イギリス編 第2回

番組紹介

番組紹介

初回放送:2017年2月18日(土)
午後9時00分~午後10時29分 放送

イギリス編第2回の旅はスコットランド南西部のグラスゴーを出発。海を渡り、かつて独立闘争の舞台となった北アイルランドへ。再び海を渡りウェールズを経てイングランドに戻り、最後はヨーロッパ大陸を望むドーバー海峡を目指す。「ヨーロッパ鉄道の旅」の最後に、関口知宏さんの胸に去来する思いは?

イギリス編 第2回に寄せて  
旅人 関口 知宏

イギリス編 第1回では、イングランドとスコットランドを旅して、両者の「違い」よりも「共通点」を感じ始めていましたが、第2回でスコットランドを出発し、北アイルランドとウェールズを巡ってイングランドに戻ってくると、その「共通点」のキーワードが「自由」であることに気づきました。しかし、この「自由」、私たち日本人が考えるものとは全く違うようでした。
彼らが求めている「自由」とは何かというと、「何ものにも縛られないこと」であり、「自分と他者とは、もとから別」という意識。これは他国との関わり方にもそのまま言えるように思えます。
だから、イギリスは問題が起こったときに「みんなで仲良く」というような感情論や精神論で解決しようとしない。あえて分離(セパレーション)を選ぶ。なので、EU離脱という結果になったのは、「さもありなん」かも・・・。
けれど、世界が、時代の大きな変り目を迎えている中、イギリスは今後、その孤立主義を続けていくのは難しいのでは?とも思いました。今まで慣れ親しんで来た信念を変えざるをえない局面にある。それは、日本も含めて世界中どの国においてもいえることですが。
そういう意味で、今のイギリスが今回の「ヨーロッパ鉄道の旅」の最後の地となったのは、大変意義深いことだと思っています。

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