偽造クレジットカードを使い１億円以上の商品などを購入したとみられるマレーシア人グループについて、警視庁は逃亡していた買い子の男を逮捕しました。

　詐欺などの疑いで逮捕されたのは、マレーシア国籍のウン・チー・キャン容疑者（２８）で、今年３月、中野区の薬局で偽造クレジットカードを使い香水５個を購入した疑いがもたれています。

　警視庁によりますと、ウン容疑者は指示役らの逮捕後、逃亡していましたが、２８日午後９時前、大阪市の中崎町駅近くの路上にいるところを捜査員が発見し、逮捕に至りました。

　詐欺グループについては、マレーシア本国にいるリクルーター役がＳＮＳ上で「１か月に日本円で６０万円から１８０万円程度稼げる」などと勧誘していたとみられていて、取り調べに対しウン容疑者は「借金があって返済する必要があり、やった」と容疑を認めているということです。

　グループによる被害額は新幹線のチケット５８００万円相当など１億円以上にのぼるとみられていて、警視庁は４０人以上の買い子が日本への出入りを繰り返しているとみて捜査しています。