番組紹介
初回放送:2016年10月15日(土)
午後7時00分~午後8時29分 放送
クロアチア最南端の駅スプリットを出発し、アドリア海側を北上。
北西部のイストラ半島を回った後、首都ザグレブへ。石灰岩の台地にできた“奇跡の森”や、農民たちが描く世界でも珍しい絵画“ナイーブアート”の素朴な美しさ、かつての激しい紛争を乗り越え生き抜こうとする人々に出会う。豊かな自然と文化の国、クロアチア全土を鉄道で巡る10日間、1600キロの旅。
BSプレミアム 随時
クロアチア最南端の駅スプリットを出発し、アドリア海側を北上。
北西部のイストラ半島を回った後、首都ザグレブへ。石灰岩の台地にできた“奇跡の森”や、農民たちが描く世界でも珍しい絵画“ナイーブアート”の素朴な美しさ、かつての激しい紛争を乗り越え生き抜こうとする人々に出会う。豊かな自然と文化の国、クロアチア全土を鉄道で巡る10日間、1600キロの旅。
クロアチア編に寄せて
旅人 関口 知宏
クロアチア紛争の傷あとが今なお、いたるところに残っているのにもかかわらず、クロアチアの人々は一見、つらい事実を忘れたかのように見えます。それは、傷を傷のまま受け止め、飲みこむタイプだから。恨んでやり返すでも、以前より一層仲良くするでもない。
僕の経験では、他者や他国に対して「する」の国と「なる」の国があって、前者は良くいけば「やっといてよかった」、悪く出れば「余計なことをしちゃった」になり、後者は良くいけば「やらなくてよかった」、悪く出れば「結局こうなっちゃった」になるのですが、クロアチアの人々は後者の気質。そこは、イタリアやチェコ、日本にも似ていると思いました。どの国もそのつもりはないでしょうけど。汗
クロアチアで俳句やナイーブアートを楽しむ人に出会ったのですが、紛争の経験も、直接的な行動や表現にしない。自分の感情や意見を、ストレートに行動に「する」のではなく、間接的に句やアートに「なる」方向へいく。そこが私たち日本人と似ているからこそ、日本の俳句に共感したのかもしれません。