霊幻想記の公式PVが公開されました
2015年10月1日 HJ文庫様より書籍化しました(2020年4月1日に『精霊幻想記 16.騎士の休日』が発売)
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精霊幻想記のドラマCD第2弾が14巻の特装版に収録されます
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「読める!HJ文庫」にて書籍版「精霊幻想記」の外伝を連載しています(最終更新は2017年7月7日)。
登場人物紹介(第115話終了時点)
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