第190話 そして訪れた変化
前回のあらすじ:遂にリーゼロッテの前世が判明し、二人で前世のことを話ながら食事をしたリオ。そこから1週間ほど時は経ち、リオはレストラシオンの本拠地ロダニアへと戻り――。
なお、Web版9章は今回で終了し、次回から第10章(あるいは間章扱い)へ突入します。本文をご覧になった後はよろしければあとがきもご覧ください。
リーゼロッテとの会食を終えた後、リオは一週間ほどガルアーク王国に滞在すると、沙月と別れを済ませてセリアやクリスティーナ達と一緒にロダニアへと一時帰還した。
ちなみに、リーゼロッテはリッカ商会の仕事もあって、リオ達よりも早くにアマンドへと帰還している。
ロダニアへの到着後は、いよいよセリアが暮らしている邸宅のお風呂作りに着手することにした。必要な材料をロダニアで買い集め、工事に着手する。
リオの邸宅に何やら資材が運び込まれていることはちょっとした噂になったのか、領館で学生達に講義をしているセリアにも何か作っているのかと訊く者がちらほらといて、クリスティーナやフローラからも尋ねられることになる。
その度にセリアが「ちょっと浴場の改装を」と答えるのだが、それを聞くと貴族達の興味もすぐに消え去り、その後は特に尋ねられることもなくなった。
リオはひたすら邸宅に引きこもって日中は一人で工事をしていたので、外を出歩くこともまったくなく、すべてはセリアから伝え聞いた話である。
ともあれ、工事は順調に進んでいき、二週間が経過した。そんなある日。
「ようやくお風呂が完成しました。お湯さえ沸かせばすぐにでも入れますよ」
日が暮れる少し前、リオはセリアのもとを訪れて、浴場の改装工事が終わったことを報告した。ちょうど講義を終えて帰宅し、書斎で研究を行っていたセリアだったが――、
「わ、そうなの! ありがとう、お疲れ様!」
お風呂完成の報告を聞くと嬉しそうに笑みを浮かべ、椅子から腰を持ち上げた。
「せっかくなので、一番風呂はいかがですか? 講義と研究で今日もお疲れでしょう?」
と、リオはセリアに提案する。
「それは嬉しい……し、すごく魅力的な誘いなんだけど、私はいいからリオが先に入っていいのよ。毎日ずっと工事をしてくれて、リオの方が疲れていて当然なんだから」
セリアは困ったように言った。自分のために行動してくれていることは嬉しいのだが、もう少し自分のことも優先して欲しいというか、与えられてばかりで申し訳ないというか、自分からも何かしてあげられたらいいのにとか、そういった気持ちが色々と複雑にこみ上げてきたのだ。
「俺は大丈夫ですよ。この家に帰ってからも、夜中に抜け出して岩の家のお風呂に入ったりしていましたから、久しぶりのお風呂というわけでもありません」
と、リオは言うが――、
「それを言うなら私だって一緒に連れて行ってもらっていたし……、この家のお風呂はリオが一人で造ったんだから、一番風呂の権利はリオにあると思うの」
セリアは一番風呂の権利をリオに譲ろうとする。
「先生に喜んでもらいたくて造ったわけですし、遠慮する必要はないんですが……」
「そ、そんなこと言われたって……」
臆面なく自分に喜んでほしかったと言われ、セリアは顔を紅くしてしまう。リオの言葉に何の嘘偽りもない本心だとわかってしまうから。
というのも、今度ロダニアを出てしまえば戻ってくるまでに時間が空いてしまうので、その間にセリアの生活を少しでも快適にしようと思ったからこそ、リオはお風呂場の改装工事を行ったのだ。
なので、今のリオはお風呂を造るためだけにロダニアに滞在しているわけで、工事が終わればすぐにまた旅立ってしまうとセリアは教えられている。
(どうしてこの子はここまで私のために色々としてくれるのかな。恩師だからって慕ってくれているけど、私からは何のお返しもできていないのに……)
浴場の改装工事が終わった以上は、またリオはすぐに旅立ってしまう。だから、その前に少しくらいは恩返したい。そんな思いが益々こみ上げてきた。だからか――、
「……そ、そんなに言うなら、じゃあ、一緒に入る? せ、背中くらい流すから」
セリアは顔を真っ赤にして、上ずった声でそう言った。
「…………え?」
リオはきょとんと目を丸くする。
「い、嫌じゃ無ければよ! ア、アイシアも一緒にね! アンジェラさんとソフィが起きている時間はまずいから、二人が寝た後になるだろうけど!」
セリアは赤面したまま一気にまくし立てた。一応、リオが造ったのは、五人くらいなら浸かれるくらいに大きな浴槽である。なお、アンジェラとソフィとは屋敷で働く使用人の親子だ。
「ええっと……」
突然の話すぎてなんと答えればいいのかわからず、リオは言葉に詰まってしまう。
「へ、変な勘違いはしないでね! お風呂が出来上がった以上は、リオは明日にでも旅に出るんでしょ? そうなったらまたしばらく会えなくなっちゃうし、さ、寂しいというか、リオにはお世話になりっぱなしだし、背中くらい流してあげたいなというか、なんというか、その……」
セリアは早口で語っていくが、次第に喋ることがなくなったのか、尻すぼみに声を小さくする。
「…………お気持ちは嬉しいんですが、流石に先生も成人の貴族女性ですし、男の俺に裸を見せてしまうのはまずい気が……」
リオは精一杯思案し、常識的な回答をひねり出した。
「も、もちろんタオルは巻くわよ! お、お風呂に沈む時はとるから、背中をむいてもらうことになるけど……」
「…………」
咄嗟には言葉が出てこず、室内に短い沈黙が降りる。かと思えば――、
「私は一緒に入りたい。三人で入ろう」
アイシアがおもむろに実体化して、セリアの提案に乗っかった。
「アイシア……」
リオはギョッと瞠目する。
「セリアは春人に恩返しをしたい。でも、春人にしてあげられることがなかなか見つからない。気持ちを受け取ってあげるべき」
その言葉はセリアの心情の一面を的確に言い表していた。
「うっ、まあ、そうなんだけど……」
アイシアの発言を受けて、気恥ずかしそうに白状するセリア。ぼんやりとしているようで、ハッとするような洞察力を発揮することがある子だと、改めて感じていた。ともあれ、リオは改めて決断を求められることになる。結果――、
「…………わかりました。先生が、本当に構わないのなら」
リオは悩ましそうに、首を縦に振った。
「……い、いい、わよ。も、もちろん」
リオと一緒にお風呂に入る。改めてその光景を想像するととんでもなく恥ずかしくなったが、ここで翻意することなどできるはずもない。セリアは上ずった声で承諾したのだった。
◇ ◇ ◇
そして、その日の深夜。
「……いいんだろうか」
リオは腰にタオル巻き、邸宅の浴室に一人で立っていた。この後、すぐにセリアとアイシアも来ることになっていて――、
「ちょ、アイシア! ちゃんとタオルを身体に巻きなさい!」
アイシアが全裸で来ようとしたのか、脱衣所で騒がしく準備をしている。ちなみに、屋敷に仕えているアンジェラとソフィは邸宅の外にある小屋で親子二人だけで暮らしているし、警備の人間は外を厳重に警備しているので、よほど大きな声でも出さない限りは誰も屋敷には入ってこないだろう。
それから、長いような短いような、数十秒が経過すると――、
「お、お待たせ」
セリアとアイシアがバスタオルで身体を隠して、浴室に入ってきた。
「…………はい」
リオは二人から視線を逸らし、珍しく緊張気味に返事をする。
「……じゃ、じゃあ、背中を流すから。椅子に座って」
セリアも緊張しているのか、強張った声で言った。
「はい」
リオは心を落ち着けるべく、小さく深呼吸して風呂椅子に腰を下ろす。数秒ほどしてセリアとアイシアも歩き出し、二人で背後に座ったのがわかった。
「お湯を出す」
アイシアは桶を手に取ると、精霊術でそこにお湯を入れる。そして、セリアと順番に石鹸を取り、それぞれ手持ちのミニタオルを濡らして泡立てていく。
「じゃあ、洗うわよ。洗い足りないところがあったら言ってね」
セリアはそう言うと、左後ろから優しい手つきでリオの背中を洗い始める。右後ろにはアイシアがいて、同じくリオの背中を洗い始めた。
「…………」
ごし、ごし。アイシアの口数が少ないのはいつものことだが、リオもセリアも緊張しているせいか、無言の時間が続く。しかし、しばらくすると――、
「……リオ、よく見ると目立たない傷が身体中にあるのね」
セリアがぽつりと口を開いた。
「幼少期にスラム街で暮らしていた頃の傷、ですかね。暴力沙汰も日常茶飯事だったので。でも、成長したおかげで、子供の頃よりはだいぶ目立たなくなりました」
あまり生々しく語りたくもないので、リオは何とも思っていないように軽く答える。
「そう、なんだ。消せればいいんだけど……」
セリアは傷跡にそっと手を触れた。治癒の魔法でも完全に再生してしまった傷を戻すことはできないのだ。
「貴重な霊薬を使えば消せないこともないみたいなんですが、いいんです。本当に特に気してないので」
「そっか……」
セリアはどんな思いを込めたのか、静かに相槌を打つ。その後は再び黙々と背中を流す時間が始まる。ただ、沈黙が気まずいということはなかった。
そうして、しばらくすると――、
「後ろはこれで大丈夫。前も洗う?」
と、アイシアが尋ねる。
「あはは、前はいいかな。自分で洗うから。二人も自分の身体を洗ってください」
リオは少しだけ気まずそうに笑って断った。バスタオルを巻いているとはいえ、正面にアイシアとセリアが来たら色々と目線のやり場に困りそうだったから。
「う、うん」
セリアも前まで洗うとは言いださず、素直に頷く。以降は各々、身体を洗い始め、リオは二人に先んじて髪も洗い始めた。そのままお湯で身体を洗い流すと、一足先に湯船へと浸かることになる。そして――、
「私達も入るわね、その……」
「後ろを向いています」
セリアとアイシアも身体を洗い終えて、お風呂に浸かることになった。
「…………」
ちゃぷんと、お湯に入る音が聞こえてくる。そこから先はリオは後ろを向いたまま――、
「気持ちいいわね」
「はい」
「ありがとう、リオ。素敵なお風呂を作ってくれて」
「ええ」
「ふふ」
ぽつりぽつりと会話を交わす。やはり緊張していることは緊張しているのだが、居心地は悪くない。数十秒ほどだろうか、静かで、心地よい時間が流れた。アイシアは気持ちよさそうに目を瞑り、お湯の暖かさに身を委ねている。
「明日には出発する……のよね?」
「ええ、そうしようかと」
「そっか……」
などと、沈黙が続くかと思えば、不意に会話が発生する。
「それで、空間魔術を込めた魔道具を用意しました。使用している魔玉がそこまで大きくないので範囲は短いんですが、ペアで用意した魔玉を持つ俺を遠隔地から呼び寄せる魔術が込められています。使い方を書いたメモと一緒に後で現物を渡すので、万が一の時は使用してみてください。遠くにいる場合は魔力だけを無駄に消費する結果になっちゃうんですが……」
リオは良い機会だと、時間をかけて作成していた魔道具の存在を教える。
「ま、またそんな常識外れな品を軽々と……」
突然の申し出に、セリアは絶句しそうになる。魔玉とはすなわち精霊石のことだが、シュトラール地方の人間族が人工的に作り出せる品ではない。加えて、空間魔術など同じくシュトラール地方の現代魔術では再現が不可能な魔術である。
ちなみに、魔力の可視化など、精霊術の基礎的な技術はセリアも習ってはいるが、シュトラール地方の現代魔術を大きく逸脱した魔術は習っていなかったりする。
その理由は、仮に使用できることが露見した場合に生じる身の危険を防ぐためだ。天才魔道士と呼ばれるセリアならば、知識さえ教えてもらえば空間魔術すらリオ以上に使いこなしてしまうかもしれないから。
「人に見せたりはしないでくださいね」
「当たり前よ」
セリアは呆れたように返事をする。そして、ジト目でリオの背中を見つめると――、
「早く帰ってきてよね。待っているから」
と、少しだけ唇を尖らせて言った。
「……ええ。最長でも三ヶ月くらい、だと思います」
リオはだいたいの目安を教える。
「最長で三ヶ月か……。わかった。また明日、出発の挨拶はするんだろうけど、行ってらっしゃい、リオ、アイシア。気をつけてね」
セリアはやれやれと息をつくと、二人に送迎の挨拶を告げる。
「はい」
柔らかなリオの声が、浴場内に響いた。
◇ ◇ ◇
翌朝、リオはセリアに見送られ、いよいよロダニアを出発する。街道を東に進んでしばらくすると、周りに誰もいないことを確認して、街道から外れる。そのまましばらく走ると不意に立ち止まり――、
「ここら辺でいいかな。行くよ、アイシア」
アイシアに呼びかけた。
(うん)
と、すぐにアイシアから念話で返事が来る。行き先は事前に伝えてあるから、それ以上の説明は不要だ。リオは懐から転移結晶を取り出すと、呪文を詠唱することにした。
「《
瞬間、転移結晶を持つリオを起点に、空間が渦状に歪んでいく。行き先はもちろん、この転移結晶をリオに譲り渡した人物達が暮らす土地。すなわち、未開地にある精霊の民の里で――。リオは瞬く間にその場から消したのだった。
◇ ◇ ◇
景色が一瞬で変わる。リオは気がつくと、森の中に立っていた。すぐ傍には以前にヤグモ地方から精霊の民の里へ転移した時にも目撃した泉がある。
「転移成功。出てきていいよ、アイシア」
と、リオが呼びかけると、アイシアがすぐに姿を現す。
「ここが精霊の民が暮らす土地?」
アイシアは周囲を見回して尋ねる。
「そうだよ。とりあえず、上空に行こうか」
「わかった」
そうして、二人は軽く地面を蹴って、精霊術で浮遊を開始した。そのままぐんぐんと上空へと躍り出ると、周囲を見渡す。
なお、向こうを出発したのは朝だ。時差があるのだろうが、こちらもまだ日が出ている。位置的にお昼くらいといったところか。
「最初は最長老様達がいる庁舎へ向かうよ。付いてきて」
「うん」
リオは庁舎として使用されている見覚えのある大樹を発見すると、そちらへと移動を開始する。転移完了時に発生したオドとマナの膨大な奔流で里の者達もリオが転移してきたことには気づいているはずだから、すぐに迎えの者達と鉢合わせるかもしれない。
案の定、庁舎へ近づいた辺りで、巨大な鳥の背中に乗って上空に躍り出てくる者達がいた。いずれもよく見知った少女達である。その中には――、
「やっぱり、お兄ちゃんだ!」
リオの義妹、ラティーファもいた。リオを発見すると、パッと顔を明るくする。ただ、リオの隣にいるアイシアの姿を発見すると、ぱちくりと目を瞬いてもいた。一緒にいる面々も同じ反応を見せている。
「俺の義妹のラティーファと、銀狼獣人のサラさん、ハイエルフのオーフィアさん、そしてエルダードワーフのアルマさんだ。アイシアのことを紹介するね」
リオは懐かしそうな笑みを浮かべて、アイシアに語りかけた。
「うん」
と、アイシアはいつも通り、抑揚のない声で返事をする。それから、すぐに上空で鉢合わせると――、
「ただいま、ラティーファ。皆さんも、お久しぶりです」
リオは呆気にとられた様子のラティーファ達に語りかけた。
「……お帰りなさい。その、すごく綺麗な人は?」
ラティーファはそっとアイシアの顔を覗く。
「俺の契約精霊……アイシアだよ。シュトラール地方へ行っている間に、遂に目覚めたんだ」
リオはアイシアのことを教えてやる。
「アイシア……様」
人型の高位精霊を目の当たりにしたからか、サラ達はハッと顔色を変えて頭を下げた。
「とりあえず下におりましょう。詳しい話は最長老様達も交えて」
どうせ最長老達にも事情を説明することになるので、とりあえず移動を優先させる。
「わ、わかりました! エアリアル、地上に降りて」
オーフィアは少し慌てた様子で、自分の契約精霊に降下するよう指示を出す。降下している最中、ラティーファはちらちらとアイシアのことを見つめていた。どうやら兄と一緒にいる美少女、アイシアのことがかなり気になるらしい。
ただ、すぐに地上へ着地してしまったので、会話は発生しなかった。着地した庁舎前の広場には里の者達が大勢いて、リオの姿を発見すると「やっぱりリオか」と得心する。ただ、一緒にいるアイシアの姿を視認すると、目を丸くしていた。
「最長老様達は庁舎の中ですか?」
リオは周囲からの視線を浴びてちょっとだけ苦笑すると、サラ達に尋ねる。
「はい! ……あっ、それで、その、お伝えしないといけないことが……」
こくりと頷いたサラだったが、何かを思い出したのか、話を切り出そうとした。しかし――、
「リオ様!」
という幼い少女の声が、周囲の民達の中から響いた。どこかで聞き覚えがあるような……。
(……リオ様?)
そんな呼び方で自分を呼ぶ者がいただろうか。そう思って視線を向けると、そこには駆けつけて現れたのか、息を切らした少女が二人いて――、
「コモモ……ちゃん? サヨ、さんも……」
ヤグモ地方にいるはずの、ゴウキの娘コモモと、村娘のサヨが立っていた。
◇ ◇ ◇
一方、場所は変わりシュトラール地方、ガルアーク王国。ちょうどリオが精霊の民の里にたどり着いた頃の出来事である。
沙月はリオがガルアーク王国を出立した後、碌に挨拶もせずにいなくなった美春達と再会するべく行動を起こしていた。流石に何の事前通知もなくセントステラ王国を訪問することは出来ないので、国王フランソワにお願いして先触れの使者を魔道船で派遣してもらっていたのだが――、
「セントステラ王国から使者が戻ってきたんですか!?」
沙月は使者を乗せた魔道船が帰国したことを知ると、急いで国王フランソワの執務室へと向かった。
「うむ。戻ってはきた」
フランソワは小難しい表情を浮かべており、含みのある物言いで沙月に応じる。その手には華美な装飾が施された書簡が握られていて――、
「……何かあったんですか?」
沙月は嫌な予感を抱き、神妙な顔で尋ねる。
「口頭での伝言と共に、使者が書簡を持ち帰ってきた。書簡にはセントステラ王国の
「……ええ、もちろん」
前置きするフランソワに、沙月は固い仕草で首肯した。
「心得た」
フランソワは仰々しく頷くと、厳かな口調で書簡を朗読する。果たして、その内容を要約すると――、
――勇者タカヒサ=センドウ殿のご意向により、現状、我が国は勇者サツキ=スメラギ殿のご来国を受け容れることはできない。状況が変わり次第、追ってご報告申し上げるので、それまで待たれたし。
と、いうものであった。
3月24日より好評発売中の『魅了スキルでいきなり世界最強(MF文庫J様)』に続く形で、3月31日に『精霊幻想記 10.輪廻の勿忘草』が発売します。書籍版の内容はWeb版と大きく異なるので参考にはならないのですが、Web版で波紋を呼んだ夜会編がこの10巻で終わります。あらすじ付きのカバーイラストを貼り付けておきますので、ご参考までにご覧ください(Web版の展開に納得できなかった方も、よろしければこの夜会編(9巻と10巻)だけでもご覧くださいませ)。
そして、『精霊幻想記10巻』と『魅了スキル』の発売日が近いこともあり、両作品をご購入いただくと「リオとアイシアが『魅了スキル』の世界に迷い込むコラボ小説」をご覧になれます(文庫50~60ページ相当の文量です。精霊幻想記の読者の皆様にもお楽しみいただけるよう、『精霊幻想記』の謎といいますか、作品の世界観に関する考察要素も盛り込みましたので、ぜひぜひご覧いただければと)。
コラボ小説の閲覧方法や両作品の詳細などは直近の活動報告(2018年3月15日更新)でご確認ください。